その昔、湾岸戦争が勃発した頃
流出した油に塗れた海鳥たちの姿が
イラク(フセイン)の非道さを象徴する映像として
世界中に配信され、米国は正義の使者となった。
時が経てから、実はそれはアラスカで座礁した
タンカ―事故の際の映像だったということを知る。
己の行いを正当化して、敵を悪の権化と位置付けるための
巧妙な宣伝広告だったというわけだ。
戦争なんて、始まりはそんなもんさ。
いつの時代も口実さえあればいい。
あとは脚本家のシナリオ通りに進んで行き
誰にも止められなくなるほど暴走し続ける。
「もういいでしょう!」と戦いを制してくれる
水戸のご隠居様みたいに奇特な人は居ない。
けれど共通してるのは善と悪のわかりやすさ。
そこを明確にするのが仕掛け人の手法なのだ。
真っ当な市民(国民)は
煽られると一斉に走り出すものである。
その1991年に僕が書いたこの歌も
実は見事に煽られ
まんまと術中に嵌ってしまったのかと思ってしまう
ちょっと気恥しい夜だった。
「冬の時代」
http://kazura-sound.up.seesaa.net/image/fuyunojidai64k.mp3
・・28年前の声は若いね。
今夜、ちょっと嫌なことがあった。
チンピラって、頭悪くてほんとに馬鹿だ。
社会はず―っと冬の時代。
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