2014年6月28日

高騰



およそ1ヶ月ぶりの仕事場へ向うため
久しぶりに1号線を走ってみました。
土曜だというのに幾つか工事箇所があり
すいすい~っと走れなかったことが想定外。

走っていて驚いたのは街のスタンドの価格。
セルフの最安値で159円でしたが、ほとんどの店が160円超え。
僕が利用している産業道路沿いのスタンドは何と165円まで上がっていました。
車を日常的に使う者にとって、これは痛いです。
ニュースで見掛けたとは言うものの、実際に目にすると驚いてしまいます。
(なんたって、娑婆から1ヶ月遠ざかってましたから浦島太郎状態ですもんね)

消費税が上がった途端に追い討ちをかけるような原油価格の高騰。
庶民の懐直撃、こりゃいかんです。
税収でウホウホ喜んでないで何とかしてくださいよ、永田町のオヤジども。
公用車のガソリン代だって、あたしらの税金ですぜ。

嗚呼、テーネンピー!の車が欲しい。

ちなみに最安値のスタンドはNo Borderのすぐ近く、ガーデン下の信号の角。
次回からここで給油することにします。
そのNo Border、今夜は盛り上がってたんだろうなあ・・

*

2014年6月27日

いずれまた何処かで


まだ100%の体調ではありませんが
世の中から忘れられないよう、明日から社会復帰する予定です。
僕の場合、完治までは二ヶ月かかるということですから
術後一ヶ月が経過した今頃がちょうど良いのかも知れません。
惜しむらくは・・
快気祝いの一杯を堪能することが出来ないまま出陣することであり
娑婆に戻る前に旨い酒を飲めなかったことが極めて残念であります。
治療の一環として、ある状況に進展するまで酒は止められているのでして
通常は術後2~3週間でその兆しがあるらしいのですが
僕に関して言えば、全くそこまで至ってないどころか
月曜の診察では患部の不具合から簡単な処置を加えられたくらいです。
(これがちょっとばかり強烈で、三日ほど鈍痛が残ってしまいました)
いずれにしても・・
冷たいビールが限りなく旨い季節、
早く飲ませろ!!と、乾いた喉が訴えております。

とは言っても退院してからの2週間、
静養という名の贅沢な時間だけは天の恵みでした。
散歩や昼寝の合間を縫ってアナログ盤の手入れや楽器のメンテ、
はたまたパソコンのパフォーマンスを改善するための作業など
暇を持て余していなければ出来ないような事柄の多くを終えられたのは助かりました。
(ただ、そのせいで若干の引き篭もり状態に陥ってはいますが・・)笑

今日は長期休養の最後として古くからの相棒、J-45のメンテを施し
まだまだメインで使えるという感触を得るに至りました。
Epiphoneに浮気していたことが戒められたような気がします。


いつ使ってくれるのさ?そう問い掛けられたのですが、
とりあえずは酒が飲めるようになるまで待ってくれと言い聞かせました。
腐ってもGibson、長らく仕舞い込まれていた彼女のそんな主張を感じてしまいます。
次のライブにはこの娘を連れて行きましょう。

ところがひとつ残念なニュースが。
僕のホームとも言える反町のNO BORDERが今月いっぱいで閉店することに。
実際には別の場所で新たにオープンするらしいのですが
1号線沿いの(あの)古びた佇まいが無くなってしまうのは
復帰後の8年ほどお世話になった僕としてはとても悲しいことです。
想い出がぼろぼろになるくらい、いっぱい詰まっていますからね。


明日と明後日の土日はファイナルとして飲み会が催されるらしく
ゆかりのミュージシャンが大勢集まり大変な賑わいになることでしょう。
僕もその一人ではありますが、諸事情から今回は顔を出せないのが悔しいところ。
ボーマス、不義理で申し訳ありません。

この歳になってしまうと、様々な別れを経験したせいなのか
去り行くものたちを平然と(冷静に)見送るようになりました。
感情の泉が枯渇したのでは?と言われそうですけど、
いやいや、じきにまた会えるだろうさという
楽観的な気持ちが支配するようになったのです。
「いずれまた何処かで」
確約の無い、そんな出会いを期待することの方が
無計画で人生を放浪する僕には楽しく生きられそうですからね。
これもまた「ごきげんよう、さようなら」の語り口に似ています。
みんな、また会おうね!

