2014年3月14日

僕のマスウェル・ヒルビリーズは何処へ行った?



この時代のキンクスが好きで、時折無性に聴きたくなってしまう。
それも何故か決まって冬が終わりを告げる今頃の季節。
邦題「この世はすべてショー・ビジネス」
タイトル通り胡散臭く、おまけにバタ臭いところがたまらない。
「セルロイド・ヒーローズ」なんて名曲もある。
これはいいアルバムだよ、うん。

実はこのディスクを棚から抜き出すときに
おや?「マスウェル・ヒルビリーズ」は何処へ行ったんだろ?
いつもそう思って隅から隅まで探してしまう。
RCAのアナログ盤で持っていた筈なのに、何処にも無いのだ。

「ショービジネス」の2枚組アナログ盤を手放したことは覚えている。
けど見開きジャケットの「マスウェル・ヒルビリーズ」はまだ在ったよなあ。
もう一度探してはみたが見つからない。はてな?

しゃあない、買うか!



今日、旧い知人からFBフレンドのリクエストが来た。
悪い輩ではなさそうだったので承認してみると
その昔、僕がとあるショップの営業部長をやっていた頃に
従業員として働いてくれていた陽気な男であることが解った。
どこの繋がりから現在の僕に辿り着いたのか知らないが
当時の記憶が一気に蘇り、とても懐かしい気分になった。
こんなことって、あるんだねえ。

いずれその男とは
数寄屋橋の思い出を肴に飲むことになるのであろう。
野坂クン、ありがとね!!

*

2014年3月13日

爺さんの耳?



転居もしたことだし
20年以上前から持っていた(もっとかな?)シュアーのカートリッジを
新しい物と交換することにした。
正確には何年前の代物なのかわからないが、
今でも立派に音溝をトレースしていてくれた。
非常にデリケートなパーツなれど
落としたり曲げたりしない限りは長く使えるものなのだ。
特にこいつは頑丈で、ちょっとやそっとじゃ壊れない。

けれどヘタレていることは間違いないようで
近頃じゃ高域に曇りが生じるようになってしまった。
耐用年数を遥かに超えていることだし、現役引退はやむを得ないことだ。
ボディを残して針だけ交換しようかとも思ったのだが
現行モデルとカンチレバーの太さが変わっているらしいので断念した。

そこで過日アマゾンに注文、幸いなことに¥4800で入手できた。
成田のショップと同じ価格だが送料負担が無いので得だ。
今日になってサイトを覗いてみると¥5980に値上がりしてたので
いいタイミングで買い物が出来たようである。

ただし・・
広域が衰退して聴こえるのは、高齢化のせいかも知れないという不安。
ジジイになると可聴帯域が狭まるらしく、特に高音が聴こえ難くなるらしい。
その昔の英国LONDON盤、クラシック愛好家の爺さんたちには人気があった。
それもその筈、このレーベルは高域が強調された音作りだったのだ。
シャリシャリし過ぎていて若い頃はあまり好きな音質ではなかったけれど
今それを聴いたならちょうど良いのかも・・

やだやだ。

*

2014年3月12日

iTunes復活!



夜、パソコンを立ち上げると
Appleのアップデートのお知らせが来てました。
んーと、QuickTime Playerと・・ええっ!?iTunesだあ??
以前アップデートした途端に、Windowsのパソコン内から消え失せたあいつです。
何度アンイストールを繰り返しても駄目だったあの日から
僕のパソコンにはショートカット・アイコンすら無かったのです。
ひょっこり通知が届いたということは、もしやバグが修正されたのでは・・

疑心暗鬼でインストールしてみると、お久しぶりのアイコンが表示されました。
きゃあ~一体いつ以来かしら?そしてクリックしてみると・・
おお!開いた!開いたではないか!!ちょっとだけ感動しました。
iPhoneを繋ぐと、これまたiOS7.1の更新情報が現れたので
すっかり気を良くしていた僕は、ついでにアップデートしちゃいましたとさ。

やれやれ、MicrosoftとAppleのどちらが折れて修正したのやら・・(溜息)


そうそう、旧宅に置いたままだったギターをようやく新居に運び込みました。
(実は未だに荷物が少々残っていて引渡しが終わってないのです)
新調したデスクの脇に130Cmほどの空間ができたのでケースが8本並びますが、
この他にもまだ4本が旧宅の押入れに入ったままでして、
新居に収容できない分は更なる「売り出し」に精を出さねばなりませぬ。

