似非オーディオ評論家のかずらです。
尻軽男の浮気話、
そう解釈されても構いません。
けれど、惚れたからには
やっぱり書き記しておきたいのです。
初代SX-3を返品して新たに購入したSX-3Ⅱ、
先代のコンディションがあまり良くなかったとは言え
比較にならないほどの高音質に驚いてます。
70年代万歳!その時代のアルバムの音が瑞々しく鳴り響くんですから。
先代も良かったんですが、
どこか重たく粘っこさが強すぎる感がありました。
ソフトドームのツイーターが改良され、
クロスオーバー周波数が1.8KHzに変更されただけなのに
こんなにも音の表情が変わってしまうことにびっくりです。
たっぷりとした低域はブーミーにならず適度に締まり
評価の高いソフトドーム・ユニットの高域は癖が無く
アッテネーターを全開にしてもやかましくなりません。
初代SX-3はややドンシャリ気味でしたから
二代目となったSX-3Ⅱの音作りは成功してると思います。
たぶん・・ですが
発売当時、クラシック愛好家からは弦の音に艶があると脚光を浴びたものの
ロックやジャズを聴いていた連中からは敬遠されていたことから
分解能と張り出し感を加えてオールマイティな所を目指したんじゃないでしょうか。
事実、僕も今回に至るまでこのスピーカーを信用してなかったくらいですから。
後にも先にも、これを使っていた友人知人の類では
ナイアガラ・ムーンの裏ジャケに写る大瀧詠一氏、ただ一人でした。
(さすが御大!目の付け所が違う!!)
でもね、決してカラッとした明るい音じゃないんですよ。
どこか憂いを含んだような、いわゆる色艶を感じるあたりが
JBLなどとは違って「日本の音」なんだろうなと受け止めてます。
今の自分は、そこが心地好い理由なのでしょう。
以前このBlogで、SX-3は日本語が綺麗に聴こえると記したことがありましたけど
それはきっとこのスピーカー独特の艶に起因してるんでしょうね。
とは言っても、英語だってもちろんいい。
たとえばこのボビー・チャールズ、篭り気味の声もハモンド・オルガンも
ベアズヴィル・スタジオの空気感まで上手く表現してくれます。
このアルバムを持ってる人ならわかると思いますけど
スピーカーによってはボーカルのsやthの発音が強調され過ぎて
ほんのちょっとだけ歪んでしまうんですよね。
ところがSX-3にはそれが無い。
その辺りの音作りが実に巧みで感心してしまいます。
往年の日本ビクターの技術力は凄い!
さて、
お誘いを受けたライブ・イベントが刻々と迫って参りました。
一日のほとんどをリスナーとして過ごした休日ではありますが
少しだけ楽器に触れてみました。
やはりこれが、一番信頼のおける相方なのだと
改めて実感した次第なり。
さてさて、何を演りましょうかねぇ・・
明日は孫(2号機)の学芸会観覧のため
鎌倉まで行って参ります。
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