2013年10月14日

ウィパー



好天に恵まれた連休明けの日本列島に
大型の台風26号(ウィパー)が近付いて来ておりますな。
明日からの二日間、関東地方はかなり荒れそうです。
通勤通学の皆さま、どうか無理せず休んじまってください。
こんな日は、仕事にならず勉強も捗らず
行き帰りのストレスだけが溜まるってぇもんです。
お家でじっとしてましょう。ね!

・・すみません、素行の悪い爺さんの独り言でした。
勤勉な方たちは(当たり前のように)暴風雨の中を突き進んで行ってください。
ただし!電車が来ない、バスが来ない、満員で乗り切れない、などと
誰のせいでもないことに目くじら立てないよう頼みますよ!
いらいらカリカリするくらいなら、お家でじっとしてましょう。

・・いけね!また言っちゃった。



さて、休日を取り違え5連勤となってしまった私。
台風を避けるように明日から3連休なのであります。
明日の内に雑用を済ませ、そして17日のメインイベントに備える予定。
17日は・・内視鏡による大腸検査の日!

憂鬱です。
前日から下剤を飲み、当日は大量の水を飲まされ、
検査前にトイレを何往復もしなければならないなんて・・

内視鏡の映像って、DVDにコピーしてくれないのかしらね?
家に戻ってから己の腸の中をじっくり観察してみたいのだが。
オプションでそんなサービス、あればいいのになあ。

・・無いな。

*

2013年10月13日

かずら音楽舎



FBの勤務先欄をかずら音楽舎、肩書きを歌い人としてみた。

ずいぶん前に安いスタジオを借りるため、はまっこカードを作ったとき
申請書類に団体名を記入しなければならなかったので
その場の思いつきではあったが、この名前で登録した由緒正しきものである。

実はこの先、事あるごとに使ってみようかと目論んでいる。
私的楽団の名前にするもよし、
如何わしき事務所の名前にするもよし、
私が関わるあらゆる物事をこの表記に統一しようかなと。

かずら音楽舎、お見知りおきを。


*

2013年10月12日

今日の日はさようなら


やっちまったぜ。
休日と出勤日を取り違えて仕事場まで行き、
タイムカードを打刻してパソコンにログインしてから気が付いた。
きゃあーっ!今日は休みの日じゃねえかあー!!(恥)
ログインした手前、1時間だけ働いて弁当喰って帰ったものの
車で片道1時間、途中のウダウダを加えると家を出てから計5時間のロス。
おいらの半日、返してくれー!!
悲しいかな、休みだとばっかり思ってた明日は労働の日と相成った。ぐすん。


あれ?焼き茄子にするんじゃなかったのかあ?
「茗荷がたくさんあったから味噌汁にしたあ~」と、カミさん。
うむ、これもまたよろしい。
採れたての茄子はどう料理しても旨いのである。
茄子と茗荷のお味噌汁、よろしいですなあ。
昼間の悪夢を(ちょいとだけ)忘れさせてくれるほっこり感。

実はこれ、大家さんが畑から採れたての茄子を持って来てくれたのだ。
スタイルが良く、色艶も美しい別嬪さんの茄子である。


後日、お新香になったのも届けてくれないかしら?
軽くおねだりしておくよう、カミさんに指示を与えた。
期待しすぎぬ程度に待つことにしよう。

帰宅した夕刻から「今日は休みなんだ」と頭を切り替えようと試みたが
そんなに上手く順応できるほど私の脳味噌は単純ではない。
そうだ、何かを始めて何らかの結果を生み出そう!
それなら休み(だったような)気分になれる筈だ。

・・前言撤回、やはり単純すぎる脳味噌だった。


さて、何を始めよう?
おもむろにとあるギターを押入れから引っ張り出し
サドルを外して180番のサンドペーパーでゴシゴシと削り始める。
唐突ではあっても、以前から気になっていた案件のひとつなのである。


今回も(目分量で)およそ1.5mmほど削ってみた。
ブリッジに戻してみると、うーん、もうちょい下げたい気分。
しかあし!ここから先は極めてデリケートな領域なのであって
わずか0.5mmの差でビリ付く結果となるから怖い。
特にこれからは寒くなるので、トラスロッドの鉄が冷えて縮み
冬場はネックに若干の逆反り現象が起きるので要注意なのだ。

