2012年11月29日

イイニク


早いもので、末娘の子(通称ポンタ)が一歳の誕生日を迎えました。
最近ではヨチヨチながらも長い距離を歩けるようになり、つい先日は初めての靴を買い与えられ、大地に一歩めの足跡を残したようです。その成長の早さ、会う度にいつも驚かされますが、このまますくすくと育ってほしいものです。11月29日(イイニク)なので、おそらく将来は父親に似て肉好きの人間となることでしょうが、いつかこいつと酒が飲みたいものだといつも思っております。

午後から急性鼻炎を患い、すでにティッシュペーパー1箱分くらいの鼻をかみ続けている今夜の私、焼酎のお湯割りで体を温めて早めに寝ようかと思います。明日は繁忙期前の最後の休日、爺さんは静養しなければ。。


2012年11月28日

トロピカル・ダンディ


ぎんぎんの月明かりです。
蒼い光に浮かび上がった風景は
冷えた空気に透明度を増し
そして静寂の夜に横たわっています。

「ゆでめん」が冬なら
「風街」は夏。
さすればこの「トロピカル・ダンディ」は?

無国籍のチャンプルー・ミュージック、
季節もまたそこには存在しないようですから
寒い夜にはこれを聴きながら
塞ぎ込んでしまいそうな心を温めることにします。

日本列島、冬に向かってまっしぐら!


2012年11月27日

ろっかばいまいべいびい


猛烈な冬の嵐が北国を襲っています。私の故郷である北海道では多くの世帯が今なお停電中で、その復旧には数日かかるとの情報もあり、電気を失った厳寒の地で暮らす方々が大変心配であります。石炭を燃やすストーブが主流だった時代とは違い、今ではどの家庭も大型の灯油ストーブを電気で動かしていますし、台所が全て電化された家庭も珍しくはありません。商店街の舗道も電熱ヒーターで常時凍結を防いでますし、冬場に電気が供給されないというのは北国での営みに大変大きなダメージと被害を与えます。どうか天候が回復して早急に平穏な市民生活に回帰できますように、そう願ってやみません。

申し訳ないほどの澄んだ穏やかな空に、月が明るく輝いている今夜の凍てつく横浜。私はというと昨晩発掘されたCDの中から西岡恭蔵氏の「ろっかばいまいべいびい」を聴いております。私は彼のアルバムの中では、この75年にリリースされた3枚目が一番のお気に入りだったのでありまして、(発掘によって)久しぶりに耳にできたことがとても嬉しく思います。
アナログ盤ではA面に当たる前半5曲をハックル・バックが演奏しているのも聴きものですし、金子マリさんとのデュエット曲「踊り子ルイーズ」は今聴いてもいいですねぇ。そしてB面は細野晴臣氏の色合いが濃くなる中でのアルバム・タイトル曲や「今宵は君と」などの名曲が並びます。
99年に自らの命を絶ってしまったわずか50年の短い生涯が悔やまれるミュージシャン、そんな男の歌を今夜はしみじみと聴いているのです。

B面(CDで言うと6曲目以降)リプレイしてしまいました。

2012年11月26日

ザクザクと・・


一年に一度か二度だけですが、何故か無性にクラシックが聴きたくなることがあるんです。冬が来るといつも決まってヴァイオリンかピアノの協奏曲をね。今夜がそうでした、確かメンデルスゾーンが有った筈だが・・と、例によって部屋の奥の手付かず状態のバリケードの向こう側をガサゴソと探し始めてはみたのですが、手が届く範囲には見当たりませんでした。でもその代わり、とっても嬉しくなるようなCDがぞろ~っと出て来たのです。わ、こんなの持ってたんだあ!とか、手放したつもりでいた盤とかがザクザクと。ここ掘れワンワン的な、今の私にとっては宝の山の発掘となったわけでして、長い休暇中に一箇所だけ整理できなかった場所も、いずれきちんと調査する必要が大いにありそうです。

新たに発掘された物の中にP.P&Mのベスト盤がありました。さほど旧い物ではないでしょうけど、夏の終わりくらいに「正統派フォーク」を改めて聴きたくなっていた矢先でしたので、とてもタイムリーな再会となりました。(発見が遅れたら、たぶん買っていたでしょうからね)
今これを掛けながらパソコンに向かってますが、当然のことように心地好い思いをしています。世紀末とも言われた(発展途上の)60年代には、あらゆる分野で原点というものを感じずにはいられませんが、彼らのようにその時代に完成されていたものたちには敬服するばかりです。
只今「シュール、シュール、シューラルー」が流れております。嗚呼、十代前半の甘酸っぱい記憶が・・


一緒に発掘されたバーズの「フライト’65~’90」これは意外でした。リミックスされた音源と300頁にも及ぶ貴重なブックレットが付いたこのディスクを持っていたことを、恥ずかしながらすっかり忘れていたようです。バーズは中期あたりまでを米コロンビアのアナログ盤で今でも持ってますから、CDで聴くことは無かった筈なんですが、何故かベスト盤とバード兄弟までもが出て来ました。(名うてのバード兄弟、確かに好きなアルバムではあったのでCDも買っておいたのかも知れません)
DISK-1のMONOバージョンの「ミスター・タンブリンマン」この音圧はアナログ盤では出せないでしょうね、悔しいですがデジタル処理ならではの音です。久しぶりにじっくり聴いてみると、テリー・メルチャーそのものってアレンジですよね、これは(笑)
いやあそれにしても、2曲目の「すっきりしたぜ」以降の音のリアルさが凄い!アナログ盤で慣れ親しんだ音とはまるで別物です。こりゃびっくり、持ってて良かったあ~


電力需要が急激に増えて供給不足の危機に陥った本日の東京電力管内でしたが、暖房その他で私の部屋で相当の消費をしてしまいましたことをお詫びします。

2012年11月25日

ゆーふぉー?


