2013年4月24日
カナダ娘とTRIC
深夜の高速を名神~東名と乗り継ぎ、
遥々大阪からやって来たカナダ娘は、とてもいい顔をしていた。
この部屋に居る先代たちと比べても、間違いなく美人の類だろう。
5th Avenueという名前の通り、どこか都会的で洗練された顔付きをしている。
ヘッドにはmade in canadaと記され、昨今主流の中国生産ではないのも嬉しいところ。
モントリオールから北東へ約250km、Princevilleの工場で彼女は生まれた。
5th Avenue Factory Tour http://www.jes1988.com/godin/acoustic/5th_factory.html
ピックギターの中ではやや小ぶりな16インチのボディと、
8Cmの胴厚から成るアーチトップは取り回しが楽で扱い易い。
12-52のダダリオのニッケル弦もストレス無く弾きこなせて
Kingpinと名付けられたP-90タイプのシングルコイルPUは
ほのかに甘い音色で私の好みに近いものだった。
狙い通りのタッチとトーンに、思わず小躍りしたくなるほどだ。
これは使える。良き伴侶となりそうな予感がする。
そもそも、このモデルの存在を初めて知ったときは
コニャックバーストの旧いヴァイオリンみたいな色合いに惹かれたのだが
こうして見てみると、ナチュラル・カラーの端正さも悪くない気がする。
初めて手にしたアーチトップ、
いったいどんな関係に発展して行くのか楽しみで仕方ない。
ちょっと嬉しいオマケもあった。
ショップの案内では「汎用」と記されていたセミ・ハードのケースが、
実はTRIC社製の超軽量「専用」ケースだったのだ。
おまけに現行型とは異なり初期のジップ・カバー・タイプの物で
実売価格が1万5千円ほどもするとなると、これはいささか得した気分。
(Godinはケースが別売りなのである)
そしてその色合いが私の大好きなカーキだなんて、
これはもう持ち歩くのも楽しくなること間違いなし!
なんとも嬉しい結果となった次第である。
かつて泥舟の如く自然消滅した私のバンド、Mud Trick。
その泥の色にも似た一文字違いのTRICのライト・ケース。
これにも何かの縁を感じずにはいられないような出会いだった。
あいにくと昨晩から体調不良が続く身の上から
まだ存分には弾くことができないのが残念だが、
友人が言う通り、治ったら思い切りイチャつくことにしよう。
*
2013年4月23日
Freedom
1969年8月15日、40万人もの観客で溢れたウッドストック・フェスティバル。
歴史的な野外フェスは映画となり、北海道の片田舎の劇場でも上映された。
そのオープニングに登場したのがリッチー・ヘブンス。
Guildを掻き鳴らし、汗まみれでゴスペルの「フリーダム」を歌う姿は
アコギ1本とは言え、紛れもなくRockそのものだったのである。
当時高校生だった私が見た映像は、今も記憶から消えていない。
彼の存在を知ったときの驚きはそれほど強烈だったのだ。
あれから44年が過ぎ、
現地時間の4月22日、ニュージャージーの自宅で死去したそうだ。
享年72歳。
また一人、天に召された。
*
2013年4月22日
5th Avenue
不思議なもので
いいなあ、これ。そう思いながら数日が経過して
だんだんその気になって来た頃に
必ずと言っていいほど、目の前にバアーン!と現れるのです。
何かが引き合ってるんでしょうかね。
先日書き記したカナダの娘、Godinの5th Avenue Kingpinが
某ショップからUSEDのお手頃価格で売りに出されているのを発見したのです。
カラーは欲しかったコニャックバーストではなくナチュラルでしたけど
その割安感から思わず(酔った勢いで)クリックしてしまいました。
安部ちゃん、消費は上向いてるぜ!・・と、言いたいところではありますが
この損失をどう補填するか、貧乏な庶民としてはそれが悩みなのであります。
仕方ない、使っていない2、3本を売りに出すことにしましょう。
いやそれにしても
5th Avenueという素敵なネーミングにはやられましたね、コロッと。
ボディは16インチとやや小ぶり、P-90タイプのPUがやたらデカく感じます。
はたして期待した通りのタッチと出音なのか、今からワクワクです。
このところ、ニッケル弦が妙に気に入ってましたが
その究極は、やはりPUがマウントされたアーチトップなんでしょうから
ここへ辿り着いたのは、とても自然なことなんだと勝手に解釈しております。
決して衝動買いではありません、はい。
こいつが体に馴染んだ頃に
再び皆さまの前で歌い始める所存でございますので
どうか今しばらくの間、お待ちくださいませ。
・・こういう先の楽しみがあると、
何だか長生き出来そうな気になるから不思議(笑)
カナダ娘よ、早く逢いたいもんじゃのお!
*
2013年4月21日
いったい何なのさ!
