2013年12月31日

淡々と。。



2013年が終わろうとしています。
淡々と。

この一年を振り返ると
後には案外と平坦な道が見えるものです。
いくら紆余曲折があったとしても
なんてことはない、真っ直ぐな道でした。

あまりにも真っ直ぐすぎて
なんだか拍子抜けしてしまいます。
あれこれ悩んだことや
心乱れた数々の出来事は
いったい何だったんでしょうね。

いつもこうして暮れて行くんです。
淡々と。

まったく時間てやつときたら
お構い無しに進んで行くんですよね。
それもピーンと張られた糸のように
律儀な航跡を残しているだけで。

よろよろと千鳥足で歩いていた筈なのに
或る日のこと、道を外れた形跡も無く
ただただ真っ直ぐな一本道なのです。
人生ってやつも、そんなものなのかも知れません。

くよくよするなよ。
行く年は最後にそう語りかけているかのように
穏やかな微笑みを浮かべ静かに去って行くのです。
淡々と。

愚か者は
それで救われた気分になります。
故に年が明ける瞬間を待ち望むのでしょう。

かくいう私も然り。
垢に塗れた365日を見送ろうとしています。
淡々と、淡々と。

それでも日常ってやつは
変わることなく続いて行くのです。
淡々と、淡々と、淡々と。



2013年、
かずら的日常をご愛読頂いた皆様に感謝致します。
幸福に満ちた良い年をお迎えください。

淡々と。。

*

2013年12月29日

ニッポンよ、もっと不便になれ!



今年はちょいと働き過ぎました。
疲れきって家に戻り
いつものように遅い晩ご飯を食べてから
くぴくぴと焼酎を飲むうちに
荒んだ心がようやく和んできます。
やっぱ家はいいなあ。

昨日も今日も
物流の仕事場は苦情の嵐。
電話を取る度にボロクソ言われてしまいます。
客の罵声にじっと耐えなきゃならいなんて
因果な商売に手を染めてしまったものだと
つくずくそう思います。

業界トップの最大手ではありますが
業績と効率ばかりを追い求めるこの会社、
たぶん数年後には内部崩壊してるんじゃないでしょうか。
ブラックどころではなく、ヤクザな会社です。

ヤクザさんに失礼な物言いかも知れませんけど
社員や従業員にとってはブラック、
お客の立場から見るとぼったくりのヤクザ、みたいなもんです。
(チンピラ風情の困った客も多いんですけどね)

拡大路線ばかりじゃなく
時として事業を縮小してでも品質を高めるってことが
巨大化・肥大化した企業にはできないものなんでしょうかね?

私が在籍する会社では
新聞社に画像を添付した内部告発があり、
その後何度も大きく報道されました。
現場が悲鳴を上げている、
客の要求に対応しきれないという内容でした。

要は、現場の処理能力を超えるほどの
大量の注文を取り過ぎているんです。
それを秒刻みの生産性という数字に置き換えるだけで
曖昧な人間の作業や行動を管理しようというのが
そもそも大きな間違いなんだと思います。

客に過剰なサービスを提供し続けることによって
現場の負担は増し、やがて労働意欲が欠乏してしまい
挙句、サービスや品質の低下に繋がることを
企業のトップは最優先に考えなくてはならない筈ですが
内部告発が環境を変えてくれる一因にはなりそうにありません。

私の所に限らず
この手の企業が如何に多いことか。
今までに何度も同じようなことを書いていますが
この国、もう少し不便になってもいいんじゃないですか?
過度な便利さや手軽さは、人間を甘やかすだけです。
その「サービス」のために深夜まで働く者が居て
昼と夜がひっくり返っている者たちのための「サービス」が生まれ
首都圏は便利さに慣れ過ぎてしまいました。

人間は豊かさを求めるあまり
別の豊かさを失ってしまう愚かな生き物だ。

NHKの朝ドラで老人が呟いた言葉です。
知恵や手先の器用さがあったとしても
人間とはエゴに満ちた極めていい加減な生き物です。
己の都合しか頭にありません。
そんな危険分子に、特上の便利さを与えることは間違っています。

この国が良い方向に動くためには
少々の不便さを受け入れることができるかどうかでしょう。
我が侭な人間は何もかもを自分のライフスタイルに合わせようとしますが
果たしてそんな理不尽さは通用するのでしょうか。
それを許してしまう企業の責任は大きいと思うんです。

個々の人間、全てを満足させられるサービスなんて
そんなもの必要ありません。
不便な暮らしの中でこそ、人間は知恵を働かせるのですから
至れり尽くせりの過剰なサービスは諸悪の根源だと私は思っています。

綺麗事ばかり並べ立てる我が国の大企業よ、
損得を考えず国民に不便であることの尊さを植え付けたまえ。



2013年、今年を総括した言葉であります。
ニッポンよ、もっと不便になれ!

