2012年5月8日

憂鬱と収穫

十日間の療養を経て、本日から社会に復帰しました。
久しぶりに生々しく電話の向こうの「人間」と接しましたが
犬や猫とは違い、我侭や身勝手なことばかり口にする
人間様の横暴さは相変わらずのようです。
腰が張り、肩が凝ってきたので早めに切り上げて帰らせて頂きましたけど
あ~この世界に帰って来ちまったかあ・・
ちょっと憂鬱になりました。

けれど、ひとつだけ収穫が。
人と接することが無いとお喋りをしませんから
喉が錆び付いてしまい声が出難くなってしまってました。
(療養中は食事の時にカミさんと言葉を交わす程度でしたからね)
それが少しだけ滑らかになったような気がします。
そうそう、この調子。
しばらくすれば元通りになることでしょう。

さあて、明日の調子は如何なものか。
ブレーキを何度か踏むうちに腰が張ってはきましたが
以前に比べたらスムーズに運転も出来ましたから
行き帰りの心配は無さそうです。
ただ、起き抜けの張りと痛みが治まるまで少々時間が掛かるもんで
しばらくは早寝早起き、健全な暮らしに徹するつもりです。

・・などと言ってないで、
そろそろ夜型の生活習慣を改めるべき年頃なのかも知れませんけどね。
うーん、六十を過ぎたら考えてみましょう。

そう言えば、
昨日開店前の店に出向き、ボーマスに誕生日の祝いを述べたその別れ際、
握手しながら彼にこう言われた。
「じきに追い付きます!」

・・私が生きてる間は無理だってば(笑)



2012年5月7日

歳を重ねて半世紀


彼も五十を迎えた。
今夜は祝いのパーティーだったが
こちらの体調が思わしくないので遠慮させて頂いた。
半世紀という節目でもあったというのに、残念であり申し訳ない気分。
夕方、車を走らせお店が開く前にちょっとだけ顔を出して言葉を交わして来たけれど
改めて・・ボーマス、五十歳の誕生日おめでとう!
たぶんこの先この国は、素敵な老人でいっぱいになることだろう。ね!!

(画像は2007年、ストーミー・マンデーにて自身のバンドで歌う姿)




車を走らせたのは、いわゆる「試験走行」
先週は10Kmほどで腰に張りが出て引き返した経緯があるため
運転に耐えられる体に戻っているか確認を兼ねてのものだった。

ブレーキを踏むと少々痛むけれど、前回よりはいい感じ。
なんとか仕事場までは走って行けそうだ。
起き抜けの痛みが酷くなければ明日から復帰する予定。
問題は長い時間パソコンに向かっていられるかだが
無理をしない程度にお仕事させて頂く所存。
即Uターンだけは避けたいところだが、どうなることやら・・




(お詫び)
5月14日に予定していたワンマン・ライブは延期させて頂きます。
日程が確定しましたら改めてお知らせ致します。



2012年5月5日

南本宿午後七時


世のGWとやらを、生まれて初めて制覇することになりそうです。

昔から日曜・祝日には縁のない仕事に就くことがほとんどだったもので
年末年始を含めてカレンダー通りに行かないのが私の日常でしたから
今回の事情は別として「生まれて初めて」の体験なのです。

おおよそ十連休。
療養とは言え、そのほとんどを家で過ごしたことが
途轍もなく勿体ない気がするのは当然でしょう。

快方には向かっているようですし、歩くことに障害はありません。
けれどパンツや靴を履く時、長い時間椅子に座っている時、患部に鈍い痛みが走ります。
これが一向に改善されないことで憂鬱になります。
いったいいつになったら完治するのやら・・

今夜はちょっと作戦を変えてみました。
数日間服用していた薬を飲まず、ついでにロキソニン・テープも貼らずに寝てみることにします。
薬の効果が頭打ちのようなので、今度は体の「自然治癒力」を試してみようかと。
猫みたいに喉をゴロゴロ鳴らすことができれば、より効果的なんでしょうけどね(笑)
ま、素人考えの浅はかな発想ですけど。

大きく輝く今夜の月、
そのエネルギーが病んだ心と体を癒してくれるような
そんな気がするのです。



2012年5月3日

一週間が過ぎました


私のアルバム・ジャケットです。

・・なあんてね。

腰痛で一週間も隠居してたもんですから
どんだけやつれた顔してるのか確かめてみたんですよ。

こりゃあいけませんね。
表情に活力がありません。
けど面白半分で文字入れしてみました。
売れるかしら?このジャケット写真で(笑)