アンチウイルスを動作の軽さと検出力の高さに定評のあるソフトに替え
旧いパソコンが生まれ変わったかのようにサクサクと作動する
そんな環境に改善されたデスクからのBlog更新でした。
このフリーソフト、優秀です。

*

2014年6月23日

おあずけ



何事も計画通りには行かないものです。
それが悪巧みともなると、余計にそうなのかも知れませんね。

退院後二度目の診察。
術後からはセーフティゾーンの三週間を経過した今日でしたから
経過良好であったこともあり、てっきり全てが許されるものだと思っていたのです。

今夜のBlogは、およそ一ヶ月ぶりに飲む缶ビールの味を書き記す。
朝からそう決めていたのは皮算用に終わり
診察した医者からは「もう少し辛抱なさい」と、意外な言葉を掛けられた次第。
(朝、冷蔵庫を開けてみるとカミさんがビールを冷やしていてくれたというのに・・です。)

それどころか、患部に少々の不具合が露見して
処置室に移された僕はズシンと重い痛みを抱えたまま帰宅することになってしまいました。
そう、ヒリヒリとかチクチクとかではなくて
ケツに不快感を覚えるほどの、何とも表現し難い鈍痛です。
これはちょっとキツかった。
まな板の上で体が硬直して血圧が上がるのが自分でもわかったくらいでしたからね。

予定していた明後日からの社会復帰に黄色信号です。
明日の様子を見ながら決めることにしましょう。
痛みや出血があるようなら車もNGなので。

ああ・・イメージだけが先走り、
晩酌を楽しみにしていた脳味噌をリセットするのはとても困難なことでありまして
ひたすら喉が「ビールを流し込め」と、無情にも僕に訴えかけています。

また今夜も、水でごめんね。


欲望を掻き消すために何かしなくちゃ。
食後、以前から気になっていたヘッドシェルとトーンアームの関係を考察。
ジョイント部がしっくり行ってなかったので重量級のオーディオクラフト製に替えてみました。

これ、コネクト部分のロックピンが上下に2本あるゴツイ構造で
アームに隙間無くがっちり結合するように作られているんです。
(通常の)上部に1本だけピンがあるタイプだと
締め付けた際にヘッドシェルが微妙に上向きとなり
アームとのジョイント下部に僅かな隙間が生じ易くなってしまうわけでして
この隙間というかガタというかが、カートリッジの微弱な信号に影響を与えるのです。

ま、わかる人にだけわかって頂けたらいいだけの薀蓄ですけど。

上方向への傾きが改善され、この作戦は好結果でした。
若干ですが、音も締まった気がします。
ただ、酒が飲めない悔しさを紛らわす為だけだったとしたなら
そんな虚しいことはありませんけどね。

喉の渇きが癒えない夜です。

*

2014年6月21日

グッバイ・イエロー・ブリック・ロード



宇宙の旅から帰って参りました。
大気圏再突入の衝撃で、顔が歪んでしまったようですが
あと数日で元通りの清々しい面立ちに戻ることでしょう。

帰還してからの自宅での静養は、
毎日暇を持て余すようなとても贅沢な時間を過ごし
おもむろに出掛ける散歩だけが唯一の楽しみとなりました。

とは言え、体が心配なので遠くまでは行けず
この機会に足を運びたい場所も数々あったのですが
ネット上で娑婆の様子を窺うだけの日々となってしまったことが残念です。

おまけに・・
医者に言われた通り、禁酒は未だに続けているもので
仮に何処かへ顔を出せたとしても
一緒に飲めない苦痛に苛まれるのは嫌ですからね。

あともう少しの辛抱です。
月曜に二度目の診察を受け、問題が無ければ飲ませて頂きます。
そして地球の重力にも慣れてきたことですから
週の半ばくらいには社会復帰しようかと思っているのですが
果たしてその行く末がどうなりますことやら。


昨日は遊歩道をのんびりと歩き
衰えた足の筋力を取り戻すかのようにハードオフまで行ってみました。
レコード棚が整理され品数が激減していたのが悔しい気分。
百円のお得な洋盤はほとんど買い漁られてしまったようです。

手ぶらで帰るのも癪に障るのでエルトン・ジョンの米MCA盤を買ってしまいました。
「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」
国内盤だとジャケットのイラストの色合いがボケてしまっているので
これはやはり米国盤に軍配が上がるのです。



