2015年1月4日

40歳と30歳


どうしてなんだ?
何故このSX-3は、アナログ盤よりもCDの方が心地好い音で鳴るんだあ?
昨晩からずっと気になっていた謎なのだが
仕事場への行き帰り、運転中に考えていてふと思いついた。
カートリッジを特性に癖の無いMCに替えてみよう。


手持ちのMCの中で唯一まだ使えそうなDENON DL-103 GOLDに替えてみた。
使える、とは言っても購入してからすでに30年くらいは経過している老練なので
針先は磨耗してなくともカンチレバーやダンパーはかなり劣化している筈だ。

しかあし!
この策は見事に的中して、アナログ盤が生き生きとした瑞々しい音で鳴ってくれた。
恐るべし放送局仕様のDENONの耐久性!!
SX-3との相性もいいようで、痩せず太らず滑らかに朗々と鳴る。

今まではコンパクト・モニターだったので、シュアーのドスの効いたMMの方が
低域が盛り上がってバランスよく聴こえていたんだろうね。
そのドンシャリ感がウーハーのサイズだけでも倍くらいあるSX-3には逆効果となって
特定の帯域が暴れて耳障りな音を増幅してたんだと思う。
感激するくらい、この古いカートリッジのおかげでアナログ盤が蘇った。
どうやらSX-3は、MCのフラットな特性を艶やかに鳴らす技を身に付けているようで
こうして聴いていると、このマッチングはベストに近い。
昨晩ご紹介したジョージ・ムラーツとローランド・ハナのアルバムも
ピアノのアタックやベースの締まり加減が申し分ない。

うーん、大奮発してDL-103の新品を買ってしまうか!
昔の倍くらいの値段になってはしまったけれど、
安定した品質のジャパン・メイドだからね。
(工場のラインじゃ今でもコイルを手で巻いてるのかしら?)


そんなわけで、シミだらけになってしまったJ.J.CALEのアルバムも
とてもとても良い音で鳴ってくれました。
40歳を超えたSX-3よ、ありがとう!
そして30歳を超えたDL-103もありがとう!
君らとはいい関係になれそうだ。

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