2013年10月23日

SOUTHERN NIGHTS



寒いね、これでも喰らうか。

北海道で生まれたせいなのか、物心ついた頃から
「南部」という言葉の響きには妙に惹かれるようになった。
今でもそう、むしろ憧れにも似た感情が沸々と湧き起こる。

私の故郷は一年を通して空気が乾燥している。
東京の静電気が起きるほどの異常乾燥ではないにしても
町も人の繋がりも、どこか乾いていて淡白すぎるところがある。
優しそうでお人好しに見えても、実はクールなのだ。
それがギスギスして、ときには棘のように刺さったり
私には痛い思い出しか残っていないのである。
少年時代を過ごした己の田舎というのは
得てしてそんなものなのかも知れない。

以来、私は漠然と南部に憧れを抱くようになり
その空気に触れたいがために多くのミュージシャンを聴き漁った。
アラン・トゥーサンもその一人、ぬめっとした適度な湿り気がたまらない。
SOUTHERN NIGHTS、タイトルからしてツボである。

寒い夜は、これでも喰らおう。

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