値段は¥300、2枚組なのですが
ジャケットの構造上、おそらく1枚物と勘違いしてるのでしょう。
この店ではよくあることです。
(困ったことに、どうやらプライスは徐々に¥300へと移行している模様)

前回パスしたアーネスト・タブが残っていたので
ついでにこれも買って帰りました。
元々が廉価盤ですけど、百円ならまあいいでしょう。


帰宅してから、この店で購入したアルバム全ての値札シールを剥がしました。
なんたってレコード盤はジャンク扱いですから
ジャケットの表に容赦なくシールが貼られているのです。

その数およそ30数枚、根気良く爪の先でシールを剥がし
残った糊はギターの指板メンテに使うオレンジオイルで落とすという作業でして
時間がたっぷりとある今じゃなければ決して出来ない「内職」なのです。


結果、ジャンク品が見違えるほどの顔立ちとなり
肩は凝りましたけど、その出来栄えに満足した夕暮れ時でありました。

グッバイ・イエロー・ブリック・ロード、
邦題では「黄昏のレンガ路」と訳されていましたが
実際には煌びやかな芸能界を揶揄した内容です。
僕はと言えば、その邦題のように
黄昏のレンガ路を後にしなければならない頃なのですよね。

ああ・・一杯やりたい。


2014年5月31日

ごきげんよう、さようなら



五月も今日で終わりです。
月が変わった早々に
僕の松島ツアーが始まります。

明日は一日休みを取って
身の回りを整理したり
ツアーに必要な物を揃えたり
あれこれ準備しなければなりません。

覚悟は決めたんですけど
逃げ出したい気持ちでいっぱいです。
ケツから血ぃ流して横たわるなんて
僕の美徳に反しますもの。

入院や手術を数多く経験して
その都度に「今度はいったいどんなことされるんだあ~?」と
好奇心を掻き立てるマゾッ気のある僕ではありますが
今回ばかりは恐怖心が先走っております。

元の体に
元の生活に
果たして戻れるのでしょうか。
先の不安を掻き消すために
今夜はたらふく飲んで寝てやろうと思います。

月曜の朝
キャリングバッグをゴロゴロと引っ張り
松島へと向う僕の姿を見掛けたなら
友よこの先に幸あれと
どうか祈ってくださいませ。

未知の世界。
宇宙に例えるなら何万光年も先への旅です。
しばらくは音信も途絶えることでしょう。

やがて大気圏を付き抜け
運良く地球に生還することが出来ましたら
ヒューストンからの呼び掛けに応答致します。

それまでの間
かずら的日常は更新されませんのであしからず。
本日をもちまして一時休載させて頂きます。

ごきげんよう、さようなら。

*

2014年5月30日

ぱるぴてーしょん



昨日からショッポー吸ってます。
ひょんなことからホープライトの味が良いことに気が付き
期間限定のサワーレッドを街角のタバコ屋で見掛けたもので
いったいどんな味なのか気になり買ってしまったのです。
なんと、この小箱がうじゃうじゃと20個も入ったカートンで。
タバコ屋の店主曰く、これはバラ売りできないんですよ~
少々カチンときたものの、欲望を抑えられずに購入したという顛末。
感想としては・・
甘さよりもスパイシーな味が勝っているかも。
他の方も、昔のチェリーに似た味だと仰っておりました。
レギュラー商品のライトの方がアメスピに似てマイルドな気がしますがね。

買ってしまった以上、残りの18個をせっせと吸います。
節煙して一日一個、三日で三個、18日目で無くなる勘定。
しかしながら、月曜から入院する我が身でありますから
しばらくは煙草も吸えないんで減らないんでしょうけどね。

世界禁煙デーを翌日に控えた「煙草ネタ」でした。

煙草といえば・・
NHK朝ドラ「花子とアン」で葉山蓮子が嫁いだ先の九州の石炭王、
嘉納伝助さんが毎回登場する度に煙草を吸ってくれます。
映画やテレビの喫煙シーンに食って掛かる団体が多い昨今、
朝の連続ドラマで堂々と紫煙をくゆらす演出が嬉しく思えます。
あの時代や、ふとした感情を描くには、やはり欠かせないものですからね。

