2013年4月27日

Angel

寒いです、夜になってから。
もうじき五月だというのに
我慢できずヒーター点けちゃいました。

今日は四日ぶりに働いてきたのですが
病み上がりでいきなりのフルタイムはキツイです。
それでも老体に鞭打ちながら
なんとか乗り切ってきましたとも、はい。

今日から黄金週間が始まったとか。
連休なんて、私には一切関わりございません。
カレンダーの日付が赤かろうが青かろうが
黒字の日と何ら違いはないのです。
天気が良いだけに、ちょっと癪に障る・・

それでも、家に戻るとこの娘が待っててくれる。
お帰り~と、声を掛けてくれてるようで
それだけで私は嬉しくなるのです。


Godin 5th Avenue Kingpin
今はこの娘にメロメロな私なんです。
手に触れるたび、何かがインスパイアーされてばかり。
そんな活力を与えてくれるんです。

体の調子が戻ったら、この娘を携えてスタジオに入ろうかと思ってます。
ちょっと真剣に向き合ってみたい、そんな気にさせられるもんで。

素敵なネーミング「5th Avenue」繋がりで
Fifth Avenue Bandなんてゴキゲンなのもありましたね。
69年のアルバムからAngelでも。




*

2013年4月26日

カナダ娘が原点を教えてくれた


風邪をひいてしまい
三日ほど家でゴロゴロしてました。
喉の痛みは治まったので
明日から仕事場に復帰することにします。

薬を飲んでるせいもあるんでしょうけど
微熱が続くと、いくらでも寝てられますよね。
というより、起きてる間でも眠くなります。
体が「寝ろー!」と、命令してるのかも知れません。

うだうだしていた三日間ではありますが、
時間と体調の許す限りはカナダ娘と触れ合うことができたので
まんざら悪くない「休暇」となりました。
すぐに手が届く場所にアーチトップの彼女を置き
暇さえあれば弾いていましたから
お互いにずいぶんと馴染んできたように思えます。

サスティーンの少ないザクザクした音っていいですよね。
たぶんこれが、私の歌に本来あるべきサウンドなんでしょう。
クックハウス(現在はロニー&ロケットメン)の鈴木クンが私に言ってたことが
ようやくしっかりと理解できた気がします。
遠回りして来ましたけど、原点に着地したようです。

今日は窓を全開にして
部屋の空気を入れ替えました。

*

2013年4月25日

芸人


ナショナルギター製のSolid Body Electric Spanishというモデルを
生涯片時も離さずに現役を全うした、バタヤンこと田端義夫さんが亡くなった。
94歳、これからだっせ人生は!
こう記された自伝的映画「オース!バタヤン」の封切りを来月に控えての訃報である。

死ぬまで、なあんてケチなことは言わしまへん。
死んでからも歌ってまっせ!
死ぬかいな!!

晩年、大阪のファンを前にしてのライブでの言葉。
心底歌を愛し、大衆芸能としての音楽の道を歩み続けた男の生き様だった。
抑揚を感じさせないハイ・トーンの細い声は
演歌でもなくポップスでもなく、彼独特の世界がそこにはあった。
恨み辛みといったどろどろしたものを感じさせない、数少ない歌い手だったような気がする。

戦中戦後を生きた(芸人)バタヤンに合掌。



2013年4月24日

カナダ娘とTRIC


深夜の高速を名神~東名と乗り継ぎ、
遥々大阪からやって来たカナダ娘は、とてもいい顔をしていた。
この部屋に居る先代たちと比べても、間違いなく美人の類だろう。
5th Avenueという名前の通り、どこか都会的で洗練された顔付きをしている。
ヘッドにはmade in canadaと記され、昨今主流の中国生産ではないのも嬉しいところ。
モントリオールから北東へ約250km、Princevilleの工場で彼女は生まれた。
5th Avenue Factory Tour http://www.jes1988.com/godin/acoustic/5th_factory.html

ピックギターの中ではやや小ぶりな16インチのボディと、
8Cmの胴厚から成るアーチトップは取り回しが楽で扱い易い。
12-52のダダリオのニッケル弦もストレス無く弾きこなせて
Kingpinと名付けられたP-90タイプのシングルコイルPUは
ほのかに甘い音色で私の好みに近いものだった。

狙い通りのタッチとトーンに、思わず小躍りしたくなるほどだ。
これは使える。良き伴侶となりそうな予感がする。


そもそも、このモデルの存在を初めて知ったときは
コニャックバーストの旧いヴァイオリンみたいな色合いに惹かれたのだが
こうして見てみると、ナチュラル・カラーの端正さも悪くない気がする。

