2019年10月8日

10月8日


10月8日、僕は67歳になりました。心も体も、まだまだ若いぞと思ってはみても、煙草を咥えた己の顔には、そこかしこに老いた姿を感じてしまいます。

8日生まれだからなのでしょうか、体の根幹には8ビ―トが刻まれ、僕の日常はそのリズムに同期しながらの淡々としたものです。敢えてメリハリは求めず、降りかかる災いや試練を受け入れ、難しいことは考えないようにしながら、テンポとノリを楽しみながら生きています。陳腐にも思えるそんな日常ですが、当たり前の暮らしの大切さを教えてくれたのは、3.11の出来事だったと思います。以来僕は、何事にも妙に優しくなったような気がします。もちろん己にも。

非正規ながらミュ―ジシャンを自称する僕にとって、歌うことは非日常の何物でもありません。けれどそれが心地好いのは、現実の暮らしから逃れたいわけでもなく、見えない何かと対峙する緊張感でもなく、ただひたすらに日常の延長にある「非日常」との境目を、ちょっと超えた辺りを楽しんでいるからなのだと思います。老いてもなお、音楽には貪欲ですが、あまりガツガツせずにこれからも生きて行きたいものです。
毎年の恒例となっているバ―スデ―ライブ、今回は取りやめと相成りましたが、希少な「かずら元年ファン」の皆さま、絶滅危惧種の僕を見守って頂けたなら幸いです。どうかこれからも宜しくお願い致します。

最後になりましたが、お祝いのメッセを数多く戴きましたことに感謝します。クソジジイはまだまだ健在です。味噌と糞は一緒にしてもいいほど大切なものだとわかっている皆さま、ありがとうございました。



2019年8月26日

800マイル


帯広から横浜に戻り、早や十日ほど。
ようやく以前の営みってやつに戻りつつある感。
向こうでの暮らしが
ついこの間のような、ずいぶん前のような。
人間の時間に対する感覚は、いつもいい加減すぎて困る。


久しぶりに長男宅を訪れた。
幼な子の成長は早い。
わずか三ヶ月ほどで、いっぱしの女の子になっていることに驚く。
爺さんも婆さんも、目を細めないわけには行かぬものだ。

29日から再び帯広へ行き、数日間滞在する。
その移動が2時間ほどの飛行機なのだから
800マイルの距離感がまるで無い。
この程度のことであっても
時空を駆けるってえ気分になるものだ。

大嫌いな飛行機が、好きになるかもしれないな。

2019年8月18日

日常


母を見送ってから、一週間が過ぎた。
なんだか、ずいぶん前の出来事のような
そんな曖昧な記憶しか残っていない。
凡人の頭脳とは、得てしてこんなものなんだろう。

横浜に戻って早々、煙草は室内で吸わないことにした。
灰皿を携えて玄関の外へ。
帯広の実家に居る間はずっとそうしていたので
苦にはならないし、家人から臭いと言われずに済むし
なんとなく習慣で。

日常の暮らしに戻ったとはいえ
以前とは違う営みも生まれる。
そうして日常は変化して行くものなのかもしれない。


2019年8月16日

8月16日


14日の夜、帯広の実家から24日ぶりに横浜の自宅に戻りました。内輪だけの葬儀を11日に済ませた後、骨休めを兼ねて娘と二人で真鍋庭園へ。お目当ては「なつぞら」のロケで使用された山田天陽の家とアトリエ、観光客少なめでのんびりまったり楽しむことができました(白樺並木に映えるよう赤のハグTを着用、提供KAMAKULAX)庭園内のカフェ・グリ―ンガ―デンで食したミ―ト・チ―ズ、見た目はピザですが生地の部分はチ―ズ。その上に太めのパスタとミ―トが乗っていて強烈なボリュ―ムです。なんとか完食しましたけど、二人でひと皿くらいが宜しいかと。一緒に食べた(大喰らいの)娘でさえギブアップ寸前でしたから。
今回の旅?で一番感動したのが満寿屋(ますや)のカレ―パン!今まではエンドウパンやひねりツイストが最高だと思ってましたけど、揚げたてのカレ―パンには降参です。外はカリカリ、中は北海道産牛肉をワインで煮込んだ本格的なカレ―でして、僕のソウルフ―ド・リストに新たに加えたほどです。帯広を訪れる機会がありましたら是非ご賞味ください。

嗚呼・・明日からの職場復帰が憂鬱です(泣)





2019年8月13日

8月13日


勝毎花火大会を実家のすぐ近くから観る。
来年、娘は会場へ行く決心をしたようだ。

つかの間の夏。


2019年8月12日

8月12日 インデアンカレ―本店にて


この町へ来ると
豚丼よりも無性に喰いたくなる。
インデアンカレ―、僕のソウルフ―ドだ。

折しも花火大会の前日、
ふだんは閑散とした街が観光客で溢れ
本店前には長蛇の列。

不本意ながら、初めて並んだ。
この店で、初めて並んだ。
カレ―ごときで、並びたくはなかったのだが。


8月12日 六花亭にて


娘と六花亭へ。
ここでしか味わえない幾つかを食すのは
なんて贅沢な時間なんだろう。