2022年1月19日

だって、我慢できなかったんですもの












ああ・・何事にもせっかちな私ゆえ
いくら我慢しても、待ちきれなかったんです。
禁断の扉を・・開けてしまいました。

MDF材のミニ・バックロードホーンですから
ネジ穴が緩くなってしまうので
何度もユニット交換を出来ないことはわかってたので
新しい巣箱が手に入るまではじっと我慢していよう
そう決心していたというのに・・

夕刻になった頃、巣箱からM800を外し
強引にFE87に交換してしまったのです。
つまり、一緒に子亀も外してしまったということで
おお神よ、私の罪をお許しください。
だって、我慢できなかったんですもの。

新しい巣箱を探す手掛かりとして
音の傾向を知りたかっただけなんです。
なので、細かな調整は特にしてない仮留めです。
だから、許してちょーだい!

結果は、予想していた通りの
軽く明るく、張り出しの良い音でした。
M800とは真逆の、中高域寄りで華やかな音です。
当然、ツイーターを追加する必要もありません。
巣箱とのマッチングさえうまく行けば
これはかなり面白いことになりそうです。

今夜は頭の中の整理がついてないので
取り急ぎ、懺悔とご報告まで。



2022年1月18日

三日間のご無沙汰でした(玉置宏の口調で)



とあるフリマサイトにて
日曜の午後、ポチッてしまった。
良かったんだか悪かったんだか解らぬうちに
翌日の月曜、午前中には届いてしまった。
未使用・元箱入り
FOSTEX FE87、3本セット。
なぜ3本なのか、余った1本はどうするのか、
考えるいとまもなくポチッてしまった。





動機は単純、安かったから。
近頃お気に入りの8Cmユニットだったから。
同じFOSTEXでもM800とは全く異なる音作りの
元祖FEシリーズを試してみたかったから。
わずか82.5dBと能率の低いM800と比べ
90dB近い高能率のFEシリーズに変えることで
いったいどんな変化が生じるのか知りたかったから。

あらら、理由を並べてみたら
出るわ出るわの盛り沢山じゃないですか。
おそらく日曜の私、
瞬時にしてこれら全てが頭を駆け巡ったのでしょう。

と、己の正当性を自らに訴えかけて
気持ちの整理がつきました。
後悔はしてません、はい。
(これが自己暗示というやつ)笑



たぶん、たぶんですがM800と比較すると
パーン!と軽い音になる筈。
高域も派手に出しゃばって来るでしょうから
再度たぶん、たぶんですが
子亀が必要なくなる・・かも。
げげっ!親子の危機です。





そこで私は考えた。
今ある親子はそのままにしておいて
FE87は新たな巣箱に入って頂こうと。

同じサイズ感で板厚とホーンの折り返し増量の
そんな箱を求めてWEBで監視しているのです。
余った1本をどうするのか
そこまでの考えには至っておりません。



2022年1月15日

3年後の・・これは夢か幻か













本日、結婚47年目となりました。
よもやよもやの長きに渡り
1975年からずっと一緒に暮らしているわけで
公には出来ないことも数々ありながら
よくもまあ今日まで続いているものです。
(画像は1975年頃、前列は母親と姉)














Blogにも度々登場しているこの写真、
発足直前のキャニオンレコードが
アーティストを探しているので行ってみようと
音楽評論家の大森廉雄さんに声を掛けられ
1972年頃のニッポン放送スタジオへと出向き
デモテープを収録した時の一枚です。
この時プロデューサーは女性を探していたらしく
私はボツ、デビューしたのは中島みゆきでした。

そんな当時の私を金銭面とマネージメントで
ずっと応援してくれてたのが右に居る女性。
そ、現在のカミさんなのでした。
















それから色々すったもんだの挙句
子供三人をなんとか世に放り出し
あっという間に30年が過ぎた頃、
TVのジュエリーCMを観ていたカミさんが
「結婚30年かあ、真珠の指輪いいなあ・・」
みたいな独り言を吐いたのを耳にして
これはいかん、なんとかしなくてはいかん。

真珠を買う金など無いのですから
どうすれば喜んでもらえるかと思い悩んだ末、
30周年の記念日に私の復活ライブを催したのでした。
(結婚後は歌の世界から遠ざかっていたのでね)
旧い友人も駆けつけて、作戦通り大喜びしてました。

そして今日は47年目。
つまり3年後は50周年となるのです。
き、金かあ!次はあー!!
大変です。

こうなったら、やるしかないですね。
50周年記念ライブ!
その時72歳になってる私が
五体満足でピンピンしてれば、の話ですが。

その折りは、招待状出しまくりますんで
皆さまこぞってお集まりください(笑)



2022年1月13日

親亀の上に子亀を乗せる、新春工作大作戦!(完)

 


