旧いOTTOのアンプを迎え入れたことによって
少し離れた場所に在ったレコードプレーヤーも近くに移動して
座ったままで全ての機材に手が届くようになりました。
このL字コーナーに身を置くと、つい時間を忘れてしまいます。
なんたって、ちょいと椅子を右に回転させるだけで
ターンテーブルにレコード盤をセットできるのが快適すぎて
寝たきり老人ならぬ座ったきり老人の度合いが加速しそうです。
魔のL字コーナー、迷い込んだら人間をだめにするかも。
入口をMCカートリッジに替えてからというもの
楽しくて夜な夜なレコードを聴き漁るようになりましたが
(座ったまま掛けられるというお気楽感も大きな要因)
現在使用している40歳のDL-103 GOLDがあまりにも高齢なので
はて、現在は如何程くらいで買えるのだろうかと思い
あれこれ調べてみると、最安はアマゾンの¥39800でした。
私のGOLDは1982年製の発売20周年限定モデルなので
現在はオリジナルの黒いボディのDL-103のみとなりますけど
価格が数年前と変わってないことにちょっとだけ安心しました。
(とは言っても高いから新品は買えませんけどね)
ならばと、中古市場を見てみると
フリマサイトの平均価格が20000〜22000円、
カンチレバーが折れて針先の無い物がジャンク品で5000円前後でした。
特にジャンク品の数が多く、よく売れてるようですが
これはMCカートリッジの針交換が構造的に不可能なため
メーカーや代理店で本体ごと新品と交換してもらうシステムなので
ジャンク品を購入して針交換すれば新品よりも少々安く上がるからです。
現在の針交換がメーカー標準価格だと¥27000ですから
アマゾンで新品を購入するより8000円ほど安く入手できます。
これは売れて当然でしょうね。
そんな市場を目にすると、私の我楽多箱の中にも
売り物になりそうな品が幾つか有ると思いますんで
整理・換金して針交換の費用を捻出したいと思っています。
こんな具合にあれこれサイトを開き、
カートリッジの価格動向を見ていると衝撃的な発見をしてしまいました。
かつては5000円前後で買えた庶民的MMカートリッジSHURE M44Gが
アマゾンの正規品でなんと¥47800もしてたんです!
一瞬、桁を間違えたかと思うくらいびっくりしました。
天下のSHUREがフォノカートリッジの生産を終了したのが2018年、
わずか四年の間に市場の在庫が枯渇して高騰したようですが
いくらなんでも10倍もの値上がりとはねえ。
70年代、ドンシャリで押し出しの効く音がウケて
MMカートリッジの中で爆発的に売れた商品ではありますが
「価格の安さ」が最大の魅力だったんですからね。
私が所有してるのは2016年頃のメキシコ生産の個体ですけど
生産終了の噂が流れ始める前だったので4700円ほどで購入できました。
今は使ってませんが(金欠に備えて)大切に保管しておきます。
あ、今日から11月ですね。
(続く)