腰はまだ完治してませんが
明日の朝の様子を見て社会復帰しようかと思います。
試しに今日、車のシートに座ってみましたが
10分ほどで痛みが出てしまったので無理かも知れません。
でもねぇ、家の中でじーっとしてるだけだと
なんだか憂鬱になって、こんな顔になっちまうもんですからね~

・・と、少々焦りのツボが疼いてきてるのです。

焦りと云えば、
社会復帰もそうですが、十日後にライブも控えているんです。
およそ半年ぶりのワンマン。
その日のために少しずつ上げて来てたテンションが
今回の事件でかなり下がってしまい、気力も萎えているのが心配です。
おまけに・・
ギターを弾くと腰に響いてイタイ!!(泣)


Shenandoah MD-18
ボディが軽くて音離れの良い20年ほど前のギターを引っ張り出してみました。
(一応ヤル気だけはありますから)
Produced by C.F.Martinの刻印が押された、ラッカー・フィニッシュの黒澤楽器オリジナルです。

少しだけ弾いてみましたが、ガツーン!とは行けませんでした。
歌なんてもっと最悪、腰を庇おうとすると声が思うように出せないんですもの。
これには参りましたね。トホホです。

まずは明日、
目覚めの体調と気分次第です。
どうなることやら・・(汗)(焦?)



2012年5月1日

アイタタ・・

しばらく休んでいる間に、五月になってしまいました。

数日前に「まつたろうと焙り家、そして・・」が第三章に続くと書いておきながら
パソコンの前に座る気力も失せるほどの腰痛に悩まされておりました。
まだ完治はしてない状態で、朝目覚めてから夕方くらいまでの間は鈍い痛みがあり
未だに寝起きの激痛には顔を顰めるほどの有様です。

そんな体たらくも今日で四日目、リハビリ?を兼ねてパソコンを開いてみました。
腰には湿布のロキソニンテープ、おまけに胃袋には錠剤のロキソニンと
まるでロキソニンの漬物みたいな体になってますが、
朝と昼間を除き、不思議と夜だけは痛みが治まって調子がいいんですよね。

実は、この腰痛こそが第二章の最後に書いた「更なる災い」なのでして
狭いシートに横になっていたせいで少々痛めてしまったその腰が
仕事場の駐車場で決定的なダメージを受けてこのようになってしまったわけなのです。

私、駐車スペースにバックで車を停める際に
ドアをちょっとだけ開けて、首を出して後を見ながらバックする癖があります。
それをシートベルトをしたままやっちゃったもんで、
上半身だけをかなり捻った姿勢が腰の左半分に影響を与えたようです。
車を降りて歩き始めた途端に異常に気付きましたが後の祭り、
仕事場でパソコンに向かってる間に痛みが増して早退せざるを得なくなってしまいました。

いやあ、不注意でした。
時折痛みの出る箇所なので気をつけてはいるつもりだったんですが
今回の捻りは弱っている所を相当に痛めつけてしまったようで
その翌日に目覚めた時は、起き上がることも立ち上がることもできなかったのです。
おかげでポンタの初節句を祝うお食事会にも行くことができず
爺さんとしてはかなりの減点となってしまった己を情けなく思ったものです。
あれから四日間、GWの好天の空を恨めしく思うほどの退屈な自宅療養を余儀なくされました(泣)


病院へ行く途中で通り掛かった公園のベンチ、
連休の谷間だからでしょうか、人っ子一人居ませんでした。
なんだか取り残されてしまったような気分です。
楽しい時間を過ごした後の、この間逆の展開には
これはもう笑っちゃうしかないですね。

さてと、明日の朝はいったいどんな按配なのやら・・
取り急ぎ近況報告でありました。



2012年4月27日

まつたろうと焙り家、そして・・第二章


まるで吸い込まれるように、自動ドアの向こうのカウンター席に座った私。
あの店の前を通りかかると、恐ろしいほどの力で引き寄せられるのかも知れません。
もはや電車は諦め、ビールを注文して居合わせた友人と暫しの歓談。
彼女とは久しぶりに顔を合わせたからでしょうか、
スマホ、猫、犬、家族愛・・なんだかたくさんのことを語り合った気がします。

しばらくすると、カウンターの奥の方で、お客の一人がカードを使ったマジックを始めました。
これがまた、ぽっかりと口を開けたまま言葉を失ってしまうほどのテクニックでして
見事としか言いようのない技に一堂唖然としてしまいました。
私なんて、だらしなく口を開けて立ち尽くしてましたもんねぇ~(絶句?)
ただ、そこに居た誰もが抱いた共通の感覚として
見てるうちに酔いがすっかり醒めてしまい、だんだん不愉快になってくるのです。
いったい、どーなってるんじゃあー!!という疑問が膨張し続け
やがて理解の限界を遥かに超えてしまうと、人は皆この状態に陥るようです。

パニックに陥った脳細胞を冷却しなければなりません。
皆に別れを告げて、店を出て歩くことにしました。
未明の夜風が心地好かったので、スタスタと上麻生道路を東神奈川方面へと向かい
1号線を右折して反町へと向かう、まるで車のようなコースを辿り
反町駅の近くまで来てからようやくタクシーを拾いました。
かなり飛ばし屋の、やたらと揺れる車には閉口しましたが
おかげで?びゅびゅーんと家まで着いてしまいました。

・・ここまでは、極めて順調だったのですが
なんと、玄関ドアの鍵が開かないではないですか(がーん!)