なので無理をせず、しばらくはこのまま様子を見ることにしよう。
今までGibsonやEpiphoneのミディアムスケールのネックを好んで愛用してきたが、
たまにはレギュラースケールのモデルも使ってみなくちゃね。

その(とある)ギター、
頭に描いたカスタマイズが上手く行った暁にでも
誇らしげに御披露することにしよう。



などと、気休めに似た自己暗示。
嗚呼・・今日が終わって行くではないか。(虚)

*

2013年10月11日

テーブル



でっかい旅行カバンを引き摺って
四日ぶりにカミさんが娘の家から帰って来た。
一日のほとんどを一人で退屈そうに留守番していた猫も
家族が揃った今夜は、なんだか嬉しそうにも見える。

この子は私が帰宅してテーブルに着くと間もなく
どこからともなくやって来てはテーブルの上に座り込む。
カミさんと話しながら酒を飲み、やがて晩飯を喰う段になるまで
座ったり床に降りたりを何度か繰り返し
最後に愛用のスティッチのグラスで水を飲んでから寝床に帰って行く。
毎晩必ず、欠かすことのない日課のひとつなのである。

一緒に飯を喰うわけではないのだが
テーブルという物が家族団欒の場所であることを知っているようだ。
たぶん自分が猫であることに気付かないまま育ったせいで
その憩いの場に(家族の一員として)参加しようとしているのだと思う。

けれど人が居なくては、テーブルもただの平べったい板だ。
無言の椅子とテーブルは、さぞかし寂しい風景だったことだろう。
仮に私一人が座って、テレビを見ながら酒を飲んでいたとしても
家の中には会話という聴き慣れた声が無い。
寝床からじっとこちらを見ながら、時折足元にはやって来るが
テーブルに乗って甘えることはしなかった。
当たり前の日常の風景と異なることは、猫にも緊張感を与えてしまうのだ。

いつもの顔、いつもの声が無くっちゃ、安心して暮らせないよぉ。
そう訴えかけているようだ。

平凡な日々と代わり映えのしない毎日を、時として人間は恨めしく思うことがある。
けれどもそれが何よりの幸せであることを、猫はちゃんと知っているのだ。
戻って来た我が家の日常に、きっと今夜は安心して寝ることだろう。

*

2013年10月10日

罪と罰



バースデー休暇と言うべきなのか・・
当初はライブを挟んで三連休の予定だったが、
直前の体調不良を理由に二日間休みを追加したものだから
終わってみると、なんとも豪勢なことに五連休となってしまった。

つまり今日は、六日ぶりの仕事場復帰だったわけで
久しぶりの電話とパソコンと座り心地の悪い椅子に疲れ果て
長く憂鬱な時間を過ごす結果となったことが腹立たしい。
娑婆で暮らす人々は相変わらずせっかちで機嫌が悪い。
それを相手する身にもなってみやがれ。
へへーんだ。

カミさんが娘のサポートでポンタ邸に泊り込み、
長女の帰宅は日付が変わってからなので一緒に飯を喰うこともない。
ヴィジュアル的に夜中のスーパーで一人買い物をする爺さんの姿はどうかと思ったが
やむなく仕事帰りに地元の西友へ寄って買出しをしてきた。
外で喰ってから帰ってもよかったのだが、車なので飲めない。
空の胃袋を酒で湿らせてからじゃないと晩飯が不味くなるので
私の場合は家に戻ってから喰うしかないのである。

今日と明日の分として、売れ残りで半額シールの貼られた弁当とパスタを買う。
幕の内弁当¥198、ナポリタン¥98、わかめスープ10袋入り¥198、
その他おにぎり2個、カップ麺数個、除菌ティッシュ、と籠に入れ
最後にふと目に付いた「サッポロ 麦とホップ」の黒と赤を手に取りレジへと向う。
一人暮らしの寂しき男が数日分の食料を買い求め・・
夜中の食品売り場のレジに並ぶと、そんな解説が頭に浮かび苦笑い。

