宇宙の旅から帰って参りました。
大気圏再突入の衝撃で、顔が歪んでしまったようですが
あと数日で元通りの清々しい面立ちに戻ることでしょう。
帰還してからの自宅での静養は、
毎日暇を持て余すようなとても贅沢な時間を過ごし
おもむろに出掛ける散歩だけが唯一の楽しみとなりました。
とは言え、体が心配なので遠くまでは行けず
この機会に足を運びたい場所も数々あったのですが
ネット上で娑婆の様子を窺うだけの日々となってしまったことが残念です。
おまけに・・
医者に言われた通り、禁酒は未だに続けているもので
仮に何処かへ顔を出せたとしても
一緒に飲めない苦痛に苛まれるのは嫌ですからね。
あともう少しの辛抱です。
月曜に二度目の診察を受け、問題が無ければ飲ませて頂きます。
そして地球の重力にも慣れてきたことですから
週の半ばくらいには社会復帰しようかと思っているのですが
果たしてその行く末がどうなりますことやら。
昨日は遊歩道をのんびりと歩き
衰えた足の筋力を取り戻すかのようにハードオフまで行ってみました。
レコード棚が整理され品数が激減していたのが悔しい気分。
百円のお得な洋盤はほとんど買い漁られてしまったようです。
手ぶらで帰るのも癪に障るのでエルトン・ジョンの米MCA盤を買ってしまいました。
「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」
国内盤だとジャケットのイラストの色合いがボケてしまっているので
これはやはり米国盤に軍配が上がるのです。
値段は¥300、2枚組なのですが
ジャケットの構造上、おそらく1枚物と勘違いしてるのでしょう。
この店ではよくあることです。
(困ったことに、どうやらプライスは徐々に¥300へと移行している模様)
前回パスしたアーネスト・タブが残っていたので
ついでにこれも買って帰りました。
元々が廉価盤ですけど、百円ならまあいいでしょう。
帰宅してから、この店で購入したアルバム全ての値札シールを剥がしました。
なんたってレコード盤はジャンク扱いですから
ジャケットの表に容赦なくシールが貼られているのです。
その数およそ30数枚、根気良く爪の先でシールを剥がし
残った糊はギターの指板メンテに使うオレンジオイルで落とすという作業でして
時間がたっぷりとある今じゃなければ決して出来ない「内職」なのです。
結果、ジャンク品が見違えるほどの顔立ちとなり
肩は凝りましたけど、その出来栄えに満足した夕暮れ時でありました。
グッバイ・イエロー・ブリック・ロード、
邦題では「黄昏のレンガ路」と訳されていましたが
実際には煌びやかな芸能界を揶揄した内容です。
僕はと言えば、その邦題のように
黄昏のレンガ路を後にしなければならない頃なのですよね。
ああ・・一杯やりたい。