2014年7月24日

党員



近頃は、ホープ党だ。
こいつが妙に気に入っている。

時折20本入りの箱を目にすると
やたらデカくて鬱陶しさまで感じてしまう。

おまけに箱の中身が多すぎる。
さあ好きなだけ吸えと言わんばかりに
うじゃうじゃと、やたら沢山入り過ぎている。
10本入りのホープには
そんな厚かましさが無い。

丈の短いこいつに慣れてしまうと
普通の煙草を1本吸う時間が惜しくなる。
こんなに無駄な時間を費やしていたのかと思うほど
レギュラーサイズの煙草を吸い切るには時間が掛かる。

「一服」というものを
考え直す良い機会だったかも知れない。
だらだらと、いつまでも煙を吐き出すのは締りが無いし
ビジュアル的にもだらしなく映る。
江戸っ子の煙管のように
スパスパスパッ!ポン!のリズムの方が
ノリが良くて軽やかだ。

この太くて短いこいつの
フィルターをトントンして葉の詰まりを凝縮してやると
更に旨くなるから不思議だ。
近頃では見掛けなくなった煙草呑みのそんな仕草、
昔ながらの「トントン」も
一服に臨む姿勢には欠かせない気がするのだ。

愛煙家よ、喫煙を軽んじるなかれ。
日常のひと時の儀式として位置付けようではないか。

そう考えていると、吸う前に手を合わせたくなるほど
神妙な心持ちになってしまいそうだ。

僕は、ホープ党員になった。

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