何事も肥やしとなるのだろうから
人生に於ける無駄なものは無いんだろう、とは思う。
けれど日々の営みの中では
無駄な時間を費やすことがあまりにも多過ぎる。
今までいったい何やってたんだあ?
そんなことの繰り返し。
何かを積み重ねたつもりでいても
気が付くと、あちこちに中途半端な土台の
その残骸だけが幾つも転がっている。
なんだ、何ひとつ手にしてないじゃないか。
愕然とするのはそんなときだ。
60年分の残骸に、埋もれてしまいそうになることがある。
ゴミも宝も一緒くたになった荒地の
そしてそこに座り込み、実は途方に暮れるのだ。
いっそのこと、全てが灰になればいいのに。
そう思うときが幾度となくあっても
そんなことは出来やしない。
自らを否定するだけの
確固とした答えなんて何処にも無いのだから。
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