2011年9月22日

台風の後遺症

台風15号ロウキーの威力は強烈だった。
雨と風も凄まじかったが、その恐るべき低気圧に体がやられ
仕事を終えて帰宅した昨日は、早くから床に就いてしまったほどだ。
その疲れが癒えない今日、台風の影響による遅延の問い合わせが殺到して
鳴り止まない電話の対応に追われ身も心もボロボロになってしまった。
まったく、都会の人間は待つことや諦めることを知らないから困ってしまう。
それもひとえに「都会の便利さ」による弊害だろう。
街は24時間ずっと動き続けているので、何事も停滞しないような錯覚を生むし
身近で起きていない現象は、どれだけTVで放映されようとも
たとえそれが隣町の事であっても、自身の暮らしに影響が及ぶことを想定できないでいるのだ。
正確無比である我が国の電車の運行ダイヤがそうであるように、
時間通りに規則正しく動いているものが、ひとたび狂いを生じると大きな混乱を呼ぶ。
それが1時間に数本しか運行してない田舎町ならともかく、
5分間隔ほどで待たずにやって来る電車に慣れてしまった都会人には大事件となる。
ふだん待たされることのない都会の人間に「待つ習慣」は無いのだ。
自然の厳しさを忘れてしまった都会の人間に「諦める覚悟」も無いのだ。
猛烈なスピードで動き続ける都会の暮らしに慣れてしまった人間の悲哀でもあるが、
こんなに小さな島国なのだから、もう少し寛大で大らかに生きればよいのにと思ってしまう。
無理かな・・


iPhoneがauからも発売されるという情報がリークされた。
何事も直前まで秘密を貫くアップル、この事態がどう影響するのか心配だが
私としてはキャリアを選べるということには大賛成だ。
今はソフトバンクの独占なので、iPhoneを利用するには選択肢が無い。
けれど電波状態が悪く、場所によっては圏外となってしまうことも多くある。
iPhoneの特性上の問題から、少しでも電波状態が悪くなると接続にも時間が掛かってしまうので
3Gの基地局が安定しているauやdocomoの参入は嬉しい限りだ。
10月7日発売予定のiPhone5、ニュースの通り11月からauでも販売されることを願っている。


2011年9月20日

ロウキー上陸か


中心気圧940hPa、最大瞬間風速70m/sの巨大台風が近付いている。
沖縄近海に停滞した後、勢力を拡大して北東方向へ速度を増し
名古屋の人口のおよそ半分に避難勧告まで発令させたロウキーは
これから一気に日本列島を縦断するつもりなのだろうか。
山間部はもちろんだが、排水の悪い首都圏でも注意が必要だ。
横浜も夜になってから雨脚が強くなっている。

地震による津波に始まり、大雨、洪水、土砂崩れ・・今年はまさに水難の相だ。
各地に甚大な被害をもたらしながら、水が大暴れしている。
自然環境を破壊した人類へ、天が怒りの矛先を向けているのかも知れないが
だからと言って無差別攻撃は残酷すぎる。どうか怒りを鎮めてはくれないだろうか。
人間は逃げ惑うことしかできないのだから。


2011年9月19日

「個」


四日ぶりにペンを執る。いや、キーボードを叩く。
親父の三回忌を終えて横浜に戻ったものの
北海道を往復しただけで時差ぼけに似た感覚と疲労が残る。
遠いな、やはり。

体が私の日常に戻りきってないようで、
今朝もずいぶんと早くから目が覚めてしまった。
まだしばらくはこんな調子なんだろうな、きっと。

娘や息子の家に、持ち帰った生ものを届けるため車を運転したが
等間隔で流れるように走る都会の道が、いつもと違って見える。
人も車もまばらで、沿道は隙間だらけの田舎町と比べると
ある意味、都会は律儀で規則正しいものに思えて仕方ない。
生活の自由さが無いことに不便を感じなくなってしまってる自分に気付いたとしても
それが不便だと思うことは決してない。
むしろ心地好く感じてしまうから不思議なものだ。
それが都会の持つ魔性なんだろうか、人は「個」を無くしている。

田舎では、自分が動かない限り時は止まったままだ。
動かされたり、流されたりすることはなく、自身の意思で「流れて」いる。
一日を無駄に過ごしてしまったことに罪悪感を覚えるほどに
考える暇(いとま)も十分すぎるくらいあるほどだ。

