2012年4月1日

エイプリルフール

四月です。そして今日はエイプリルフール。
愉快な嘘に騙されて楽しい気分になれる日なのですが、
世の中あまりにも嘘が多すぎるせいなのか、今では死語になりつつあるようです。
心に余裕も無くギスギス・ピリピリした人間関係の社会では、
遊び心が失せて嘘もつけないのかも知れませんね。

私は今でもエイプリルフールという言葉の響きが好きです。
意味なんてどうでも良くって、ただただ私にとっては春の季語であり続けています。
それに、素敵じゃないですか!
「一年に一度だけ嘘をついても良い日」だなんて。
幼い頃、わくわくしながらこの日を待ったものです。

エイプリルフールと言えば、60年代末期の実験的なバンドの名前でもありました。


小坂忠、菊池英二、柳田ヒロ、細野晴臣、松本隆から成る短命に終わったバンドですが
一枚のアルバムを残し解散した後に、あの「はっぴいえんど」が誕生する礎となったのでした。

そんなこんなで
エイプリルフール、大好きな言葉です。
けれども今年もまた「大嘘」はつけませんでした。
嘘で塗り固められた現代社会、自粛ムードの様相を呈しているかのようです。



亜米利加から遠く離れた空の下で
何が起こるのか
閉ざされた陸のような心に
何が起こるのか
嘘で固めた絵描きのペテン師が
あの下手な空を描いたような気がする

「飛べない空」 細野晴臣



2012年3月30日

南風


ごおごおと吹く南風、
お彼岸前なら春一番と呼ばれ持て囃されたことでしょうに
遅刻して来たその風が、なんだか気の毒な気がします。

Bloggerの管理画面が新しくなってしまい
今までのカラーリングではうまく表示されなかったりするもんで
この際だからと、ばっさりデザインを替えてしまいました。
1年ぶりのリニューアルです。

気がつけば、もうじき四月。
桜の開花が楽しみな季節になってきました。
間もなく筍も地面から顔を出すことでしょう。

春を迎えると
なんとなく気持ちがキリッとするものです。
何かを始めるには、とても良い気候なんでしょうね。
そして、何かを断ち切るにも。

終わり、始まる。

何も変わらない私と
変わって行く私とが
密かに交錯しています。

そんな春。



2012年3月27日

NHK FMを聴く


昨晩から始まりました。
「大瀧詠一のアメリカン・ポップス伝2012」
NHK FM 3月27日(火)~31日(土) 前0:00~0:50 http://www.nhk.or.jp/fm/
今回はエルヴィスのサン・レコード時代からRCAレコードに至る歴史を中心に
1950年代初頭からのアメリカン・ポップスの進化を独特の「節回し」で語っていますが
さすがミュージシャンでありながら屈指のポップス通である大瀧氏、
紹介される興味深い音源にも釣られ、ついつい聴き入ってしまうのです。
音楽評論の正しい形がそこにあると、惹き込まれて行くのは当然でしょうけどね。

彼の生声を耳にするのは久しぶり。
ちょっとだけトーンが低くなったようですが、相変わらずいい声ですね。
トークの合間にフレーズを説明するため時折鼻歌っぽく唄うんですが
まさに「鼻歌」鼻にかかった柔らかな響きの表現は今もなお健在です。
親交の深かった布谷さんや岸本哲クンが相次いで他界されましたけど
お元気そうな声を聴いて安堵することができました。

明晩もまた楽しみです。



2012年3月26日

LAZY MOON


怒涛の如き1週間が過ぎ、明日は5日ぶりの休日です。
どんなに疲れていようとも、休日前の夜は穏やかな気持ちになれますね。

そんな今夜のBGMは、ニルソンの名盤「夜のシュミルソン」
古き良きアメリカンポップスのストリングスの音色に酔いしれております。
折りしも今宵の空には、金星と月と木星が縦一列に並んだらしく
多くの人々がその天体ショーを楽しんでいたようです。

それを見逃した私はと言うと、
往年のハリウッド映画の夜空のシーンを思い浮かべながら
街を見下ろす丘の上で、カーラジオから流れるニルソンを聴いているのです。

というような気分に浸ることができるのも
オーラトーンのおかげなのでした。



「A little touch of SCHMILSSON in the night」

レイジー・ムーン
フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル
もしあなただったら
オールウェイズ
メイキン・フーピー
恋のとりこに
ラグタイムの子守歌
誰とキスしているのかしら
どうしたらいいの
ネヴァーザレス
願いのすべて
時のたつまま



気だるいほどに、素敵な時間が流れて行きます。





2012年3月24日

・・へ??