愛煙家の一人としては、
世界喫煙デーも作ってもらいたいのですが・・
だめでしょうねえ。


昨日の餌箱漁りで大枚三百円を費やしたもう1枚はこれ、ステファン・グロスマン。
百円でいいのになあと、最後まで悩んだ末に購入したのですが
実はこれ、会計時に店員さんが数え間違いして支払額に含まれず。
つまり、サービス品と相成った次第です。
ありがとうございます、また買いに行きますから悪く思わないでください。


そして百円コーナーからはチェット・アトキンスのRCAの廉価盤。
この値段だからこそ気軽に買える一枚です。


そしてもう1枚は73年のオムニバスアルバム「ホット・メニュー」
発売当時2枚組で¥980という、メーカーの戦略商品でバカ売れした物なんですが
僕は「小馬鹿」にして見向きもしなかった代物です。
今となっては並びが楽しそうなので、40年以上経過した今回初めて手にしました。

次回の餌箱漁りは退院後の6月中旬頃の予定。
ハードオフさん、ええもん並べといてくださいね!

突然の出会いに舞い上がってしまった感のJBLにつきましては
退院した後にまだ残っていたら懐具合と相談することにしました。
売れてしまっていたなら(淡白に)ご縁が無かったということで。

歳を重ねたせいなのか
物事を冷静に考えられるようになりました。

・・いや待てよ?
もしや「ぱるぴてーしょん」の欠乏か!?

人間、トキメキを失うと老いて行くものです。
要注意!!

*

2014年5月29日

悩み多き者よ



休日恒例の地元ハードオフ詣で。
今回はいつもの百円のみならず、三百円の盤にも手を出してしまいました。
この店の値付けの基準がイマイチ明確ではないので
安いとは言っても三百円を出すのは癪に触るんですけどね。
けどまあ、とりあえずヴェロニク・サンソンのファーストをゲット。
アナログ盤は見掛けなくなったアルバムなので三百円やむなし!
盤面とラベルに少々カビは発生しているものの、まずまずの状態に一安心。


続いてはライ・クーダー「紫の峡谷」
手元にCDはありますし、ジャケットも少し傷んでいたので
うーん、うーん、と悩み抜いた挙句に購入。
(三百円ともなると心が揺らぐのですよ)
決め手はやはり見開きジャケットの醍醐味かと。


30X60Cm、レコード・ジャケットはアートなのです。
そしてトレースしてみて思ったんですが、
アナログ盤だとリプリーズのサウンドがちゃんと再現されて
やわらかで温かく、スライド・ギターにも刺々しさがありません。
やっほー!これはいい買い物でした。

それにしてもアナログ盤て不思議ですよね、
スタジオの空気感がそのまま溝に刻まれているかのようです。
最近になって世界中で見直されていることがよく理解できますし、
人類がこの素晴らしい記録媒体を葬り去らずに済んだのは
まさに不幸中の幸いとも言えるでしょう。
諸君!レコード盤を馬鹿にしちゃだめよ!!


目に付いたので、オスカー・ピーターソンも買っちゃいました。
ヴァーヴの地味~なアルバムですけど、たまにはいいもんです。
これがウエス・モンゴメリーになると更に上の値付けになるおかしな店ですから
その微妙なラインで掘り出す楽しみがハードオフの餌箱ならではのことなのです。
支離滅裂なチョイスではありますが、この続きは明晩にでも。

この店に行った折には、いつもオーディオと楽器を一通り見て回るんですが
遂に今日はマズイものを目にしてしまいました。


JBL 4311B、
マグネットがアルニコからフェライトに替わった最初のモデルです。
しかもスタジオ仕様のグレー・キャビ!
コーン焼けもセンターキャップの凹みも、ダンプ材の垂れも全く無い
すこぶるいい状態の物がヤフオクよりも安い値段で出ていたのです。
僕は30年ほど前に、この4311Bのウッド・キャビのモデルを使っていましたが
アルニコよりも若干落ち着いた音を出すフェライトの方が好きでしたから
アナログとの相性抜群なこれを目にして非常に悩んでいます。

うーん、うーん、うーん。
これからケツを切られる人間が
こんなの担いで家に帰って来たら
カミさんに叱られるんだろうなあ・・

うーん、うーん、うーん。
悩み多き者よ。

*