2014年7月7日

うんちく


一昨日ご紹介したAshtonという格安フォスファーブロンズ弦。
オーストラリアのメーカーが中国工場で生産している代物だが
張ってから数日経過した今も、なかなか良い響きを持続している。
¥340とは言え、これは案外といいんじゃないかしら。


知っての通り、僕は格安弦愛好家だ(ケチとも言う)
高価なコーティング弦には目もくれず、ひたすら安い物を物色する。
そして安くて良い物を見つけると嬉しくなってしまうのだ。
弦は、一晩のライブに耐えてくれればそれでいい。
寿命は一夜限りで良いのだとさえ思っているくらいだ。
故に、金なんて掛けていられない。

それでも音質とピッチが悪くては使い物にならない。
ブチブチ切れても困ってしまう。
安くて良い物を見つけるのは結構大変なのである。

去年まではDARCOのD-2200というのを愛用していた。
某楽器店がオリジナルのパッケージに入れ替えて販売していた物で
質が良いのに¥350と、これまた驚きの内容だったのだ。


これをお店に頼んで、移し変える前のオリジナル箱で纏め買いしていた。
(手間が省けるので、お店の人も喜んで売ってくれたしね)
ところが或る日、いきなり¥500に値上がりしてしまったのでやめた。
その値段では格安の域を超えてしまうし、おまけにダダリオが買えてしまう。

オーソドックスにダダリオにしようか・・
少しだけ悩んだけれど、当たり前の物は使いたくない。
するとこんなのが目に付いた。


アリアプロⅡ、3セットで¥500の超破格値!
さすがにこれは眉唾物だったけれど試しに購入してみた。
(この不必要なほどの探究心に呆れることもあるが・・)

実装してみると絵に描いたような中国製のバッタもん。
チューニングするそばから弦が伸びる伸びる(笑)
数日後に伸びきったらようやく音が合うようになった。
これじゃ使い物になりゃしない。
けれど案外と音はいい。太い低域とテンションの低さ、好みである。
うーん、しかし他を探すとしよう。

その後しばらく、良き物に出会えなかったので
やむなくマーチンのブロンズを使っていた。
どこにでもある当たり前すぎるほどの弦だ。
これも格安弦の部類には入るが、当たり前すぎてつまらない。
おまけに音もタッチも好きにはなれない。

なあんか、ええもんないかしらね~

そんなときにAshtonと出会ったわけである。
音が太くてテンションが低いところはアリアによく似ている。
(中国製の特徴なのかしら?)
でも伸びてチューニングが合わないなんてことはない。
ほほお、こりゃあええわ。
70年代初頭の、マーチン弦のベロ~ンとした音。
あの懐かしさがあるのですよ。
どなたか試しに使ってみてくだされ。

ちなみにWEBでは、ほとんどのショップが¥340なのだが
¥250で販売している所があってそのサイトを開いてみると
最近導入した優れもののアンチウイルスソフトから警告表示あり。
「危険!このサイトではクレジット情報は絶対に入力しないでください」とな。
どうやら噂に聞いた中国系の詐欺サイトのようだ。
騙されないように注意してね!

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