あれほど嫌な奴はこの世に居ない
朝の野郎が
眩しい光の中から僕を覗き込む頃
こともあろうに
地震の野郎に叩き起こされた。
あやつは横暴だ。
いきなりドスンとかましやがる。
どうだあ、怖いかあ、怖いだろう。
ニヤニヤしながら家をゆさゆさ揺さぶる。
あれほど嫌な奴はこの世に居ない。
仮に地球が生きている証なんだと言われても
いい加減に地殻変動するのはやめてくれと
文句のひとつも言いたくなる。
太古の昔ならいざ知らず
地面の上には無数の日常の営みがあるのだから。
誰か、
地震の野郎に言っといてくれ。
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