2013年1月29日
(ぼやき)双方の思惑
まともに届かないと、批判や苦情が何かと多いメール便。
町内の隅から隅まで知り尽くしている宅急便ドライバーとは異なり、
分かり難い家や間違い易いポストに翻弄される不慣れなパート配達員のせいです。
A4サイズで厚みが1Cmまでの物なら、全国どこでも80円で送れます。
やんちゃな通販業者はコスト削減のため商品を入れて顧客に送ったりもしてますが
万一その荷物が所在不明になったとしても保険加入はしてませんから補償はありません。
その辺りを双方が熟知した上で利用するべきなのですが、
エンドユーザーに十分な説明をしないまま「安さ」を理由に利用されることがほとんどなので
いざそれが届かないということになると、受人は猛烈に怒るのです。
前述の配達員の未熟さから誤配も数多くあり、非難の対象となる事例は後を絶ちません。
1個送ってわずか80円なのだから文句は言うな。
そういう意見もあります。
貴重品や代価の発生する物は送るな。
それも当然の言葉です。
元々はDMやパンフレット、通販会社のカタログ等を対象に始まったサービスですが
今いったいどれほど「重要な物」が送られているのか、その実態は掴みきれません。
けれども受け取る側からすると、そんなことはどうでもいい。
届かないことによる損害を誰が補償してくれるんだ、となるのです。
ご存知ですか?
この1個80円のメール便、たとえ封筒1冊であっても自宅まで集荷に伺うんですよ。
宅急便のドライバーが集配車を走らせて(わずか)80円の荷物を回収に行くんです。
信じられないでしょ、現場の人間は「やってらんねえー!」と思うのも当然です。
確かに1件当たりのコストを考えると無謀な策としか思えませんけど
グロスで見ると莫大な利益があるので会社としてはやめられないのです。
平成21年度のデータを見ると、某Y運輸だけでも22億冊を超える取扱高を占めています。
宅急便のルートに(ついでに)乗せるだけなので輸送コストは掛かりませんから
人件費を差し引いても十分すぎるほどの利益があるのです。
如何に未配未着の苦情があろうとも、対応はサービスセンターや現場に一任させて
これほど儲かる物は企業にとって「やめられない止まらない」看板商品となるわけです。
一説には、仮に10円にしたとしても利益が生じるとまで言われています。
時間と幾人もの手を経て集荷・配達される80円のメール便、
現場で携わる者たちにとっては厄介物であっても、企業としては美味しい商品なのです。
だからなのでしょうか、過剰とも思える集荷サービスまであるのは。
おかげで平然とメール便1冊の集荷を依頼してくる顧客が数多く居ます。
近くにお店など無い過疎地であれば必要なサービスなのでしょうが
不夜城の如くあちこちに取扱いしているコンビニが無数に在るこの都会で
そこまでしてあげなきゃならない理由がどこにあるんでしょう。
若くて元気そうな人間が、当たり前のように80円のメール便を引き取りに来させるなんて
客を甘やかせすぎだと思うのは私だけなんでしょうかね?
その行為、それを受け入れる企業、どちらも私の目には異常としか映りません。
サービスって何さ?
そんな憤りを覚える夜であります。
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