そそくさと駐車券にスタンプを押してもらい
マイバッグに手際よく詰め替えて足早に立ち去ると、
独身かしら?単身赴任かしら?奥さんに先立たれたのかしら?などと
レジのパートさんや買い物客の想像を掻き立てるような光景を提供できた気がして
その先のストーリーを自分なりに展開させながらエンジンを掛け店を後にした。
深夜の食料品の買出しは、こうすることによって楽しいものとなるのである。

帰宅してみると、猫が〇んちをトイレの外に掻き出してあった。
一人で長い時間お留守番なので、たぶん何かを訴えているのだろう。
トレペで包み、床を掃除してからプシュっと栓を開け
くだらない一日を胃袋に流し込むように一気に飲み干してやった。


赤と黒、何やら罪と罰のように思えた夜である。

*

2013年10月9日

Mの字



胆石の手術で一週間ほど入院してた娘が今日退院したので
私の連休最終日は、見舞いがてらポンタ邸へと足を運んでみた。

娘が長く歩くのは久しぶりなので、私が付き添って駅まで行き
仕事から帰った旦那と合流して保育園のポンタを引き取り
少々の買い物を済ませてから家までの道を家族三人並んで歩いた。
寝るときは「川」の字だから、さしずめこれは「M」の字というところだろうか。

娘の話によると、ポンタがこうして両方の手を繋がれて歩くのは
自由がきかないのを嫌がって、どちらかの手を振り解いてしまうことが多いらしく
今日も最終的には父親の方の手を離してしまったが
かなり長い距離を楽しげに歩いていたのは珍しいことのようである。
(珍事だと聞き、暗がりで写真に収めてみたもののピントが甘かったのが残念だ。)

一週間、母親不在のため父子家庭となってしまったので
旦那が出勤前に保育園に預け、仕事帰りに引き取って帰宅する毎日に。
それでも泣かずに普段通り過ごしていたポンタは、偉いのか薄情なのか、
それとも風呂に入れたりご飯を食べさせたりしていた父親を困らせたくなかったのか、
真相は謎のまま今日を迎えたわけだが、
何はともあれ一週間を乗り切った父ちゃんを褒めてやらねばね。
ご苦労さん!!

娘はまだしばらくの間安静が必要なので、カミさんが昨日から泊り込んでいる。
故に今度はこちらが父子家庭。
子とは言っても三十過ぎた娘だから何も手助けは必要ないのだが
それはそれで気を遣う場面もあるにはあるので油断は禁物、なのだ。
注意深く、過ごさなければね。



さてさて、明日は六日ぶりとなる仕事場への復帰。
頭も体も切り替えて、かずら元年モードから離脱しなければならない。
それが億劫で憂鬱にさえなってしまう。
本当は、日常と非日常の境い目辺りに身を置きたいんだけどなあ~

型に嵌ったリアルな世界は
本音を口に出来ないところが苦痛以外の何物でもない。
現代人のストレスのほとんどは、おそらくそこから生じているのだよ。

歪(いびつ)だよなあ・・

*

2013年10月8日

ツレヅレ



私に花は似合わないのだが、
十数年ぶりに顔を合わせる女性がライブに来てくれて
プレゼントと一緒に渡されたので、つい受け取ってしまった。
(・・爺さんに花なら白菊だよな)笑

その女性と最後に会ったのは彼女が中学生の頃。
我が家の長男と同い年で、今じゃ三十代半ばを迎え
知らぬ間に大人の女性へと変貌していた。
しばらく音信が途絶えている間、いろいろと苦労もあったようだが
こちらから尋ねることも、彼女が話し出すこともなく
お互いが今と昔の間を行ったり来たりしながら楽しい時間を過ごすことができた。
それでいいのだと思う。
その場に居合わせた者同士が共有する以外のことは
敢えて言葉にする必要など無いのだから。

歌い終えた私は、一瞬にして爺さんの顔に戻る。
うっかり玉手箱を開けてしまった浦島太郎のようだとも思えるのは
ライブという非日常的な異質の空間から抜け出て来たからだろう。
若い女性と一緒に写真に収まると、それが際立つのは仕方のないことだ。


