2017年3月31日

聖マリアンナ病院にて


すっかりご無沙汰してしまいましたが
秋には65歳を迎えるかずら元年、元気に過ごしております。

先日、友人のFBでのコメント欄に於きまして
昔々、聖マリアンナ病院という歌を作ったよと書き記したことから
ふと懐かしくなってその音源を発掘致しました。
それは2005年の復活ライブに至る前の90年代の作品でありまして
引き籠り気味に自宅で8Chのマルチ・レコ―ディングしていた頃の物です。

現在の歌いっぷりと比べるなら
実に素直で、青くポップな感覚に溢れた曲調なのでして
人様にお聴かせするのが、ちょいと照れ臭い気もしますけれど
いやいや、これとてかずら元年の秘めたる一面なのだと開き直り
此処にお披露目させて頂きます。
打ち込みに勤しんだ、こんな時代もあったのです(苦笑)

時は平成、1997年の秋。リンパ腺の手術とやらで
生まれて初めて体験した病院での暮らしを歌にしたものであります。

「聖マリアンナ病院にて」
http://kazura-sound.seesaa.net/image/maria64k.mp3

夜明けと共に目を覚まして
東の空染めてく太陽に祈る
今日も一日何事もなく終わりますように
聖マリアンナ病院にて
朝焼けの眩しい窓辺に立ち
麗しき微笑を讃えしは母なるマリアンナ

ここでの暮らしにも慣れて世間話で暇潰す
訳もなく相槌打てば退屈な時間さえも苦にならない
聖マリアンナ病院にて
秋晴れの青い空を見上げ
色付いた森の中で穏やかな午後を祝うマリアンナ

無精髭伸ばし
やるせないような気だるさに
眠れぬ夜は宙を睨んで
狂おしいほどに暗い沈黙

聖マリアンナ病院にて
新しい朝を迎えるならこの身を捧げましょう
神の手に抱かれマリアンナ

どれくらいの間寝てたのか
橙色の陽は傾き
目に映る何もかもが黄昏の中で肩を寄せ合う
聖マリアンナ病院にて
夕映えの空を渡る鳥
目の前の世界中が安らぎの時を刻む
マリアンナ

*

2017年1月22日

Edge


自宅のノ―トパソコンはWindows10なのですが、ブラウザは使い慣れたChromeを利用してました。標準搭載のMicrosoft Edgeの動作が鈍いせいもあったんですけど、Chromeのブックマ―クや履歴が他の端末でも共有できる便利さがありましたからね。
ところが最近はずいぶんと改良されたようで、いつの間にかChromeよりも高速になっていて驚きました。読み込みが速くて安定してます。映画などの動画も一切途切れず(実はアマゾン・プライムで無料の映画を毎晩1本ずつ鑑賞しておるのでして)これは本当に助かります。
Chromeのユ―ザ―さん、ちょっと試してみてください。

2017年1月19日

スマ―ト?



スマ―トメ―タ―って、電力会社を変更した時に取り付けられるもんだと思ってましたが違うんですね。順次交換作業をしているようで、我が家にも今日東電の委託業者が来て取り替えて行きました。凄いんですねえ、携帯電話の周波数帯を使って使用電力量が自動的にサ―バ―に読み込まれるそうで、これからは検針の人手が不要になるそうです。月に一度来ていた、あの若くて美形なお姉さまの姿が見られなくなるのが残念です(この地域の検針員は若い女性だったのですよ)
それはさておき、あの堅牢なガラスに覆われた重厚で厳めしい面構えのアナログメ―タ―から、玩具よりもチンケに見えるグレ―のプラスチック製の箱に替わってしまったのが残念です。色合いとデザイン最低!家の壁に取り付けるような代物じゃありませんし、いったいどこら辺がスマ―トなんだか・・
スマ―トってえのは、携帯電話の靴を履いてる粋な男のことなんだがねえ。

*

2017年1月15日

後記



修復作業が終わり、予想以上の仕上がりとなったThree Sを見ていて思いました。年に数回しか歌わず、あれこれ迷った挙句、結局ライブには使い慣れたJ-45を携えて行くというのに、何故に僕は新たな楽器を買い求めてしまうのでしょう?しかもその対象は、超格安で見つけた「手を加えたら化ける」という代物ばかり。他人が見たら無駄とも思える労力を費やし、いったい何が楽しくてそうさせるんだか、さっぱりわからないのです。使いもしないのに我楽多を集めて満足してる、そんな変人に思えることも多々ありますけど、これもコレクタ―の一種なのでしょうかね。

昨晩ご報告した通り、この(元)ジャンク品は手を加えたことによって素晴らしい音で鳴ってくれました。音だけじゃありません、いわゆるプレイヤ―ズコンディションとして、とても弾き易い状態にセッティングすることが出来たのです。素人のやっつけ仕事とは言いながら、その素材を見つけ出す目利きの良さが僕にあるのだとしたなら、これは天賦の資質と言えるのかもしれません。大袈裟に言うなら感性ですけど、勘に頼ってのことですから当たり外れは避けられません。けれどもう少し若ければ、如何わしいギタ―ショップを始められそうな気もします(笑)

しかしながら、ここで終わるのも癪に障りますんで、なんとかこの子を連れて歌いに行きたいと思っています。旧知の友人からは(同じようにして入手した)MORRISを聴きたいと言われてますので悩むところではありますが、今のところ僕の「歌伴」としては、Three Sの方が合っているようです。あ、ついでに言っておきます。僕、65歳を過ぎたら歌う機会を増やす予定です。当面の目標はそこから70歳まで今のスタイル、今のキ―で歌うこと。それまではギタ―のリペアアマン、クラフトマンとしての腕を磨きますのでお楽しみに。

・・なんのこっちゃ!!