*

2013年12月28日

ずずずーっと



冬は
ラーメンよりも蕎麦がいい。

ふと
そう思い込んでしまうと
なんだか無性に喰いたくなる。

馬鹿だねぇ。

大晦日の楽しみは
なんと言っても家族で喰らう年越し蕎麦。

ずずずーっと啜る音が
たまらん。

嫌なことも
良かったことも
ずずずーっと一緒に飲み込んでしまう。

そのいい加減さが
たまらん。

喉元過ぎれば熱さを忘れる
先人は上手いことを言ったものだ。
胃袋に流し込んで
それですべてが終わってしまう。

悪行尽きぬ人間の
一年の締め括りに
これは好都合だ。

今年もまた
ずずずーっとやってみるか。

*

2013年12月27日

泥舟



歌い納めも
忘年会も
外で戯れることが何ひとつ無いまま
2013年が暮れて行く。

ミュージッシャンの肩書きなど
微塵も感じられず
飲兵衛で助兵衛なオヤジの
面影もなく
ただ一度だけ人前で歌ったきり
今年が終わろうとしている。

けど僕は
一所懸命に生きてきたんだ。
歌を忘れたわけでもないし
隠れたり引き篭もったりしてたつもりもない。
いずれまた何処かしらには顔を出すだろうさ。

音楽にだけはあくせくしたくない。
自由に勝手気ままに
心と体が欲したときにだけ音に触れればいいのだから。
だいいち、僕にはそれ以上のキャパが無い。
日常を乗り切るだけで精一杯だ。

ならばと舟を作ってもらったこともあった。
僕はそれに乗っかっていればいいだけだと言われ
数ヶ月くらいはとても楽しい思いができた。
けれどもそれはとんだ泥舟で
予想していた通りすぐに沈んでしまった。
Mud Trick・・名前からして未来を暗示していたようなもんだ。
名付け親は僕だったんだけどね。

あれからもう5年が過ぎようとしている。
スタジオセッションの「水曜日の朝」
たとえ録音状態が悪くローファイな音であっても
これは今でも一番好きなテイクで
ワインをラッパ飲みしながら演奏していたベースのChiyoや
的確に空気を刻むドラムのガンボ山本
そして寡黙なペテン師Takebooの姿が忘れられない。

もう泥舟には乗りたいとも思わないが
明日をも知れぬあの時のスリル感だけは大好きだったな。
http://mudtrick.up.seesaa.net/image/suiyoubi-demo-0501.mp3


もうじき来年てやつがやって来る。
日常を否定することなく
その中でうまく生きて行かなきゃな。

*

2013年12月26日

冬の備え



今日、オートバックスへ愛車のオイル交換に行きまして
待ち時間にスタッドレス・タイヤを眺めていたんですが
限定3セット限り!当店オリジナルNorth Trek N2 ¥19800!!てえのが
私の車のタイヤサイズ(165/70R14)で売られてました。
製造元はファルケンを生産していた旧オーツタイヤ、国産だそうです。
安いし、今年の冬は間違いなく雪が数回降るだろうし、
仕事場から帰る夜、予期せぬ降雪であたふたしないで済むように
今のうちに履き替えておこうかしら・・と、ずいぶん悩みました。

とりあえず、今日のところは買わずに帰りましたけど
家に戻ってからネットであれこれ調べてみると
3万ちょいでピレリのアイス・コントロールがアルミとセットで買えるようでした。
うーん、これまた安い。
ピレリとは言っても、安いってことはたぶん中国工場製なんでしょうけど
この価格だと悩ましい限りですなあ。うーん。

年明け早々にでも結論を出さねば、なのですが
雪国でもない土地で暮らす身の上ですから
一冬に一度か二度しか活躍する機会がないとなると
このコストについて大いに悩んでしまうわけです。

実は毎年、そうこうしているうちに春が来ちゃうんですけどね(笑)
潔く、タイヤチェーンだけ買っておいた方がいいかもですな。
北国とは違い、雪の無い幹線道路を走っているときの
ジャリジャリジャリジャリ・・て、音と振動が嫌いなんですけど。

*

2013年12月25日

HUSTLER


今夜、テレビで見掛けたんだけど
スズキのハスラー、これ楽しそうな車よね。
http://www.suzuki.co.jp/car/hustler/

オフロードを兼ねたような作りで
ジムニーとKeiの中間的存在。
165/60R15のタイヤサイズは程好いバランスで
大袈裟に大きすぎないところが好感。
フロントとプロポーションがN-ONEに似てるとは言っても
私の好み的にはN-ONEよりいいし、
どこかイタリアンな雰囲気が漂うのもまた良し。
ホワイトのスチールホイールを履いた
オレンジと白の2トーンがいい感じだなあ。
軽車愛好家としては欲しくなる1台。
サンタさん、明日の朝までに玄関先に置いといて~!

と、他愛もないことを書いてしまった爺さんではあるが
実は繁忙期真っ盛りの今日、全国的に物流が大きく乱れ
苦情殺到の仕事場から解放された安堵感から来るものであった。
年末って、やあねえ。。

*

2013年12月24日

Happy Christmas (War is Over)




毎年、イヴの夜にはこの曲を聴いています。
どれほどの時が過ぎても、色褪せることがありません。

2011年の同じ日に、Blogでこんなことを書いていました。

一日の中で
たとえそれが一度きりであっても
にこっと笑える瞬間が幸せなんだと僕は思う。

この世の終わりとも言えそうな

地獄絵にも似た出来事に遭遇した僕ら。
たぶんあれから、強くなってる。
強くなった分だけ、やさしくなってる。
そう信じたいものだ。

戦いはこれから先も永遠に続く。

荒んだ心は、そう簡単には癒せないかも知れない。
それでも日常の些細なことに
にこっと笑えるような人間であり続けたいと僕は思うのだ。


あれから
何も変わっちゃいないのです。

*