・・これ、いったい何でしょうね?
午後、鶴見の仕事場の屋上駐車場に出たとき、穏やかな空が心地好かったので何気なく西の方角を写真に収めたんですが、後で見てみると太陽の右下に謎の発光体が写ってたんです。青みがかった球形のそれは、数秒後に撮られた同じアングルの画像では太陽の右側まで移動してました。


光の悪戯にしては位置関係が腑に落ちません。もしやUFO!?なのでしょうか。
グーグル・マップで方位を確認してみると社屋からは真西の方角、その直線上には白楽や妙蓮寺、岸根公園などが在りまして、以前その界隈でUFOが頻繁に現れるという噂を耳にしたことを思い出しました。これって、そうなんでしょうか?気になって仕方ありません。

どなたかお詳しい方、情報をお寄せください。

2012年11月24日

12X5

久しぶりに恐怖心を抱く揺れ方をした夕刻の地震でした。揺れ始めから本震の波が来るまでほんの数秒、縦揺れから一瞬で大きな横揺れに変わったときは3.11を思い出してしまいました。「災害は忘れた頃にやって来る」その言葉通り、あの忌まわしい出来事から学んだ多くのことが、日常生活にどれほど生かされているのだろうかと考えてしまいます。地震大国ニッポン、喉元過ぎれば・・などと呑気に構えてなどいられません。何をどう準備しておくか、どう行動するのが最善か、もう一度思い起こしてみましょうね。

さて、昨晩の「december's children」に続き、今夜もストーンズで始まりました。廉価盤の音の粗悪さに悪酔いしないようオリジナル盤で聴いております。


実は私、この「12X5」が一番好きなのでありまして、ストーンズを聴きたいなあと思ったときは昔からこれを好んで掛けることが多かった気がします。チャーリー・ワッツのタイコが合ってなくてもいいんです、ちょっとユル目で彼ららしい演奏が聴けるのと選曲の良さがその理由でしょうかね。裏表があっという間に終わってしまうんで、いつも2回ずつ掛けています。そしてこれが終わると・・


このアルバムへと移るんですが、その流れがとても落ち着くんです。入念なリハのせいなんでしょうか、演奏もかなり纏まっていて安心して聴くことができます。「12X5」の浮き足立った感じが無く、どっしりと構えた雰囲気が伝わって来ますし、楽器のバランスがとてもいい感じです。この時代のアルバムの中では、ビル・ワイマンのベースとキースのギターが一番良く絡んでるんじゃないでしょうか。選曲の良さも「12X5」を上回ってます。秋から冬にかけての季節にはこれがいいですね。

ああ、いつも思ってしまいます。
擬似ステレオではなくMONOで聴けたらもっといいだろうに、と。

2012年11月23日

abkco(アブコ)の謎


デッカ時代のストーンズのアルバムは今でもLP盤でほとんど持っています。好きでしたから。けれど今では針を通すことが無くなってしまいました。だって片面が終わるのがあっという間で掛け替えるのが忙しないんですもの。
そこで今夜は廉価盤の宝庫アブコからリリースされていた2枚組のアルバムを引っ張り出してみました。初期から「山羊の頭のスープ」あたりまでのヒット曲を集めた内容の物ですが、このチープ感がムンムンしたジャケットが嫌いで一度も掛けたことの無かった代物です。おまけに1枚目のA面には9曲も収められているもんですから、細い音溝がレーベルのすぐ近くまで無理やり刻まれていて音が悪いやらダイナミック・レンジが乏しいやらで、レコードの質としては最低に近いものであることが私を遠ざけていた理由でもあるのでした。
でもね、ジャケットの品が悪かろうが音が悪かろうが、曲数が多いんなら掛け替えの手間も省けるってことですから、こうしてパソコンに向かいながらでも気兼ね無く聴いてられるんじゃないかと思い、今夜初めて中身を取り出してみた次第なのであります。が、笑っちゃうほど音質は悪いです。圧縮のし過ぎなのか、音圧がワウっぽく変動するほどに。

アブコという会社は謎が多くて、いったいどうやって版権を手に入れたんだろうと不思議に思うようなアーティストのベスト盤を安価で数多くリリースしていました。当然マスターはオリジナルじゃないんでしょうけど、カッティングの粗悪さは相当なものです。そんなこのアルバムですが、日本ではRVCから(まともな価格で)販売されていたというのが驚きでもあります。お?B面の「黒くぬれ!」から突然音質が良くなりました(笑)

ふと中を覗いてみると、ライナーノートを今は亡き中村とうよう氏が書いていました。呟きにも似た短い文章ですが、ストーンズを己の座標軸と表現するあたりは流石ですね。


さてさて2枚目にしてみましたが、この盤の音は明らかに変ですな。コンプ掛け過ぎのワウッた音だけじゃなく、時折回転が落ちたようなピッチの変化まで生じます。いわゆる回転ムラ的な音、あーなんだか気持悪くなってきました。悪酔いしそうなので他のディスクと取り替えることにしましょう。聴きたいときは手間暇を惜しまずにオリジナル盤で聴け!ってことかもですね。教訓になりました。

それにしても、当時こんな粗悪品を正価で販売したRVCに苦情は無かったのかしら?私は白ラベルのサンプル盤だったので被害はありませんでしたけど・・