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2017年1月14日

待ちきれず



来週に予定していたジャンク品の改修と復元作業、待ちきれない性分なので始めてしまいました。まずはボディ内部と全体のクリ―ニング。さほど汚れてなかった個体ですが、古いだけに指板はオレンジオイルで念入りに磨き上げておきました。
続いてロトマチック・ペグとエンドピンの取付。リ―マ―で穴を広げながらの作業とは言え、終わってみると思いのほか肩と腰が張っててびっくり。年齢・・なのかねえ?そんな肉体の衰えを感じながらも、シャ―ラ―が装着された顔立ちを見ると心が癒されますし、もうこの時点ではジャンクではなくなってます。さて、どんな音で鳴ってくれるのでしょうか。

(O型特有)やっつけ仕事の作業を終えて、ダダリオのブロンズを張ってみました。一度チュ―ニングしてからネックの修正。トラスロッドは効いてますけど、ピキッ!と締める度に結構な音が出るので心臓には良くありません。けれど(これもO型特有)ビビリながらも大胆に締め上げて行きフラットな状態へ。元起きも無く弦高も理想的!これはネックとボディのジョイント部が、とても丁寧に作られている証ですね。創業1887年、鈴木バイオリンの職人技は見事です。


そして音出し、僕の好みであるジャキジャキと鳴る典型的なマホ材の音です。骨太で音量もたっぷり、しかも素晴らしきバランスの鳴りっぷりであります。下手なD-18辺りより、よっぽど気持ち好く鳴ってくれてるんじゃないでしょうか。ちょっと感激しました。他人には見せられないような(嫌らしい顔で)思わずほくそ笑みました。おまけに申し分のないほど手に馴染むグリップ感です。こ、これは自慢したい!見せびらかしたい衝動に駆られてます(笑)

まさか、まさか、これほどまでの好結果が得られようとは思ってもいませんでした。使い物になりそうだ・・それだけの判断基準でしたから。全てのパ―ツを外され(素っ裸で)1500円で売られていたジャンク品を連れて帰った、あの日の出会いと直感に感謝します!

そして僕は、部屋に残ったオレンジオイルの臭いにむせ返りながら酒を飲んでます。もちろん視線の先には復元されたThree Sがあるのです。いい夜だ・・

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2017年1月11日

着々と・・



ジャンクのThree Sに装着予定のペグ。
80年代のMartin D-18から外したまましまい込んであった物ですが、
ようやく役に立つ時が来たようです。
ブリッジピンは引き出しから発掘したメ―カ―不明の物を使うことにしました。

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2017年1月10日

Three Sと出会う



昨秋、MORRIS W-35の超格安美品を見つけた近所のハ―ドオフを久しぶりに覗いてみると、サドル以外の全てのパ―ツが取り外されて素っ裸になったThree Sがジャンクで置かれていたのです。ヘキサゴンのポジションマ―クが目に留まり、ふと立ち止まると「お願い、連れて行って・・」微かに、消え入りそうな声が聴こえた気がしました。
76年製のW-200、手に取ってみると合板ながらも板材が薄く、とても軽いボディなのでレスポンスは良さそうですし、綺麗で致命的なダメ―ジは見受けられません。けれど問題はネック、トラスロッドがヘタッていては素人リペアじゃお手上げです。店の片隅の商品チェックコ―ナ―に六角レンチが数種あったので(勝手に)クイクイッと回してみました。正常です、しかも滑らかで適度な締り具合!(・・やや表現が卑猥ですけど)おお!これならイケるぞ!!
そして最終チェック、各部を入念に点検した後にレジへ。「これください」¥1500の値札シ―ルがボディに貼り付けられたジャンク品の購入を決断するまで30分ほどの時間を要しましたが、決して嘲笑しないでくださいね。僕の「楽器への拘り」なんですから。


Three S、ギタ―をこよなく愛す友人が(同じように)ジャンクで手に入れ近年愛用しているのもこれです。ただし彼と違って僕は「ギタリスト」ではありませんから、歌伴として僕の相棒と成り得るかどうかは、パ―ツを取り付け調整が終わるまでは未知の世界なのでして、未知との遭遇の結末や如何に・・と、僕が思う以上に、この事を知ったら彼もまた興味深く見守ってくれることでしょう。彼と同じ物を手にしたことが、ほんのちょっぴり誇らしげな夜でもあります。なんか、嬉しい。

ちなみに、手持ちのパ―ツを調べてみると、Martin純正のロトマチック・ペグに、同じく純正のエンドピンとブリッジピン。ジャンク品には豪華すぎるラインナップです(笑)来週に控えたお疲れ休みの三連休にでも作業開始する予定。それまでは毎晩酒を飲みながら眺めています。リペア後のレポに乞うご期待!!ああ、なんかいい夜だなあ。酒が進む〜♪

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