2013年7月28日

日常

家にiPhoneを置いたまま仕事場へ行ってしまった。
気付いたのは駐車場に着いてから。
車を停め、バッグから取り出そうとしたら
・・あれ?

出掛ける前にチャージしていて
そのまま置いてきてしまったのだ。

不便、というより
空き時間にやることが無くて退屈。
依存症とまでは行かないまでも
もはや体と日常の一部として
欠かせない存在であることは否めない。

帰宅してから
半日分の膨大なタイムラインを
ぴゅうーっとスクロールしてしまった。
重要な案件やら出来事が何も無かったことを祈るのみ。



昨日は病院の治療と検査で疲れ果て
馴染みの店の10周年記念パーティーに顔を出すことが出来なかった。
残念。そして申し訳ない気分。


深夜になってからJ.J.CALEの訃報を知った。
二十歳くらいのとき、このリアリーのアルバムは
何度聴いたか分からないくらい大好きなミュージシャンだった。
1stのナチュラリーと、2ndのリアリーは、今でも事あるごとに聴いている。
未だにアナログ盤も手放さず大切にしているほどだ。

カリフォルニア州ラホヤの病院で心臓発作、享年74歳。
悲しいけれど、いつかはこんな日が来てしまうわけで
残された者たちは生前の思い出に浸るしかない。
40年前の真っ白だったジャケットは黄ばみ、薄汚れてしまったけれど
針を降ろすと色褪せることのない音楽をひたすら奏でてくれる。
それでいいのだと思う。

子宮蓄膿症と腎不全を患っている我が家の猫は
ときおり数粒の餌を頬張るものの
その姿は病魔と闘っているわけではなく
静かにお迎えを待っているかのように見える。
もう後ろ足が思うように動かず、床でじっとしているだけ。
語りかけるとニャアと応える。
あと幾日生きてくれるのか、これもまた自然の成り行きなのだと
そう思うようにしている。

日常とは、そんなものだ。

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