2013年10月17日

検査食エニマクリン


予約時間より少し早めの9時半にクリニックへ到着。
問診でお通じの状態を聞かれ「昨晩から全く無い」と答えると、
とりあえず刺激浣腸を試みることになり、
別室に通され横たわった体に300ccの水?を挿入された。
あまりにも量が多過ぎる、半分も入らないうちに十分すぎるほどの刺激!
トイレに入り、そのまま2分間我慢せよと言われたが
浣腸体験も少なく根性無しの私、30秒と持たず一気に(ほとんど水だけ)放出。
申し訳程度の排便に、こりゃあやり直しだろうと思ったら、何とOKのサイン。
遅れること11時を回ってから洗浄液を飲み始める。
今回は1Lを1時間掛けて飲むよう言われ、それが終わると500mlの水だった。
トータル2時間ほどの間に10回くらいトイレへ行き全てを出し切るそれは
予想した以上に面倒で苦痛だったが、何とか終わらせ検査に辿り着いた。

鎮静剤の点滴が始まってすぐに意識が遠退いてしまったようで
寝たつもりは無かったのだが、気がつくと全てが終わりベッドは別の部屋にあった。
え?いつの間に・・?
しばらくしてベッドから起こされ、雑誌(週刊新潮)を読みながら待つこと1時間ほど。
担当医師から呼ばれ、鮮明な映像を観ながら検査結果の報告と対処方法の説明。
4mmと6mm、2個のポリープが見つかった。
次回、2日間かけて腸を綺麗にした状態で処置しましょうという結論に。
年末は慌しいので年明け1月17日で予約してきたが、
ごく稀に術後一泊だけしなければならない場合があるので翌日も空けておくよう言われた。
やれやれ、前後合わせて4日間も拘束されるとは。
しかも、術後2週間はアルコール禁止!ですって(泣)
酒飲みには、かなあ~りツラ~イ通告である。

受付で精算と手術日に至るまでの注意事項の説明を受け
その前日の食事「検査食」を今日のうちに渡された。


製造元グリコ、なんじゃこりゃ!
朝昼晩の3食と間食のビスケットがこの1箱に収まっている。
なんか、セツナイ・・

全てが終わってクリニックの外へ出たのは日も暮れた後。
8時間にも及んだ長い一日を振り返りながら
平沼橋の交差点で吸った9時間ぶりの煙草がやけに不味かった。
ちなみに本日も酒はダメ。

*

2013年10月16日

前夜


伊豆大島に甚大な被害をもたらし去って行った台風26号、
その後からは大陸の強い寒気が列島を覆うように張り出して来た。
大型台風が呼び込んだ寒気、今夜は冷える。

私の田舎である北海道帯広市は、今日20Cmの初雪が積もったという。
平年より22日も早く、1892年の観測開始以降4番目の早さだとか。
昨年と比べても1ヶ月以上早いのだから、地元の人間も驚くわけだ。
本来は雪が少ない地域なのだが、今年の気象はやはりおかしい。


明日の大腸検査に備え、早めに夜の食事を済ませてこいつを飲んだのだが
4時間を過ぎても一向に催さないのは何故なのか。
指示書通りに薬を飲んだ後500ml以上の水も飲んだというのに
腸は全く活動してないかの如く、ピーともゴロとも言わない。
こんなものなのか?

前日の酒はNGだというので今夜は一滴も飲んじゃいないけれど、
これならふだん通りにビールや焼酎をたらふく飲んだ方が
あっさりと翌日の快便に繋がるような気がしてならない。
日頃下剤を服用するなんてことが無いので、直ぐに効き目があると思っていたのに
これはいささか騙されたような気分。

明日の検査前には洗浄液を2Lほど飲まされた挙句、
ご丁寧に仕上は浣腸のサービスまであるそうだ。
くうーっ!いったいトイレを何往復させられるんだろ!?
検査時間はわずか15分ほどだが、そこへ至るまでの排泄との壮絶な戦いを思うと
好奇心と不安が入り乱れ、Mな私は興奮して眠れなくなりそうだ。

くっそー、退屈だからもう寝よ!

