2011年11月23日

老朽家屋にヒカリ


遅まきながら、我が家のブロードバンドがようやく光回線になった。
ギガ得プランで最大1000Mbpsとは言え、PCのLANポートが100BASEなので
通信速度の測定結果は上り91.40Mbps、下り83.26Mbpsとなったが
減衰の激しいマンション・タイプに比べると、かなり優秀な数値ではなかろうかと思う。

実際の使用感は、やはり速い。
以前の30MbpsのADSLとでは、2倍から3倍くらいの速さが実感できる。
思わずPCのパフォーマンスが向上したかのような錯覚に陥ってしまった(笑)

一時期、モデムの消費電力が話題になったが(ADSLで10~15Wくらい食うらしい)
光になるとONUとホームゲートウェイの2台が常時動いているわけだから
節電対策に逆行するかのように結構な電気を食うことになるのだろう。
我が家は電話も光なので電源を落とせないし、これはちょっと困ったことだね。
省エネスイッチをONにすると最大10Mbpsに抑えられて20%の節電はできるらしいけど
しばらくは様子見ということで。。



2011年11月22日

そら耳か?

まずいなあ・・
喉から手が出てきたぞ。





Eko Ranger-12vintage
何かが俺を呼んでいる。

・・そら耳か?



2011年11月21日

懐かしのEko


Ekoというイタリアの楽器メーカーがある。
60年代にはヨーロッパだけではなく、アメリカや日本でも人気があったブランドで
エレキの一部モデルは今でもビザール・ギターとしての愛好家が多い。
(代表作としてはロケット・ギターかな)

当時はアコギも何種類か発売され「Ranger」というモデルが日本にも入っていた。
私が京都で知り合った頃の岸本哲クンがそのギターを持っていて
伏見の自宅へ遊びに出掛けた折に弾かせて頂いたことがある。
ボディは厚手の合板製で、おまけにネックがエレキと同じようにボルトでジョイントされていて
その独特な構造からか、手に取るとずっしりと重かった記憶がある。
お世辞にもイイ音とは言えなかったのだが、アコギには珍しい0フレットが有ったり
存在を印象づけるには十分すぎるインパクトがあったことは今でもよく覚えている。

数日前、ふとこのギターのことを思い出してNETで調べてみると
最近になってから復刻モデルが発売されたようで、YouTubeにも幾つかUPされていた。
生産ラインが中国または韓国ということもあり、イタリアで作られたオリジナルよりも
精巧さと高級感を少々増した印象の6弦と12弦のモデルを発見した。
しかしながら知る者ぞ知る程度だし、今さら日本国内で扱う店も無かろう・・と思っていたら

・・あった。

新潟でビザール・ギターのリイシューモデルを扱うショップで販売されていた。
6弦は中途半端に?高めの価格だが(それなりに作りはいいようだがね)
それに比べて12弦が「えーっっ!?」と喰い付いてしまいそうなほどお安い設定。
こ、これは惹きつけられる。。じゅるっ。


「Ranger-12vintage/NaturalMat」
全身ベニヤ板、けれどアジャスタブル・ブリッジに0フレットと
弦高を低く抑えたい12弦としては、これ以上ない仕様となっているのだ。

イタリアとアジアのハーフとして生まれ変わったEko、かなり気になる。。

おまけで、Rangerと戯れるイタリアの陽気なオヤジの映像を。
弾いてるのは同じ12弦でもRanger Limited Editionという少しばかり仕様が異なる上級モデル。



それにしても、このおっちゃんたち陽気だあ。


2011年11月17日

You'd Be So Nice To Come Home To



冬になるとジャズが耳に心地好い。
特に年末が近付くこの次期になると、この歌がとても沁みるのだ。
「You'd Be So Nice To Come Home To」
ヘレン・メリルのハスキーな声とクリフォード・ブラウンが絶妙に絡む素敵な曲。
何度か再録音されているが、マーキュリーのこのテイクが一番いい。
おまけにこのアルバムジャケット、チューブの大型コンデンサーマイクの前で
顔をしかめて歌う彼女の写真にはいつもきゅんとさせられる。
音もジャケットも、モノラル時代の名盤だ。

