2011年11月29日

11月29日16時


2011年11月29日16時、末娘が男の子を出産した。
予定日を六日ほど過ぎ、気を揉む毎日が続いていたが
ようやく陣痛が始まり分娩室に入ったものの、その間の時間が掛かりすぎたせいか
一時的に仮死状態となるほどの難産の末、3450gの元気な子を産み落とした娘を褒めてあげたい。

これで孫は三人目となったわけだが、
次は女の子がいいなあと願ってはいても、またしても男の子。
だが、それ以上は言うまい。贅沢というものだ。
健康な子が生まれたことに感謝しなければ。

母親となった娘が愛おしく思える夜、
一人で何杯も酒を飲んだ。
自分の子供が生まれた時とは違う感動に浸りながら
何杯も何杯も酒を飲んでいた。

この世に、これほどの幸せはない。



2011年11月24日

鬱陶しさと人恋しさは紙一重

喉から出掛かった手は、あっさりと引っ込めた。
そう、近頃は無謀な暴走をコントロールすることが出来るようになったのだ。
何かと痛い思いを経験してきただけのことはある。
いわゆる「教訓」から、今回は見なかったことにしておこう。
というわけで、Ekoの12弦はまたの機会に。

いや、正直に言おう。
実は仕舞い込んでいただけのこんな物があったことを思い出したのだ。


*フェルナンデス・ぞうさんアートロックシリーズ RODEO12*

ボディがバーズの「ロデオの恋人」のアルバムジャケットをモチーフにした限定品で
ぞうさんシリーズ唯一の12弦のレア・モデル、可愛いでしょ。
まずはこの子の将来を考えてあげなきゃね。
とっても弾き辛いんだけど(苦笑)



子供といえば・・
末娘の出産予定日が過ぎてしまったが、未だにその兆し無し。
初産は遅れるものだと聞かされてはいても気を揉む毎日。
カウントダウンがいつまで続くのやら、早くすっきりさせてほしいもんだ。
数日前から女房が娘の家に泊まり込んで様子を見ていることで
留守番の猫も寂しさから生じるストレスが溜まっているようで気の毒。
毎日私が帰ると甘えて纏わりついてくるのだが
私とて、一人で無言のまま晩飯を喰らうのは不健全な気がする。
家族というものは、近くに居ると鬱陶しいが
忽然と姿を消してしまうと何故か戸惑ってしまうものだな、と実感。
今夜は(そそくさと)洗濯物を畳んだ。

鬱陶しさと人恋しさは紙一重。



2011年11月23日

老朽家屋にヒカリ


遅まきながら、我が家のブロードバンドがようやく光回線になった。
ギガ得プランで最大1000Mbpsとは言え、PCのLANポートが100BASEなので
通信速度の測定結果は上り91.40Mbps、下り83.26Mbpsとなったが
減衰の激しいマンション・タイプに比べると、かなり優秀な数値ではなかろうかと思う。

実際の使用感は、やはり速い。
以前の30MbpsのADSLとでは、2倍から3倍くらいの速さが実感できる。
思わずPCのパフォーマンスが向上したかのような錯覚に陥ってしまった(笑)

一時期、モデムの消費電力が話題になったが(ADSLで10~15Wくらい食うらしい)
光になるとONUとホームゲートウェイの2台が常時動いているわけだから
節電対策に逆行するかのように結構な電気を食うことになるのだろう。
我が家は電話も光なので電源を落とせないし、これはちょっと困ったことだね。
省エネスイッチをONにすると最大10Mbpsに抑えられて20%の節電はできるらしいけど
しばらくは様子見ということで。。



2011年11月22日

そら耳か?

まずいなあ・・
喉から手が出てきたぞ。





Eko Ranger-12vintage
何かが俺を呼んでいる。

・・そら耳か?