*

2013年10月15日

一片のパン



正義のための戦いなんてどこにもないのだ。
正義は或る日突然逆転する。正義は信じがたい。

逆転しない正義とは献身と愛だ。それも決して大げさなことではなく、
眼の前で餓死しそうな人がいるとすれば、その人に一片のパンを与えること。



一徹な人だった。
人間の弱さを、決して強くはないヒーローの姿を借りて
我々に諭すその言葉の数々は
老いてもなお、力強さが衰えてはいなかった。

正義は時として歪められる危ういものだという事と
己の顔を千切り、分け与える自己犠牲の精神は
自身の従軍体験から得たものであり
それが最期まで貫き通された。

晩年、やがて俺は死ぬだろうと言い放つが
その直後に「死にたくねえなあ」と、本音を漏らす。
94歳にして、やり残したことや見届けたいことがたくさんあったのだろう。

やなせたかしさん、
アンパンマンはあなたそのものだった。
どうか雲の上からずっと
この国を見守っていてください。


「手のひらを太陽に」 詩:やなせたかし 曲:いずみたく


行軍したり、泥だらけになって這い回ったりするのは、一晩寝ればなんとかなる。
ところが、飢えはどうしても我慢できない。
(やなせたかし語録より)

*

2013年10月14日

ウィパー



好天に恵まれた連休明けの日本列島に
大型の台風26号(ウィパー)が近付いて来ておりますな。
明日からの二日間、関東地方はかなり荒れそうです。
通勤通学の皆さま、どうか無理せず休んじまってください。
こんな日は、仕事にならず勉強も捗らず
行き帰りのストレスだけが溜まるってぇもんです。
お家でじっとしてましょう。ね!

・・すみません、素行の悪い爺さんの独り言でした。
勤勉な方たちは(当たり前のように)暴風雨の中を突き進んで行ってください。
ただし!電車が来ない、バスが来ない、満員で乗り切れない、などと
誰のせいでもないことに目くじら立てないよう頼みますよ!
いらいらカリカリするくらいなら、お家でじっとしてましょう。

・・いけね!また言っちゃった。



さて、休日を取り違え5連勤となってしまった私。
台風を避けるように明日から3連休なのであります。
明日の内に雑用を済ませ、そして17日のメインイベントに備える予定。
17日は・・内視鏡による大腸検査の日!

憂鬱です。
前日から下剤を飲み、当日は大量の水を飲まされ、
検査前にトイレを何往復もしなければならないなんて・・

内視鏡の映像って、DVDにコピーしてくれないのかしらね?
家に戻ってから己の腸の中をじっくり観察してみたいのだが。
オプションでそんなサービス、あればいいのになあ。

・・無いな。

*

2013年10月13日

かずら音楽舎



FBの勤務先欄をかずら音楽舎、肩書きを歌い人としてみた。

ずいぶん前に安いスタジオを借りるため、はまっこカードを作ったとき
申請書類に団体名を記入しなければならなかったので
その場の思いつきではあったが、この名前で登録した由緒正しきものである。

実はこの先、事あるごとに使ってみようかと目論んでいる。
私的楽団の名前にするもよし、
如何わしき事務所の名前にするもよし、
私が関わるあらゆる物事をこの表記に統一しようかなと。

かずら音楽舎、お見知りおきを。


*

2013年10月12日

今日の日はさようなら


やっちまったぜ。
休日と出勤日を取り違えて仕事場まで行き、
タイムカードを打刻してパソコンにログインしてから気が付いた。
きゃあーっ!今日は休みの日じゃねえかあー!!(恥)
ログインした手前、1時間だけ働いて弁当喰って帰ったものの
車で片道1時間、途中のウダウダを加えると家を出てから計5時間のロス。
おいらの半日、返してくれー!!
悲しいかな、休みだとばっかり思ってた明日は労働の日と相成った。ぐすん。