「日本はポール・マッカートニーだ。ポールのいないビートルズはあり得ない」
「米国はジョン・レノンだ。この2人がきちっとハーモニーしなければいけない」

阿呆がまたまたやらかしてくれた。
どこぞの国の宰相の、馬鹿馬鹿しい発言が世界中に配信されちまったってことだ。

時事通信によると、TPPへの交渉参加の必要性を強調したものとか。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012032400275

・・へ??
雲の上のジョンは腹を抱えて大笑いしてるだろうな。

まったくこの男ときたら
こんなくだらん発言は田舎の駅前の辻説法に留めておいてほしいもんだ。

情けないやら、恥ずかしいやら。


政治屋のお坊ちゃまは聴いたこともないであろうストーンズの
モノラル盤で気分を鎮めることにしよう。



2012年3月23日

アマゾンさまさま

昨晩に続き、オーラトーンの音に聞き惚れながらパソコンに向かっています。
仕事場は春の繁忙期を迎え、毎日戦争のような状態が続いているせいか
旧き名盤たちの、その温かな歌声と楽器の音色が妙に染み入るのです。


ランディ・ニューマンの5枚入りボックスセットも、
アマゾンでは¥1900と超破格のお値段で売られているので
この機会にリトル・フィートなどと一緒に注文することにしました。
ディランやレナード・コーエンなど、手元に残っていないディスクも買い直したいのですが
まあ、それはいずれまた。

少々くたびれてきた感の、プリンターのインクも注文しようかと検索していたら
なな、なんと、インク代にわずか二千円ほど足すと新品のプリンターが買えるようです。
HP(ヒューレット・パッカード)の複合機Photosmart 5510、¥5054ですって。


http://h50146.www5.hp.com/products/printers/inkjet/aio/5510/
コンパクトサイズで前面給紙型なので、狭い私の部屋では重宝なのと
この価格ながら無線LAN搭載でAirPrintにも対応している優れものです。
数年前に使っていた同社の似たような機種は実売価格で¥15000くらいはしてましたから
さらに高機能になって¥5000というのはかなり衝撃的ですよね。
家庭用の安価なプリンターはすぐに駄目になってしまうことが多いので
この価格なら気軽に買い替えて、旧い方はハードオフで処分してもらえば無駄がありません。
たぶん一緒に発注することになるでしょう。

只今のBGMはディランの「LIKE A ROLLING STONE」であります。
ごきげん!



2012年3月22日

な、夜なんです。


ここのところ、休日の度に運転手役を仰せつかり、外出ばかりしていたもので
押入れから発掘したオーラトーンのスピーカーも床に転がっていただけでしたが
およそ二十日を経て今日ようやくセッティングすることが出来ました。

左右の間隔を1mほどに狭め、敢えて広がりを抑えた音場にしてみたんですが
期待した以上の好結果に(またしても)小躍りしてしまいました。
以前聴いてた時とはかなり印象が異なり、予想していたよりもレンジが広くて
音量を上げても詰まった感じにならないのはちょっとびっくりです。
あれー?こんなに音が良かったかなあ?
小さな密閉箱に窮屈にマウントされた、わずか12.5Cm径のフルレンジだというのに
音が分厚く、おまけに音離れが良いので驚きます。
FOSTEXも良かったのですが、こうしてオーラトーンの重心の低い音を聴いてしまうと
あれほど声を大にして褒め称え大絶賛していたとは言うものの
少々コーン紙の「紙臭さ」を感じるFOSTEXには戻れそうにない気がします。
(ごめんよ・・)

このオーラトーンの5Cという小さな小さな箱、レコーディング・スタジオの現場では
ローファイな再生機器対策のラジオ・モニターとして重宝されていたことを以前に書きましたが、
とんでもない!十分メイン・モニターとして働ける能力を持っています。
少なくとも(中域重視の)私の好みには合ってますね。
そう、音楽は中域が如何に充実しているか、なのです。

さっきまで流れていたのはJ.J.CALEの「REALLY」
私が大好きなノバート・プットナムのベースラインが心地好く響いてました。
CDですが、極めてアナログ・ディスクに近い温かな音。(ここが重要なのだ)
これは癖になりそうですなあ~♪

ディスクは替わりボビー・チャールズのベアズヴィル盤。
わ!1曲目の「STREET PEOPLE」頭のハイハットが分厚く鳴って再度びっくり。
オーラトーン、すんげ~!!な、夜なんです。