2013年9月2日

重い


とうとう3月11日の「あの日」がやって来てしまいました。
記憶に新しい出来事は、ドラマという虚構の世界を一挙に現実化させるわけで
その直前までの笑顔に包まれた幸福な時間が暗転することを直視するのは
観る側にとってはとても辛いものがあります。
おそらく今朝は、視聴者のほとんどの方が緊張の面持ちで見つめていたことでしょう。
私もそうでした。

ユイちゃんの乗った北三陸鉄道のディーゼル車は畑野トンネル内で緊急停車。
運良く津波の被害は免れたものの、
トンネルを出て目にした光景は想像を絶するものがあったことでしょう。
無言で呆然と立ち竦む大吉さんとユイちゃんの後姿に
あの日を想い出して涙した方も多かっただろうと思います。

2011年の3月11日、中継ヘリが捉えた内陸に押し寄せる巨大な津波の映像を
CG画像であるかのように、私は妙に現実離れしたものに感じながら観ていました。
あまりにもリアルすぎて頭の中が混乱していたんでしょうし、
嘘だろ、嘘だろと、目の前の光景を否定しながら観ていたからなんでしょう。
テレビのLIVE映像は、時として仮想世界のように映るものなんです。
ところが、観光協会のジオラマが滅茶苦茶に破壊されたことの方が
よりリアルにその現実が伝わって来るから不思議です。

「あの日」を迎えた北三陸市。
この先どんな悲しい便りが届くのか、しばらくは緊張から解放されそうにありません。
皆の無事を祈りつつ、身構えてテレビの前に座っていることでしょう。

嗚呼・・今週は重い。

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