人間はいい歳になると、田舎時間の方が健全に暮らせるものなのかも知れない。
今日はそんなことを考えていた。


2011年9月15日

ドリーム号に乗せてくれ


初めて乗るAIR DO、
運良くペイントされたドリーム号に乗れたなら
ヒコーキ嫌いの私でも、少しは安心できるのかしら。
ふと思えば、羽田の第2ターミナルから出発するも初めてかも。
そう考えると、ちょっとだけ新鮮。

明日、昼過ぎのヒコーキで帯広へと向かいます。
内輪だけの法要とは言え、失礼のないようにスーツまで詰め込む結果となり
身軽な一人旅でありながら、かなりの重装備となった次第。
それでも忘れ物の一つや二つは必ずあるから不思議。
チケットだけは忘れないようにしなきゃねぇ。

今回も、どこかへ遊びに出掛ける時間は無いと思うんで
とりあえず、旨い空気だけ吸ってきます。
早寝早起きで、田舎の長い長い時間に浸ってきます。
たぶんやることもなくて、空ばっかり見上げてるんだろうなあ・・

三日間ほど、日記もお休みします。
では、また来週!



2011年9月14日

豆知識

金曜の帰省を前に、二俣川駅発羽田行き高速バスの時刻表を確認してみた。
どうやら国際線の発着が始まってからダイヤが改正されたらしく
以前とは大幅に発車時間が変更になっていることに気付く。あぶないあぶない。
ちなみにこの路線、赤字解消のため撤退する噂もあったので、存続していて一安心。
私の家から羽田空港へ行くには、乗り換えも無いので重宝していたのだ。

エア・ドゥが発着する第2ターミナルには、北と南に1店ずつスタバも在った。
スターバックスのライセンス店1号店とのことで、店内は6席のみの小さな店舗。
おそらくほとんどがテイク・アウトなんだろう。
近くに喫煙所も在るようなので、フライト前の緊張をほぐす時間は作れそうだ。
(大のヒコーキ大嫌いなもので・・)

以前娘からプレゼントされたスターバックス・カード(プリカ)もようやく使える。


スタバの豆知識をひとつ・・
レシートを持参すると、当日中ならどの店舗でも一杯100円で飲めるらしい。
つまり朝に定価で一杯、午後か夕方に100円でおかわり、というわけ。
知る人ぞ知る的「基礎知識」なんでもレシートには明記されてるらしいのだが
知ってた人いる?


2011年9月13日

ゴミの行方

ほとんどのメディアは何も報道してないが
横浜市が約2700トンの下水汚泥の焼却灰を、こともあろうに海面投棄すると発表した。
場所は南本牧廃棄物最終処分場、最大で6,468ベクレル/kgにも達する高濃度放射性廃棄物をだ。
市は「国の安全基準は満たしている」と強気の姿勢を崩さず、
市民への告知もないまま、発表からわずか数日の今月15日から運搬を開始しようとしていた。

今日、多くの市民からの抗議を受け、計画はいったん延期されたようだが
沈黙することで片棒を担ぐ格好のメディアの動向を含め、この先の不透明さは否めない。
今日のTwitterは怒りで溢れている。
横浜って、そんな町だったのか?

子供を守ろう SAVE CHILD http://savechild.net/archives/8680.html



誰の手にも負えない危険なゴミは日々増え続けているというのに
国と東電はいったい何処へ捨てるつもりなんだろうか。
野積みしたままシートを掛けただけの映像を見る度、背筋が凍りつく。
我々の日常のすぐ近くにも、そのとんでもないゴミが溢れている。
小さな島国は、やがてゴミに埋まってしまいそうだ。
だからと言って、埋め立てに使うことはなかろうに・・



2011年9月12日

Midnight Blue


月夜の空はMidnight Blue
透き通った紺色の空を
月の光に照らされた蒼白い雲が
ゆっくりと穏やかに通り過ぎて行く。
その光景は、衣擦れの音が聴こえて来そうなほどに
やわらかで、とてもしなやかだ。
しばらく立ちすくんでいると
なんだか心が浄化されて行くような感覚になる。

無言のまま、ひたすら空を見つめながら
手が届きそうな処の宇宙に酔いしれる。
そうか、月見酒とはこういうことか。
やはり古の者たちには風情がある。

月明かりの下では
言葉も要らない、音楽も要らない。
沈黙と静寂が一番よく似合う。

それがMidnight Blue


「月の光」 フジコ・ヘミング