ここへ越して来る前に白髭氏や大阪の兄貴の協力で5本を捌き、
深夜に嫁を連れて東京の外れからやって来た男に1本譲り、
勘定してみると全部で18本も、あの家には在ったということに改めてびっくりしてます。
これからは減らすのみ、決して増やさないように心掛けましょう。


昨年衝動買いしたFenderのパーラーモデル、これ手放さなくてよかったと思います。
白髭氏が鎌倉から旧宅へ買い付け?に来た折は邪魔者扱いしてたんですが、
今日出してみると何だかとても心地好い音に感じたのでナットを調整してあげました。
小さいながらも、この部屋では十分な音量で鳴ってくれます。
しかもショートスケールで弦のテンションがベロベロなのに低域が太い!
テレキャスターと同じアッシュ材で作られたこれ、夜のお供として重宝しそうです。
(ブロンズ色がええ感じでしょ。と、今さら自慢げに言ってみる)笑

旧宅からの帰り道、新居の近くにあるハードオフに寄ってみました。
ここ、他の店舗よりもオーディオ製品が充実していて
特にアンプは質の良い物がたくさん並んでいるのです。
愛用しているプリメインが右Chからハムが出るようになってしまったんで
後釜の候補を調査してみましたが諭吉1枚でお釣りが来そうです。

この店にはアナログディスクの陳列棚もあって
大した物はありませんけど行く度に一応チェックしています。
今日も気合で全部の棚を覗いた結果、3枚だけ買って帰りました。


ウエストサイド・ストーリー、ヤードバーズ、ランディ・マイズナー、どれも1枚百円!
前回見たときには無かった物ばかり、ありがたいことです。
特にウエストサイド・ストーリーは、つい先日FBフレンド(ブラザー)のタイムラインで見かけ
懐かしさのあまり欲しくなった代物だけに百円で手に入ったことが喜びです。
(このアルバム、小学生の頃に片仮名英語で全曲覚えたんですよ)
ジャケットはボロボロ、肝心の「アメリカ」はノイズ過多ではありますが
およそ50年ほど前の思い出に浸っております。

*

2014年3月11日

ジャクソン・ブラウンを聴きながら



夢見の悪い夜だった。
数年前に他界した頑固な親父が
己の火葬について電話で業者を罵っている。
話にならん!そう言い捨てて受話器を乱暴に置いた。
おいおい、あんたはもうこの世にゃ居ないんだぜ。
何を今さら・・

そう言いかけたところでカミさんから内線の呼び出しがあった。
そうだ、今朝は資源ゴミを大量に出す日だったんだ。
寝ぼけたままの頭で集積所を何度か往復する。
いい天気だ。眩しいほどに空が青い。

ゴミを出し終え、再び布団に潜り込む。
さっきの夢の続きを見て真相を解明しなくっちゃ。
一所懸命に最後に見た光景を思い出そうとする。
けれど、夢の世界に続きなどあるわけもなく
まんまと其処へ行き着くことなど出来やしないのだから
悶々としたまま1時間ほどが過ぎた。
徒労に終わったということだ。

なんだろう、いつもと違う空気。
空気というより、得体の知れない怪しい「気」に満ちた不思議な朝。
仕事場へ向う途中では、無理やり割り込んで来る車が何台もあったり
何故こんな場所で事故が?と思えるような所で事故処理をしていたり、
人心を惑わす磁場の大きな乱れが生じた日のような
街も人も、何もかもが噛み合ってない、そんな不思議さを感じる朝だった。

これが3.11なのか。
3年目にして初めて感じる異様な感覚に
身の危険を思わずにいられなくなった。
平穏さを装う裏側で何かが蠢いているような
その正体がわからないことほど恐ろしいものはない。

それでも今日は、何事も無く一日が終わった。
束の間の安堵感、けれど体は緊張したままだ。
したたかに酔いながら頭の中はふにゃふにゃになって行く。
ジャクソン・ブラウンを聴きながら3年目の3.11を見送る。

そんな夜だった。

*

2014年3月10日

忘却


仕事帰り、セブンイレブンに寄ってPB焼酎を買って来た。
巷の噂では芋職人が案外と旨いらしいんだが高いので
サトウキビ糖蜜、2.7Lで¥1280という安い物にした。
酒は安酒が旨いものなんだよ、うん。
とは言えお湯で割ってみたけれど、可もなく不可もなく味はよくわからない。
まあ、焼酎ってぇのはこんなもんさね。
出しゃばらず控えめに、己の存在を主張しないところがいいのだよ。
奥ゆかしいねえ。