ちなみに邦題は発売当初から「帰ってくれたら嬉しいわ」で通っているのだが、
一説にはジャズ評論家であった大橋巨泉の大誤訳と言われている。
末尾の「to」が違う意味を持つらしいのだ。
直訳すると「君が待っていてくれるのなら、家へ帰るのはさぞや楽しいだろう」となり、
かなりニュアンスが変わってくる。
けど不思議なもので、ユー、ビッ、ソーと歌い始めるヘレン・メリルの擦れた声には
その間違った訳の方が何だかしっくりする。
邦題とはそんなものだし、心に響けばそれでよいのだ。

ああ、それにしても
モノラル録音て、音が太くていいよね。
決してローファイなんかじゃない、音溝にはちゃんと息遣いまで刻まれているし
楽器の定位だって(モノなのに)しっかり伝わってくるから不思議。
ジャズはモノラルに限る!


2011年11月16日

私の青空



青空と言えば、
1928年にジーン・オースティンが歌った「My Blue Heaven」も名曲だ。
日本では「私の青空」として、エノケンの歌で親しまれた。
仕事を終え、家路を辿るオヤジの歌である。
短い詩の中に、人としての営みと幸福の答えが記されている。



私の青空

夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空
日暮れて辿(たど)るは わが家の細道

せまいながらも 楽しい我家
愛の灯影(ほかげ)の さすところ
恋しい家こそ 私の青空

(日本語詞:堀内敬三)



この曲を高田渡が歌う映像がある。
私はこれが好きだ。



ペダル・スティールは息子の高田漣。
鼻筋の通ったその端正な顔立ちは
髪型をちょっと変えると、若い頃のディランに似てる。
彼もまた、素晴らしいミュージシャンなのだ。



2011年11月15日

Blue Skies



今夜は北風が強い。
どうやら冬がすぐそこまで来ているようだ。

北国で生まれ育ったせいなのか、私は冬の青空が好きである。
見渡す限りの白い雪原と、真っ青な空が織り成す世界には
その場に立ち竦んだ者にしか知り得ない自然の素晴らしさがある。

けれど、その青い空を見上げるとき
清々しさとは裏腹に、思い出の中の悲しみが込み上げてくるものだ。
己の小っぽけさを知った悔しさからなのだろうか。

私の好きな歌に「Blue Skies」がある。
その中でもエラ・フィッツジェラルドのバージョンが一番好きだ。
大袈裟に青空を歌い上げるわけではなく、
私が見上げた空と同じように、どこか憂いを秘めた「青空」だからだ。
いや、そうではなく
この曲、やはり全編に漂う憂いがある。
このやりきれない悲しさは、いったい何なのだろう。
1920年代に上演されたミュージカル「ベッツィー」の中で歌われたこの曲、
そのストーリーに秘密があるのかも知れない。



「Blue Skies」

青い空が私に微笑んでいる
青い空の他に、私には何も見えないわ

青い鳥が歌を歌っている
一日中、聴こえてくるのは青い鳥の歌声だけよ

太陽がこんなにも眩しく輝くのを
見たことがなかったわ

物事がこんなにも上手く行くとは
想像したこともなかった

恋に落ちると
毎日があっという間に過ぎていくものね

私の毎日も
ああ、なんてあっという間なのかしら

憂うつな日々とは全てさようなら
これからはずっと、青い空だけ

(訳詩 東エミ)



YouTubeにロッド・スチュアートが歌う2005年の音源があった。
ややオーバー気味に歌われてはいるが、間奏のストリングスがやはり物悲しい。







2011年11月14日

上を向いて歩こう



「私にとってのSukiyaki(「上を向いて歩こう」)はジョン・レノンがstand by meに込めた思いと同じだと思います。命が宿っているような曲と出会うと、その一部に関わりたくなるんです。私たちのようなソングライターは言葉とつながっている。素晴らしい意味を持つ曲は歌いたくて仕方なくなるのです。」(ベン・E.キング談)

ベン・E・キングの震災復興支援アルバム「Dear Japan」が16日に発売される。
日本語で歌われる「上を向いて歩こう」と「スタンド・バイ・ミー」が収録されているが
海の向こうから届く愛のメッセージに感謝しよう。

「sukiyaki」とタイトルを変え全米でも大ヒットした九ちゃんの名曲。
日本人なら誰でも知っているその曲が、
ビルボードで1位を飾った唯一の日本の歌でもあるのだ。

歴史は語り継がれ、歌は歌い継がれる。
それこそが一番素敵なことだと思うのは、私だけじゃないだろう。