トモ、君はいい女になったものだ。
尖っていたあの頃とは別人のように、優しい息を吐く人間になっていた。
それが果たして良いことなのか、或いは個性が失われたことを憂うべきなのか
今の私には答が見出せないでいるけれど、今の君の優しい息遣いは好きだ。
酒が好きだという君と、いつかまたゆっくりと飲むことにしよう。

そしてもう一人、旧友であるジロウくんが新婚早々の奥様と一緒にやって来た。
顔を合わすのは1年ぶりくらいだろうか、彼もまたいい顔付きになっていた。
予想していた通り、初めてお会いする若い奥様も魅力に溢れるお方で
彼らの眼差しが、私の歌をより鮮烈なものに変えてくれたような気がするのだ。
多くを語ることは無かったけれど、二人は笑みを浮かべ満足気に帰って行った。
その後姿が、私には嬉しい。
皆が幸せな顔で帰って行く、それこそがライブの本質なのだ。


私はとても醜い形相で歌う。
それを隠そうとして帽子やサングラスを愛用したこともある。
でもいつからか、全て曝け出すようになった。
己の排泄物である音と言葉を観客に喰らわすことに、何の遠慮が必要なのか。
それが答だった。音楽は在りのままに汗まみれでやるもんさ。

それを喰らった中に、遠く石神井から足を運んでくれた70年代の友人であるツトム、
今まではFBでお付き合いしていただけの間柄である都内在住の篠原氏、
ノーボーダーで知り合い、いつの間にか仲良くなったタケーシーとウイニー姐御、
そしてバースデー(イヴ)ライブと聞き、駆け付けてくれた私の長男が居た。
一瞬でもいい、その毒を喰らった彼らが
私の血と肉、挙句は骨の味を噛み締めてもらえたとしたのなら
それほど楽しいことはない。
そんな境地に61歳となった私は立っているのだ。

来店した全ての方々を見送り、ギターを背負った私は夜の六角橋へと向う。
30分ほど掛けて急な丘を越え、徒歩で行くのがライブ後の楽しみでもある。
クールダウンを兼ねたその道程に、かつて皆が集った店の跡を目にすると
何だか懐かしくもあり、そして寂しい気分にもなってしまう。
ミュージシャン仲間が朝まで飲み語り合う、伝説の店だったのだが
そんな聖地も今はもう無い。

角を曲がり、馴染みの店に顔を出してバーボンを一杯だけ飲みながら
カウンターでパンクな女将と他愛も無い話をして直に出た。
もう一軒、この町へ来たときには必ず最後に立ち寄る店があるのだ。


腹が減っていたので、若女将であるレイナ嬢にオムライスを注文した。
失敗作だと言いながら「61おめでとう」と書いてくれたのが嬉しい。
レイナよ、爺さんは君の子供を早く見たいぞ。
そう言い残し、その昔は六角橋のジョー・コッカーと呼ばれていた男
ボギー大将の運転するタクシーを呼び家に帰ろうとすると・・

やって来たのは十日前に納車されたばかりだというガンメタ新車!
ハッチバックにスモークガラスなんて、そんなタクシーあんのか!?
乗ってびっくり、速い!そしてサスが硬い!
やはりこれはタクシーではないぞと思わせる走りっぷりであった。

東神奈川辺りを9981のナンバーで走る(怪しい)個人タクシーを見掛けたなら
迷わず手を挙げ試乗してみることをお勧めする。
運転手はスキンヘッドで強面なれど、気の優しい男なので怖がらずにね。
かずらの知り合い、そう言えばサービスしてくれるかも!(笑)

最後に、いつも優しく迎えてくれるノーボー店主のボーマスへ。
君の創り出す音空間は最高だよ。
昨日だって、とても気持ち良く歌えたのはセッティングのせいもある。
本当にいつもありがとう。
一年もの間、気長に待っていてくれてありがとう。
皆が帰った後で「一年ぶりとは思えないステージだった」
ボソッとそう言われたのを、聞き逃しちゃいないからね。
嬉しかったなあ~

さて、糞を喰らった如き諸君!
近いうちにまた逢おうぞ!!



「10月7日セットリスト」
Like A Rolling Stone(転がる石のように)
水曜日の朝
くさっちまうぜ!
コートの襟を立てて
夏が背中で
今宵夢路より
塀にもたれて
こんな夜は

*