三月も中旬だというのに
列島各地から今日も降雪のニュースが届く。
3年前の今頃も寒かったよなあと思い出すその先に
テレビが映し出した恐ろしい光景の記憶が鮮烈に蘇る。
或る日突然、日常の全てを押し流されてしまったり
住み慣れた土地を不条理に追われることもなかった僕ら。
痛みの伴わない記憶は、あらかた消去されちまってる。
それが怖い。

天災という名目で、誰も責任を問わないのがこの国のやり方らしい。
ニュース番組の特集を観ながらそう感じた。
戦後と同じだ。
投げ出された国民は泣き寝入りするか
或いは気丈に己の力で立ち上がらなければならないなんて
恥ずかしいくらい文明国家とは程遠い現実が未だにある。

この国は忘却の上に成り立っているようだ。
その国家が踏み潰した大地の下に、物言わぬ温厚な国民が居る。
いつの時代も、そうして歴史を刻んできたのが
ニッポンという国なのだ。


今夜も冷える。
冬が再びやって来たかのような
北風が冷たい一日だった。

灯油ストーブかエアコンが無ければ凌げなかった前の家とは違い
このシンプルな電気ストーブで僕の部屋は十分に温まる。
ありがたいことだが、
東電に貢いでいることを思うと後ろめたい気分になってしまう。


*

2014年3月9日

ちびちびと・・



昨日買い物へ出掛けた後に
何か買い忘れた物があるような気がしていたが
冬の夜のお供、芋焼酎を買い損なっていた。
あらら・・あと一杯分くらいしか残ってないじゃないか。
コンビニまで3分なれど、寒い深夜に外へ出るのは嫌だ。
こんなとき、人は何故ちびちびと大事そうに飲むのでしょう?

そういえば、二十歳頃の貧しかった時代
腹いっぱいになるほどの食事とは無縁だったから
できるだけよく噛み、長い時間を掛けてゆっくり食べたものだった。
あれと同じ感覚なのだろうか。

ま、どうでもいいさね。
今夜はナッシュヴィル・スカイラインから始まった。
コロムビアの真っ赤なレーベルが好き。

*

2014年3月8日

朝がカーテンの隙間から漏れ・・



11年の時を過ごした南本宿の豪華庭園付き戸建てを離れ
猫の額ほどの庭がある緑園都市のテラスハウスへ越して来ました。
慌しく重労働だった転居から十日が過ぎ、室内の整理もほぼ終わった折に
いいタイミングでインターネットも昨日ようやく繋がりましたので
ご挨拶方々、久しぶりのBlog更新にてお知らせさせて頂きます。

今宵のお供はニルソン「夜のシュミルソン」
このスタンダードなストリングスの音が、とても心地好く部屋に響いています。
音量は控えめ過ぎるほどに小さく、左右を縮めた音源はモノラルに近い状態ですが
これぞBGM!といった按配です。


モニタースピーカーはJBL 4312M。
箱はコンパクトですけど、とても厚みのある音で鳴ってくれてます。
深夜に音量を上げられないときなど、これは重宝ですね。
パソコンやオーディオ機材をセットしたデスクに座ると音源は左方向からになりますが
こんなセッティングにはモノラル音源がとてもいいんです。
(以前はスピーカーの中央に居なければ納得できなかったんですけど・・)笑


深夜の定位置はこんな感じです。
デスク側が北、右手が東、相変わらずの北部屋が僕の隠れ家ですが
窓が2面にあるのはいいもんですね、東の窓から差し込む朝の陽射しは格別!
「朝がカーテンの隙間から漏れ 横たわる君を優しく包む・・」みたいな、
密かにゆでめんの世界を満喫しております。

狭いながらも楽しい我が家とはよく言ったもので
建屋も敷地も大きかった以前の住まいに比べると不便を感じることもありますけど
逆にその凝縮された空間が心地好く思えるから不思議です。
しかもそんなに良い造りではないであろう2X4のこの家、
機密性が高いようで気温の低い日でも室内は暖かいのです。
北向きの僕の部屋でも800Wの安い電気ストーブで十分に温まります。
高騰の灯油不要!これはかなり有り難い話ですよね。
(南本宿の家は寒かったからなあ・・)


南向きの1階のリビングには間口2.7mの大きなサッシがあるもんで
猫もお昼寝の場所としては快適なようで(毎日)寝てばかりいます。
ただし引越し当日のドタバタ以来、知らない人間の出入りには神経過敏になってしまい
今でも見知らぬ人間の来訪には神経を研ぎ澄まし警戒しているようです。
人間も猫も、ここ数日で平穏を取り戻しつつあるとは思いますがね。

かずら的日常、新天地で再起動です。
2週間のご無沙汰でしたが、これからもご贔屓に。

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