初めて手にしたアーチトップ、
いったいどんな関係に発展して行くのか楽しみで仕方ない。

ちょっと嬉しいオマケもあった。
ショップの案内では「汎用」と記されていたセミ・ハードのケースが、
実はTRIC社製の超軽量「専用」ケースだったのだ。
おまけに現行型とは異なり初期のジップ・カバー・タイプの物で
実売価格が1万5千円ほどもするとなると、これはいささか得した気分。
(Godinはケースが別売りなのである)


そしてその色合いが私の大好きなカーキだなんて、
これはもう持ち歩くのも楽しくなること間違いなし!
なんとも嬉しい結果となった次第である。

かつて泥舟の如く自然消滅した私のバンド、Mud Trick。
その泥の色にも似た一文字違いのTRICのライト・ケース。
これにも何かの縁を感じずにはいられないような出会いだった。

あいにくと昨晩から体調不良が続く身の上から
まだ存分には弾くことができないのが残念だが、
友人が言う通り、治ったら思い切りイチャつくことにしよう。

*

2013年4月23日

Freedom



1969年8月15日、40万人もの観客で溢れたウッドストック・フェスティバル。
歴史的な野外フェスは映画となり、北海道の片田舎の劇場でも上映された。

そのオープニングに登場したのがリッチー・ヘブンス。
Guildを掻き鳴らし、汗まみれでゴスペルの「フリーダム」を歌う姿は
アコギ1本とは言え、紛れもなくRockそのものだったのである。
当時高校生だった私が見た映像は、今も記憶から消えていない。
彼の存在を知ったときの驚きはそれほど強烈だったのだ。

あれから44年が過ぎ、
現地時間の4月22日、ニュージャージーの自宅で死去したそうだ。
享年72歳。

また一人、天に召された。


*

2013年4月22日

5th Avenue


不思議なもので
いいなあ、これ。そう思いながら数日が経過して
だんだんその気になって来た頃に
必ずと言っていいほど、目の前にバアーン!と現れるのです。
何かが引き合ってるんでしょうかね。

先日書き記したカナダの娘、Godinの5th Avenue Kingpinが
某ショップからUSEDのお手頃価格で売りに出されているのを発見したのです。
カラーは欲しかったコニャックバーストではなくナチュラルでしたけど
その割安感から思わず(酔った勢いで)クリックしてしまいました。

安部ちゃん、消費は上向いてるぜ!・・と、言いたいところではありますが
この損失をどう補填するか、貧乏な庶民としてはそれが悩みなのであります。
仕方ない、使っていない2、3本を売りに出すことにしましょう。

いやそれにしても
5th Avenueという素敵なネーミングにはやられましたね、コロッと。
ボディは16インチとやや小ぶり、P-90タイプのPUがやたらデカく感じます。
はたして期待した通りのタッチと出音なのか、今からワクワクです。


このところ、ニッケル弦が妙に気に入ってましたが
その究極は、やはりPUがマウントされたアーチトップなんでしょうから
ここへ辿り着いたのは、とても自然なことなんだと勝手に解釈しております。
決して衝動買いではありません、はい。

こいつが体に馴染んだ頃に
再び皆さまの前で歌い始める所存でございますので
どうか今しばらくの間、お待ちくださいませ。

・・こういう先の楽しみがあると、
何だか長生き出来そうな気になるから不思議(笑)
カナダ娘よ、早く逢いたいもんじゃのお!

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2013年4月21日

いったい何なのさ!


四月も後半だというのに
窓の外では、ごおごおと北風の吹き荒れる音がする。
同じ凍て付く寒さでも
それが冬であれば、それなりに諦めもつくものだが
三月に夏日まで記録して
その勢いで早い時期に桜を開花させておきながらこれだとは。
あまりの寒さに、いったい何なのさ!
と、半ばキレかかってしまうではないか。

何事も徐々に徐々に。
四季それぞれの営みがあるこの国には
ゆっくりと遷ろう時間がなくてはならない。
それが風情というものだし、
朝晩の色や香りを感じられることが、
平和の象徴なのだと思う民も多く居ることだろう。
急激な変化を受け入れるだけの心の準備など
何ひとつ持ち合わせてないのが日本という国なのだ。

おや、話が逸れてしまったか・・

猫は丸くなって冬の寝姿に戻り、
きっと頭の中は混乱していることであろう。
暑くなったり寒くなったり
人間だって頭も体も、大混乱の真っ最中。

普通が一番、平凡が一番なのだと
いつもそう思うのだ。

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