2021年7月28日

闘病記(2)

 











退院時の血液検査では数値に変化なく

測定不能項目は入院時と同じく不検出でした。

ただ、顔色や表情が明らかに良くなっていたので

20日の通院時に再度検査してみると

なんと!測定可能レベルまで下がっていました。

これにはびっくり。

レベル5からレベル3にまで下がったわけですから

担当医いわく「数値的には食欲も出てくる筈」とのこと。

気を良くして帰宅、二日ほど様子を見ましたが

やはりご飯には近付こうともしません。

リキッドも嫌がり、受け付けなくなっていたので

22日の通院時に食欲増進剤を処方してもらいました。

併せて、毎日の皮下点滴を少し間隔をあけることにして

帰宅後に早速増進剤を飲ませたところ

数時間後、自らご飯を食べ始め、お水も飲んでくれたのです。

食べる姿を見るのは17日ぶりのこと、これには感動です。

それからは、おしっこもうんちもするようになり

ご飯もお水も進んで口にするようになりました。

食欲増進剤はその一度きりでしたが食欲は持続しています。

結果、22日から26日までは通院せずに済み

長らく続いた毎日の点滴もお休みとなったわけですが

その後も変わらずに飲んで食べて出してくれてます。

26日に通院した際、担当医がとても喜んでくれました。


現在も透明で臭いの無いおしっこは続いてますが

(猫は黄色くて臭いおしっこが健康の証)

入院直前の状態と比べると雲泥の差です。

高齢なので、この先完治することは無いでしょうけど

だめかもしれないと思わざるを得なかったことを考えると

今の状況はとても嬉しく感じられます。

人間に例えるなら私とほぼ同じくらいの年齢、

爺さんが婆さんを介護するようなものですね。

そう考えると・・

我が家は高齢者三名の所帯ということか。


画像は数日前、2階の私の部屋までやって来て

パトロール時の定位置に納まった姿。

足腰はまだ完全じゃありませんが目ヂカラが安定してます。

錠剤を飲ませるのが下手くそだった私ですが

今では腕も上がり、上手く出来るようになりました。

いや、それ以前に本人が嫌がらず飲むようになったのかも。

26日に通院した際、担当医と相談して

よほど具合が悪くならない限り、点滴を一週間あけることにしました。

つまり、次回は8月2日まで通院しなくて良いということ。

入院時の毎日の面会と、退院後も毎日通院していた頃には

ここまでの回復を全く予想してなかったものですから

今ある穏やかな日々が夢のようです。


しばらく止まったままだった時間が再び動き出し、

私にも家族にも少しばかりの余裕が生まれてきた気がします。

猫にとって腎臓病は避けられない病ですし

人間のように人工透析が出来る環境もありませんから

(国内には猫の人工透析の設備は何処にも無いそうです)

言い方は変ですが、上手く付き合って行くしか無いのでしょう。

猫と一緒に暮らしている皆さんにお願いします。

年に一度は健康診断を、出来れば血液検査もしてあげてください。

宿命的な病ではあっても、早期の治療で緩和できます。

ご飯も腎臓ケアの療法食が数種類販売されてますから

愛する家族との突然の別れに悲しむことが無いよう

日頃から気をつけてあげてくださいね。

前述しましたけど、猫のおしっこは臭いのがいいんです。

おしっこの色がやたらと濃くなって臭いがしない、

最近頻繁に水をジャブジャブ飲むようになった、

それらが腎臓病のシグナルです。

そのまま悪化すると、おしっこは無色透明で臭いもしなくなり

もっと進むと排尿すら出来なくなります。

突然の悲しい別れが訪れることのないよう、

どうか皆さん、愛する子たちを見守ってあげてください。


「闘病記」この先も折を見て書かせて頂きます。

病状を心配されていた皆さん、ひとまず山は超えました!


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