我が家で一番の歴史を誇る家電製品と言えばこのトースター。
カミさんが言うには、長女が3歳のときに戴いた代物らしく
今年でなんと29年目!だそうです。
あちこちガタガタで、扉も完全には閉まりませんが
ヒーターだけは健在で、今でも立派にパンや餅を焼いてくれます。
これ、新しくしよっかあ。
今夜、カミさんが呟きました。
なんだか可哀想だなあ。
と、僕が返すと
棄てろよ・・
長女が小声で言いました。
どうやら転居先までは連れて行けそうにない雰囲気。
この地で天寿を全うすることになりそうです。
家族と共に過ごしたトースターくん、長い間ご苦労様。
それにしても我が家の家電製品は長寿です。
洗濯機も冷蔵庫も、20年から25年くらい働き続け
ここ数年の間に老衰で皆旅立って行きましたが、
ヤワな製品が蔓延る昨今ですから
老体に鞭打った彼らの生き様を誇らしく思います。
それに引き換えテレビは駄目ですねえ。
ブラウン管で10年、液晶で5年といったところでしょうか。
動いたり回ったりする物と比べると、消耗・劣化が激しいようです。
そのテレビ、
昨夜の急な交換劇はちょっとした大掃除となりまして
29インチのブラウン管が鎮座していた一角のみならず
その周辺までをも巻き込み、カミさんと長女も手伝いながら
ゴミ袋ふたつ分の不用品を排出したのでありました。
来るべく引越しに備えてのウォーミングアップなのでしょうか?
片付けろ、棄てなさい、
神様の思し召しなんだよきっと。
カミさんのそんな言葉を聞いた長女、
なぜ今なのー!と、悲痛な声を上げながら
それでもせっせと(珍しく)ゴミの始末をしてました。
一夜明け、腕や腰が痛くなっていた僕は
こんなヤワな体で荷物を整理できるんでしょうか。
これから先の作業を思い浮かべただけで溜息が出てきます。
ふうぅぅ・・・
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