どうやら普段は閉じない方の鍵を長女が何気なく閉めてしまったようです。
錆び付いたその鍵はビクともせず、何度トライしても回りません。
未明の玄関先に立ち、鍵をこじ開けようと躍起になる男の姿、これは怪しい。
近隣の住民に見られたりしたなら、間違いなく通報されるでしょう。
それでも力まかせに開けようとするうちに、
哀れ私の鍵は無残にもグニャグニャに変形してしまいました。
もはや観念するのみの結末。
電話を掛けるのも忍びない朝帰りのオヤジは、やむなく自宅前の車に乗り込み
狭い車内で家族が目覚めるのを待つ羽目となってしまったのです。

窮屈で眠れないまま、がらがらっと雨戸が開く音が聞こえた時は
捕らえられていた囚人が解放された瞬間のような安堵と喜びが交錯しました。
なんたって軽自動車の車内は狭いもんです。
たとえシートを倒したとしても、眠れるような環境じゃありませんからね。

カチャッ!と軽やかな音と共に(開かずの)玄関ドアが中から開きました。
女房殿の第一声「電話すりゃいいのに~」呆れてます。
何を言われようとも、私はベッドに入ることができる喜びに満ち溢れ
着の身着のままで布団の中に潜り込みました。
そしてこの後、更なる災いが降りかかることになるとは・・
(続く)





2012年4月26日

まつたろうと焙り家、そして・・


昨晩初めて訪れた友人の店「まつたろう」
評判通り、旨い料理と格安の値段に感激しました。
なんたって、店主は修行を積んだ板前さんですからね。
ネタの良さと、朝から丁寧に仕込まれた煮物の味は絶品です。
この新鮮なお刺身が並んだ人気の刺身盛合せ、
一人で戴くのはとても贅沢な気もしますけど、なんと驚きの¥980!!
煮魚・焼き魚、おまけにご飯セット(ご飯・味噌汁・糠漬付きで¥250)まで平らげて
ゲーップとばかりに、お腹いっぱいになるまで飲み食いして店を後にしましたが
家が近ければ度々足を運ぶであろう良きお店のオープンを祝いたいと思います。
東横線の白楽駅東口(六角橋の反対側)改札を出て左方向へ20mほどの所ですから
この提灯を見つけたら引き戸を開けて入ってみてください。


白楽居酒屋 まつたろう
OPEN 17:00 CLOSE 24:00(ラストオーダー23:00)月曜定休
横浜市神奈川区白楽103 TEL 045-432-2878




新しい店が出来た反面、長年に渡り親しまれてきた(歴史的な)店が閉じられます。
白楽駅から上麻生道路を横切り、神奈川大学入口の信号を左へ少し上がった所
黄色い行燈が置かれている小さな居酒屋、焙り家です。
六角橋周辺のミュージシャンが夜な夜な集う(ほぼ終夜営業の)お店でした。
店主はギタリストです。
今月29日で閉めると聞き、まつたろうからの帰りに寄ってみました。


私はライブが終わった後、ここへ寄って明け方近くまで飲むことがありましたが
大勢の素晴らしきシンガー、ミュージシャンたちと出会った場所であり
何かとお世話になった思い出深い店でもありました。
閉店するのは残念ですが、店主が決めたことに立ち入ったり
或いは詮索したりするのは野暮というもんです。
この先どこかで顔を合わせる機会もあるでしょうから
軽く飲んで(すでにお腹いっぱいで入らない)お疲れさま、ありがとうと言って店を出ました。
29日のファイナルには所用で顔を出せませんが、長い間ご苦労さまでした!

焙り家 横浜市神奈川区六角橋3丁目2-2-102 TEL 045-491-7822




この時点では家に帰る気持ち十分。
電車のある時間帯に東白楽の駅へと歩き始めたのですが・・
上麻生道路に面した馴染みの店の前を通り過ぎることなど出来る筈もなく
まるで吸い込まれるようにカウンター席に居た友人の隣に座ったのでした。
当然・・お約束の朝帰りです。
この後、とんでもない事件に巻き込まれることになったのです。
(続く)