四月も後半だというのに
窓の外では、ごおごおと北風の吹き荒れる音がする。
同じ凍て付く寒さでも
それが冬であれば、それなりに諦めもつくものだが
三月に夏日まで記録して
その勢いで早い時期に桜を開花させておきながらこれだとは。
あまりの寒さに、いったい何なのさ!
と、半ばキレかかってしまうではないか。
何事も徐々に徐々に。
四季それぞれの営みがあるこの国には
ゆっくりと遷ろう時間がなくてはならない。
それが風情というものだし、
朝晩の色や香りを感じられることが、
平和の象徴なのだと思う民も多く居ることだろう。
急激な変化を受け入れるだけの心の準備など
何ひとつ持ち合わせてないのが日本という国なのだ。
おや、話が逸れてしまったか・・
猫は丸くなって冬の寝姿に戻り、
きっと頭の中は混乱していることであろう。
暑くなったり寒くなったり
人間だって頭も体も、大混乱の真っ最中。
普通が一番、平凡が一番なのだと
いつもそう思うのだ。
*
2013年4月20日
またまた雨に祟られる
ビルの谷間のサーカス小屋。
辿り着いてみると、なんだか異様な光景でもありました。
それでもテントの中から漏れ聞こえる音楽と観客の歓声、辺りに漂う動物臭が
そこが紛れもなくサーカス小屋であることを知らしめているのです。
そぼ降る雨の午後、孫三人を招集して
席を確保するために並ぶ意欲を満々にしながら到着した爺さんは
無情にも入口に表示された「本日全公演満席」の赤字を目にしたのでした。
あははは。
笑って誤魔化すしかありません。
売店の前やテントをバックに、(お印の)写真だけ撮って引き上げました。
ポンタよ、ライオンさんや象さんを見せてあげられなくてすまんのぉ。
せっかくなので、次の土曜まで有効の「優先券」を貰い
長男宅と娘宅に家族分の枚数を授けましたけど、
爺さん婆さんは、がっかりな一日と相成った次第です。
寒くて遠くまでは行けないので、駅前のコレット・マーレに「避難」飯を喰うことにしたのですが
大人四人と暴れん坊な小童三人の集団ですから、店を探すのも一苦労。
7階に居酒屋ですがランチをやってるお店が見つかり、
おまけに奥の大きな掘り炬燵風の「隔離席」が取れたので入りましたけど
「軍鶏・黒豚の和食ダイニング芋蔵」ここ、安くて旨くてお得感満点ですね。
そしてそして
ランチタイムを過ぎて、おまけに騒々しい小童連れだったというのに
嫌な顔ひとつせずに接客して頂いた店員さんに感謝です。
おかげさまで皆が笑顔になれました。
食後は館内をぶらぶら。
ふと立ち寄った紀伊国屋書店にNHKグッズが置いてあり
ポンタに是非と、娘におねだりされて買っちまいました。
「お母さんといっしょ」に登場する(謎の生き物)ムテ吉であります。
ま、まさかこんな処にあるとは!
爺さんは(速攻)レジへと向いましたとさ。
それにしても・・
花見以来、三世帯が集まる日に限って雨が降るのはどういうわけさ!
*
2013年4月19日
カナダから来た娘
ねえ、
どうして君は僕の前に現れたんだい?
唐突な出逢い、
そのまま擦れ違いそうになったけれど
手が届きそうな処に君は居る。
コニャックバーストのアーチトップにP-90だなんて
おいおい、夢にまで出て来そうじゃないか。
罪作りなカナダ娘。
僕は今、君に夢中さ。
*
2013年4月18日
サーカスにはピエロが
子供の日も近いので
今度の土曜は孫たちを全員引き連れ
読売新聞の営業さんから頂いた招待券を握り締め
木下大サーカスを観に桜木町まで出掛けるのです。
招待券と言えば聞こえは良くても
所詮はタダ券、一般自由席なのでありまして
満席になると入れなくなってしまうのです。
それが悩みの種。
うまく入れたならおなぐさみ、てぇところでしょうか。
サーカス・・
獰猛な動物たちが繰り広げる芸の数々や
空中での曲芸に目を見張るものなんでしょうけど
私は(地味に)ピエロが好き。
そう、サーカスにはピエロが付き物なのです。
そんなわけで、往年のディランⅡの名曲、
「サーカスにはピエロが」を聴いてみましょう。
故・西岡恭蔵さんの生前の声も入っています。
サポートは中川イサトさん。
75年12月の神戸の音源のようです。
けどね、
この曲をディランⅡのアルバムで聴くまでは
私にとってサーカスといえばジンタだったんです。
なんとも言えない物悲しいメロディが
幼かった頃を思い出させます。
「天然の美(美しき天然)」
ちょっと古すぎたかしら?(汗)
*
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