2013年2月15日

長閑(のどか)な無人駅


京浜工業地帯を走る3両編成のJR鶴見線、ようやく乗車体験できました。
鶴見駅の端にあるこの発着ホームの、旧い佇まいを見るだけでも歴史を感じます。

編成と本数の割りにホームの幅が広く作られているのは、
私が乗った昼の時間帯とは違い、朝夕は今でも大勢の人間が乗り降りしてるのか
はたまた港湾労働者の足として欠かせなかった時代の名残なのかも知れませんね。

その昔、総武線の旧車両が(車体が黄色いまま)南武線に使われ
そのまたお古が鶴見線に使われていたという話を耳にしました。
都市部や新興の住宅地には真新しい最新の電車が走り、
労働者階級がひしめく工業地帯には耐用年数を超えた電車が走る。
差別とも言えそうな、そんな構造だったんでしょうね、きっと。

私の仕事場の最寄駅は安善、ホームのすぐ脇にいつも車で通っている踏切が在ります。
噂で聞いた通りの無人駅、改札なんてものは無く駅舎も旧いままです。
ポツンと切符を入れる箱が置かれ、他にはSuicaの端末が1台あるだけで
(人が通る形の物ではなく、端末だけがスタンドで地面に突っ立っていました)
駅舎のスペース上、自動券売機もたったの1台しかありません。
そんなこの駅に降り立つと、田舎にやって来たのかと錯覚するほど長閑に感じられます。
いいですよね、こういう風景って。

これは電車で通うのも悪くないなと思ってしまいましたが、
車の倍も掛かってしまう行き返りの所用時間を考えると厳しいものがあります。
おまけに土日を挟むことから、車の修理も週明けにならないと出来上がらないそうなので
明日仕事へ行く前にショップへ寄って代車を借りることにしました。
つまり、鶴見線の乗車は今日一日だけということ。
少々残念ではありますが、またいつの日か沿線の風情を楽しみたいと思います。
暖かくなったら海に浮かぶ終着駅、海芝浦へも是非行ってみたいものです。

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