親亀に子亀を乗せる作戦、完成から三日が過ぎました。エージングが進んだせいか、当初よりもしっかりと鳴っている印象ですし、M800とのマッチングも申し分ありません。PT20が絶妙のバランスで絡んでくる音は、単純に帯域を広げただけではなく、ややブーミー気味だった低域をも明確なものに変えてくれました。これがいわゆるスーパーツイーターを加えたことの相乗効果というやつで、フルレンジユニットの場合は高域のみならず全帯域に於いて粒立ちが良くなるのです。不思議に感じるかもしれませんが、PCに内蔵されてるスピーカーからの音は、高域が目立っていてもちゃんとベース音まで聴こえて来るでしょ?M800にあの高音域が加わることで低域の輪郭を明確にしてくれるんですよ。


今回は親子のユニットが同じFOSTEX製であり、ソフトドームという素材も相まって音の繋がりがとても自然でいいんです。出しゃばらず引っ込まず、ほどよい塩梅で耳に届きます。全体の音像は少しだけ高い位置になりましたけど、そのぶん定位感が増した感じです。そして前にも書きましたが、打楽器系の質感やピアノの右手のアタック感、ストリングスの厚みや艶やかさがPT20を追加したことで格段に向上しました。助っ人の参入によってM800に余裕が生まれたんでしょうね、きっと。以前ならいっぱいいっぱいだった曲も難なく鳴らし切ってくれます。これは想定していた以上の好結果ですね。子亀くん、ありがとう!


私の場合、24インチのPCモニターを間に置いてニアフィールドで聴いてますから、壁の反射音がモニターで遮られてるんだと思います。背面のモコモコ音は前に出て来ないので、より音の粒が立ってるんじゃないかなと。非力な小口径のユニットなので、モニター全体がバッフル効果となって良い結果を生み出してくれてるのでしょう。大きめのユニットで部屋全体に音を浸すのもいいですが、これはこれで楽しめます。


この箱庭的なリスニングポイント、今はとても気に入ってます。アンプのボリューム位置が9時くらいであっても、前に座っていると結構な音圧で聴こえますが、席を立って少し離れてみると驚くほどに小音量です(当たり前だ、笑)おかげで深夜でも隣室のカミさんを気にすることなく音楽に浸ることができるわけでして、親亀の上に子亀を乗せる大作戦は成功裏に終わったのでありました。私が組み上げたM800ミニ・バックロードホーンとPT20の音は(おそらく)日本一、いや世界一ではないかと自負しております。いやあ、いい音だわね!


親亀の上に子亀を乗せる、新春工作大作戦!(完)



2022年1月11日

親亀の上に子亀を乗せる、新春工作大作戦!(其の参)

 


さて、満を持してユニット装着の儀です。待ちに待ったこの日がやって来ました。まずは背面端子類の配線をどうするか、見えない場所ですが手を抜きたくない部分です(これが拘りという面倒だけど一番楽しいところ)
今回はスピーカー端子を使わずに3Pのターミナルブロックのみで行こうかとも思ったのですが、ファストン端子が付いたリード線を切ってしまうのも勿体無い気がして両方とも使用することにしました。はい、ケチ臭い性分ですから。
そうなると、わずか10Cm四方の狭い板面に、どのようにレイアウトするかにかかってくるのですが・・



試行錯誤の結果、ちょっと厳つい気もしましたがこのような配置に。一番拘った点はフィルムコンデンサーの取付位置と、左右対称になるべくターミナルブロックとスピーカー端子を結ぶ配線の形状。アンプからの出力をターミナルブロックで親亀と子亀にパラッてあげるのが無理のない方法だという結論に至りまして・・




はい、こうなりました。コンデンサーの位置と電流の経路、左右対称となる配線の妙、どれをとっても美しい仕上がりだと思いませんこと?ブロックの右側2箇所にアンプからの+ー出力と親亀に行くケーブルを繋ぐ作戦ですが、これは親亀のターミナルもプッシュ式なので、16芯のケーブルが2本も入らないことが理由です。ビスでがっちり固定できるブロックターミナルは強い味方となりました。買っといてよかったあ。





肝心のユニットPT20ですが、付属のガスケットの貼り込みには少々苦労しました。サイズが微妙に大きいので、はみ出さないように微調整しながら最終的には余った一部を切って何とか上手く出来上がりました。ローコストモデルなのでユニット前面のフレームがプラ製ですから、これを貼らずに取り付けるのはちょっと心許ない。頑張らずにはいられませんよね。



かくしてソフトドームツイーターのドーム君は無事に巣箱に収まりまして、終の住処と覚悟を決めた姿に胸が熱くなりました。ほんとよ。
ゴツいターミナルブロックやコンデンサーは巣箱の中に収めちゃえばいいじゃないか。そんなご意見もあるかもしれませんが、先々のコンデンサーの交換や配線の変更とかを考えると、裏で剥き出しになってる方が便利なのです。