2011年11月21日

懐かしのEko


Ekoというイタリアの楽器メーカーがある。
60年代にはヨーロッパだけではなく、アメリカや日本でも人気があったブランドで
エレキの一部モデルは今でもビザール・ギターとしての愛好家が多い。
(代表作としてはロケット・ギターかな)

当時はアコギも何種類か発売され「Ranger」というモデルが日本にも入っていた。
私が京都で知り合った頃の岸本哲クンがそのギターを持っていて
伏見の自宅へ遊びに出掛けた折に弾かせて頂いたことがある。
ボディは厚手の合板製で、おまけにネックがエレキと同じようにボルトでジョイントされていて
その独特な構造からか、手に取るとずっしりと重かった記憶がある。
お世辞にもイイ音とは言えなかったのだが、アコギには珍しい0フレットが有ったり
存在を印象づけるには十分すぎるインパクトがあったことは今でもよく覚えている。

数日前、ふとこのギターのことを思い出してNETで調べてみると
最近になってから復刻モデルが発売されたようで、YouTubeにも幾つかUPされていた。
生産ラインが中国または韓国ということもあり、イタリアで作られたオリジナルよりも
精巧さと高級感を少々増した印象の6弦と12弦のモデルを発見した。
しかしながら知る者ぞ知る程度だし、今さら日本国内で扱う店も無かろう・・と思っていたら

・・あった。

新潟でビザール・ギターのリイシューモデルを扱うショップで販売されていた。
6弦は中途半端に?高めの価格だが(それなりに作りはいいようだがね)
それに比べて12弦が「えーっっ!?」と喰い付いてしまいそうなほどお安い設定。
こ、これは惹きつけられる。。じゅるっ。


「Ranger-12vintage/NaturalMat」
全身ベニヤ板、けれどアジャスタブル・ブリッジに0フレットと
弦高を低く抑えたい12弦としては、これ以上ない仕様となっているのだ。

イタリアとアジアのハーフとして生まれ変わったEko、かなり気になる。。

おまけで、Rangerと戯れるイタリアの陽気なオヤジの映像を。
弾いてるのは同じ12弦でもRanger Limited Editionという少しばかり仕様が異なる上級モデル。



それにしても、このおっちゃんたち陽気だあ。


2011年11月17日

You'd Be So Nice To Come Home To



冬になるとジャズが耳に心地好い。
特に年末が近付くこの次期になると、この歌がとても沁みるのだ。
「You'd Be So Nice To Come Home To」
ヘレン・メリルのハスキーな声とクリフォード・ブラウンが絶妙に絡む素敵な曲。
何度か再録音されているが、マーキュリーのこのテイクが一番いい。
おまけにこのアルバムジャケット、チューブの大型コンデンサーマイクの前で
顔をしかめて歌う彼女の写真にはいつもきゅんとさせられる。
音もジャケットも、モノラル時代の名盤だ。

ちなみに邦題は発売当初から「帰ってくれたら嬉しいわ」で通っているのだが、
一説にはジャズ評論家であった大橋巨泉の大誤訳と言われている。
末尾の「to」が違う意味を持つらしいのだ。
直訳すると「君が待っていてくれるのなら、家へ帰るのはさぞや楽しいだろう」となり、
かなりニュアンスが変わってくる。
けど不思議なもので、ユー、ビッ、ソーと歌い始めるヘレン・メリルの擦れた声には
その間違った訳の方が何だかしっくりする。
邦題とはそんなものだし、心に響けばそれでよいのだ。

ああ、それにしても
モノラル録音て、音が太くていいよね。
決してローファイなんかじゃない、音溝にはちゃんと息遣いまで刻まれているし
楽器の定位だって(モノなのに)しっかり伝わってくるから不思議。
ジャズはモノラルに限る!


2011年11月16日

私の青空



青空と言えば、
1928年にジーン・オースティンが歌った「My Blue Heaven」も名曲だ。
日本では「私の青空」として、エノケンの歌で親しまれた。
仕事を終え、家路を辿るオヤジの歌である。
短い詩の中に、人としての営みと幸福の答えが記されている。



私の青空

夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空
日暮れて辿(たど)るは わが家の細道

せまいながらも 楽しい我家
愛の灯影(ほかげ)の さすところ
恋しい家こそ 私の青空

(日本語詞:堀内敬三)



この曲を高田渡が歌う映像がある。
私はこれが好きだ。



ペダル・スティールは息子の高田漣。
鼻筋の通ったその端正な顔立ちは
髪型をちょっと変えると、若い頃のディランに似てる。
彼もまた、素晴らしいミュージシャンなのだ。