あれ?焼き茄子にするんじゃなかったのかあ?
「茗荷がたくさんあったから味噌汁にしたあ~」と、カミさん。
うむ、これもまたよろしい。
採れたての茄子はどう料理しても旨いのである。
茄子と茗荷のお味噌汁、よろしいですなあ。
昼間の悪夢を(ちょいとだけ)忘れさせてくれるほっこり感。

実はこれ、大家さんが畑から採れたての茄子を持って来てくれたのだ。
スタイルが良く、色艶も美しい別嬪さんの茄子である。


後日、お新香になったのも届けてくれないかしら?
軽くおねだりしておくよう、カミさんに指示を与えた。
期待しすぎぬ程度に待つことにしよう。

帰宅した夕刻から「今日は休みなんだ」と頭を切り替えようと試みたが
そんなに上手く順応できるほど私の脳味噌は単純ではない。
そうだ、何かを始めて何らかの結果を生み出そう!
それなら休み(だったような)気分になれる筈だ。

・・前言撤回、やはり単純すぎる脳味噌だった。


さて、何を始めよう?
おもむろにとあるギターを押入れから引っ張り出し
サドルを外して180番のサンドペーパーでゴシゴシと削り始める。
唐突ではあっても、以前から気になっていた案件のひとつなのである。


今回も(目分量で)およそ1.5mmほど削ってみた。
ブリッジに戻してみると、うーん、もうちょい下げたい気分。
しかあし!ここから先は極めてデリケートな領域なのであって
わずか0.5mmの差でビリ付く結果となるから怖い。
特にこれからは寒くなるので、トラスロッドの鉄が冷えて縮み
冬場はネックに若干の逆反り現象が起きるので要注意なのだ。

なので無理をせず、しばらくはこのまま様子を見ることにしよう。
今までGibsonやEpiphoneのミディアムスケールのネックを好んで愛用してきたが、
たまにはレギュラースケールのモデルも使ってみなくちゃね。

その(とある)ギター、
頭に描いたカスタマイズが上手く行った暁にでも
誇らしげに御披露することにしよう。



などと、気休めに似た自己暗示。
嗚呼・・今日が終わって行くではないか。(虚)

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2013年10月11日

テーブル



でっかい旅行カバンを引き摺って
四日ぶりにカミさんが娘の家から帰って来た。
一日のほとんどを一人で退屈そうに留守番していた猫も
家族が揃った今夜は、なんだか嬉しそうにも見える。

この子は私が帰宅してテーブルに着くと間もなく
どこからともなくやって来てはテーブルの上に座り込む。
カミさんと話しながら酒を飲み、やがて晩飯を喰う段になるまで
座ったり床に降りたりを何度か繰り返し
最後に愛用のスティッチのグラスで水を飲んでから寝床に帰って行く。
毎晩必ず、欠かすことのない日課のひとつなのである。

一緒に飯を喰うわけではないのだが
テーブルという物が家族団欒の場所であることを知っているようだ。
たぶん自分が猫であることに気付かないまま育ったせいで
その憩いの場に(家族の一員として)参加しようとしているのだと思う。

けれど人が居なくては、テーブルもただの平べったい板だ。
無言の椅子とテーブルは、さぞかし寂しい風景だったことだろう。
仮に私一人が座って、テレビを見ながら酒を飲んでいたとしても
家の中には会話という聴き慣れた声が無い。
寝床からじっとこちらを見ながら、時折足元にはやって来るが
テーブルに乗って甘えることはしなかった。
当たり前の日常の風景と異なることは、猫にも緊張感を与えてしまうのだ。

いつもの顔、いつもの声が無くっちゃ、安心して暮らせないよぉ。
そう訴えかけているようだ。

平凡な日々と代わり映えのしない毎日を、時として人間は恨めしく思うことがある。
けれどもそれが何よりの幸せであることを、猫はちゃんと知っているのだ。
戻って来た我が家の日常に、きっと今夜は安心して寝ることだろう。

*