親子の絆を結んだ感動的な後ろ姿です。アンプからの出力を親と子にパラっているのがわかると思います。ちなみにコンデンサーはタイツウの1.0μF250V、M800がフルレンジなので20KHz以下をカットすることにしました。
ただこうして見ると、手抜きで未塗装の親亀の背中が不憫に思えます。子亀の方は背面の姿をご披露したかったので塗っておいたんですが・・母ちゃんごめん。でもね、母親は化粧なんかにゃ目もくれず、ひたすら働く凛々しい姿も美しいものなんだよ。・・すいません、言い訳でした。
と、ここまで来たなら音を聴かずにいられなくなるもんですよね。深夜なので抑えめに・・ちっ、音圧上げないとよくわからねえや(笑)


一夜明け、こちらが斜め前方から見た親子像。親亀からは一歩下がった位置につけてます。データシートでは子亀ユニットの能率がほんの僅か親亀を上回ってるんで、少し尖った音に変貌するのかもと心配してましたけど、ソフトドームだけにかなり控えめな音調です。耳を近付けなければ鳴ってるように感じない、けれどしっかりと帯域を広げてくれてます。シンバルやハイハット、スネア類が以前より明確になってますが決してキツい鳴り方ではありません。ストリングスやホーンも艶が乗ってますし、定位感も増したような気がします。ソフトドームにして正解でしたね、スーパーツイーターとしての役目は立派に果たしてるようです。さあ、エージングを兼ねてこれからあれこれ聴いてみるぞ!



2022年1月9日

親亀の上に子亀を乗せる、新春工作大作戦!(其の弐)

 


















巣箱ではありません。
ツイーターを仕込むためにこしらえた
れっきとしたエンクロージャーなのです。

一晩置いてボンドが完全に乾いたので
ライトオークの水性ニスを二度塗りすると
親亀と全く同じ色合いになりました。
(同じ素材だから当たり前)

MDF材の水捌けの良さは相変わらずで
塗ってるそばから染み込んで行きます。
おかげで今回も筆跡が目立たずに済み
雑な塗装であっても「それなり」の
仕上がり具合になったようです。

ただし、同じMDF材でも
生産国や工場によって微妙に異なるので
今回のキットは木口の色が濃く出ています。
親亀の方はそんなことがなかったので
そこのところだけ残念でした。
(親亀の材は国内生産品なのかもね)

さあ、いよいよ次はユニット装着ですが
この子亀の肝は背面のレイアウトにあるのです。
フィルムコンデンサーをどの位置に付けるか、
配線はどうすれば機能的で美しくなるのか、
そればかり考えています。

これがまた楽しいのです。


2022年1月8日

親亀の上に子亀を乗せる、新春工作大作戦!(其の壱)

 










昨年から延び延びになっていたミッション其の二。
ユニットを元のM800に換装したことで
やや高域不足が生じたミニ・バックロードホーンに
スーパーツイーター的なユニットを外付けする件、
シンライン輸送大作戦も終わり本日から作業開始。

構想の当初はバッフル板1枚だけの
オープンバックでもいいやくらいに考えてたけど
デスクトップの眼前に鎮座してるのだから
無骨な剥き出しの配線も如何なものかと思い直し
専用のエンクロージャーに収めることに。

けれど板のカットや穴開け加工は面倒だし大変だ。
なんか楽できるいいもんないかなあと思案してると
都合よくフリマサイトでキットが見つかった。
しかも穴開け加工のサービス付きでペア¥480!
素材は6mm厚のMDFなれどツイーターなら十分すぎる。
喜び勇んで購入したのは12月の中旬頃、
そう、あの忌まわしいイタイイタイ事件の勃発前だ。
それがようやく組み立てられるというのは
何やら感慨深いものがあるね(苦笑)
















出来上がりサイズは約100mm角のキューブ状なので
小さくて軽いから組み立ても簡単で楽チン。
おまけにカットも開口も実に丁寧でサイズも正確、
これはいい買い物だったなあ。リピート購入しそう。
開口はPT-20に合わせて60mmにしてもらった。

このキットに目が留まったのは、
ミニ・バックロードホーンの横幅とほぼ同じ
100mmサイズだったということもある。
これなら上に乗せても親亀と子亀の関係性が自然だ。
実はなかなか無いのよ、この絶妙なサイズの製品。
他のは数ミリ微妙に大きかったりするんで
乗せると頭でっかちになるから加工しなきゃならず
面倒な作業がいっぱい増えちゃう。
何事もやっつけ仕事の私には絶対無理!なのです。
















かくして、ちょちょいのちょいとばかりに
相変わらずの雑な作業で乗り切りましたとも。
(雑とはいっても要所は押さえてありますよ)
毎度お馴染みセリアで仕入れた養生テープで固定して
ボンドが完全に乾くのを明日まで待つのであーる。

そして明日は親亀と同じカラーの水性ニスで塗装、
その翌日か翌々日にユニットや端子類を装着予定。
コンデンサーは音を聴いてから交換できるよう
箱の裏側に外付けしたりとか
端子類の配置にも悩みながらイメージ中。
これが一番楽しいひと時なのであるのであーる。

只今のBGMはサッチモなり。