2021年8月25日

3個目のストーン

 










最初の5人が好きだった。

ストーンズが、この顔ぶれじゃなければ

もしかすると当時の私は

気にも止めてなかったかもしれない。

昨夜、80歳のチャーリー・ワッツが逝き

初期のリズム隊は誰も居なくなってしまった。


チャーリー・ワッツのスティックは

一貫してレギュラーグリップだった。

その左手が奏でるスネアの音と

独特な刻みのハイハットは

60年代から今に至るまで変わっていない。

淡々と後ろで叩く凛とした姿は

やんちゃな男たちを見守っているかのようで

いつも涼しげな顔をしていた。


実は、私は今でも

スティッキー・フィンガーズまでのアルバムしか聴かない。

薄暗いパブの片隅で、安い酒を飲みながら

朽ちそうな床のステージで演奏する彼らを

すぐ近くで見ていたいからだ。

大音量のPAと、大観衆が渦巻くような

大きなホールの客席には行きたいと思わない。

アンプ直結の音と、今にも崩れそうな際どさが

大好きなストーンズの姿であり

その光景を思い起こさせてくれるアルバムは

私個人の感覚ではあるが

やはりスティッキー・フィンガーズまでなのである。


その歴史の中で

チャーリー・ワッツの存在は大きかったし

3個目のストーンが失われてしまったことは悲しい。


2021年8月25日

合掌・・













2021年8月17日

怒りの呑んだくれ

実態にそぐわない成果と効果やらを書き連ねただけの原稿を、棒読みどころか読み間違いと滑舌の悪さばかりが際立つ毎回の記者会見。それを見たくはないのに見てしまうのは、この男がいつか改心してくれて、己の非を認め真正面から立ち向かう姿勢を示してくれるのではないかという、甘くて淡い消え入りそうなほどにささやかな願いからなのだ。
おそらく国民の多くは、少なからず同じような期待を抱きながら見ているのではないだろうか。しかしその期待はことごとく裏切られ、一年半もの長きに渡り失政は繰り返されている。
むろん謝罪も無ければ問いかけに応じることも無く、相変わらずニヤけた表情と核心を突かれて語気を強める物言いばかり。とっちゃん坊やの典型的な姿だ。
地球規模の感染症に直面する際どさと難しさは当然のことであり、それが未知のウィルスとなれば尚更のことだ。おそらく誰がトップに居たとしても、我が国のお粗末な政治環境では解決できない事案だろう。そんなことは皆わかってる。だからそれぞれの立場で耐え忍ぶ「国民性」だけが防波堤の役割を担っているのが現状だ。五輪開催で困難な環境にある国民に、夢と希望を与えたいなどと綺麗事を並べ立てても、要は現実逃避を誘導する何ものでもない。そう考えると、アスリートたちが戦地に送られた兵士のように思えるのが辛い。
金メダルの獲得数が、まるで大本営発表の戦勝報道のように、現実から目を逸らすための画策と同じように見えてしまうと、日の丸を背負い戦ったアスリートたちの純粋さが愛おしく思えてしまう。
今は「戦時」なのだ。その戦争責任を問われたくないがために身の保全に奔走する政府なんて言語道断だ。国民の安心と安全を守るのが使命だなんて、一体どの口が言ってるんだ。過ちを認めない国民性も受け継がれているようで、私はむしろそれが最大の恐怖なのだ。「ごめんで済むなら警察はいらない」と揶揄されても、開き直らず謝る姿勢だけは見せてほしいと思う。そんな夜の呑んだくれ。


2021年8月10日

闘病記(4)


とても良いことがあったのと

暑気払いに肉をたらふく食べたくなったこともあり

まだ熱の冷めない夕刻の道に車を走らせ

とりサブローの唐揚げ弁当を買いに行って来ました。

唐揚げ3個と出汁巻き卵の「からたま弁当」です。

久しぶり、おいしかった。

完食、そして満腹・満足!(ちょいと食べ過ぎかな)

でも、いいんです。今日は。

ちょっとした祝いの日なんですから。


およそ二十日ぶりとなる本日の血液検査の結果。

クレアチニンもSDMAも大幅に下がり、

全ての項目が標準値内に収まっていたのです。

これにはびっくり、奇跡としか言いようがありません。

カリウムだけが低値のままですが

これは普段のご飯だけで摂取・改善出来そうです。

いやあ、嬉しいー!!!!

ただし、白血球の数値が標準よりも高くなってしまい

原因はわからないのですが経過観察となりました。

いつもの薬と併せ、今日から抗生剤を飲ませます。

薬を飲む側も与える側も

お互いに慣れてしまったせいか上手くなったので

錠剤が増えてもどうってことありませんからね。

担当医と相談した結果、通院(点滴)も更に間を広げ

特に変わった様子さえ無ければ、次回は二週間後となりました。


まだまだ手放しでは喜べませんけど

少しずつ、元の暮らしに近付いてきています。























お昼寝の合間には、こんな大あくびもしたり

痩せて細くなった体以外は、以前のままの日常の光景です。

ああ・・なんか嬉しい。



2021年8月3日

闘病記(3)

 ギンギンギラギラの夏空ですね。

「夏なんです」を聴きながら読んでください。 

昨日、兵藤動物病院へ行って来ました。

一週間ぶりの通院、そして点滴です。

お薬だけでも比較的安定していた七日間ですが

排尿・排便の状況や、お水とご飯の摂取量など

担当医に伝えながらの点滴2本。

鳴きもせず、大人しく治療を受けてました。

(最初だけは、やや逃げ腰でしたけどね)

体温は38.1度、猫にとっては平熱ながら

鼻も肉球も以前のようなピンク色ではないので

貧血を起こしてないかが気になります。

(腎臓を患うと、貧血状態が一番の問題となります)

その辺りを確認するため、次回の通院時に

改めて血液検査を行うことにしました。

入院時から数えると、5回目になるんでしょうか。

病状を把握するにはこれしか手段が無いので仕方ないですね。











今日の午後の姿です。

痩せた以外には、穏やかな顔つきをしています。

日に40g程度はご飯を食べてくれますが

体重は一週間に100gほどしか増えません。

けどまあ、現在の回復ぶりなら良しとしましょう。


思えば、熱海で大規模な土石流災害が起きた日。

テレビで被害状況を見ていた7月3日のあの日から

この子の体調の異変が始まったわけですから

今日でちょうど、ひと月が経過したことになります。

長いようで、短いようで

気がつけば梅雨も明け、八月の夏空になっていました。

また、書きます。