2012年6月26日

赤箱


私にとってはちょっとした冒険。
今までほとんど使ったことのなかった、こんな弦を張ってみました。
Martin M140、成田の某ネットショップでは300円ちょっとで売られていたり
どこの楽器店でも手に入る当たり前すぎるほどのライトゲージの赤箱です。
何事も斜に構え、ポピュラーな物を疑ったり好まなかったりする私、
あまり知られてないような物を用いることが拘りなのだと妄信していた傾向があります。
なので、ずっとD社のフォスファー・ブロンズ弦だけを使い続けていました。
(根がケチなので高価なコーティング弦を買おうとは思いません)

そんな私でしたが、
何故か近頃はあらゆる物に対して拘る対象が減ってきたように感じます。
このMartinの弦もそうです。
ふと「当たり前の音」が欲しくなって、真っ先に頭を過ぎったのがこれでした。
後日横浜へ出たついでに、ショップで(1セットだけ)購入しました。
正直、恥ずかしかったです。
レジに1箱だけ持って行って精算するオヤジと、店員の(あからさまな)上から目線。
そりゃそうでしょ、この赤箱ひとつだけ買って行くオヤジなんて
私が店員だったとしても、たぶん同じような目で見ていたと思いますもん。
なんたって、初心者御用達の超大衆的な一品なんですからね!


話を元に戻して・・
その冒険に出た結果なんですが、
80/20の赤箱ブロンズ、私の(鳴らない)J-45とは相性がいいようで
狙った通りの音で鳴ってくれてます。
安価な赤箱、侮れません。




そんなわけで、明日のライブはJ-45。
Gibsonを携え、70年代の懐かしい音でジャリーン!と奏でます。
赤箱とかずら元年のマッチング、確かめにいらしてください。
マールボローも本来の味は赤が一番!
何故か赤箱に魅入られる私なのです。




「ヒキガタル」
6月27日(水)反町NO BORDER
OPEN 19:00 START 20:00 MC¥500+投げ銭

NO BORDER  横浜市神奈川区松本町4-28-2Rotunda1F TEL 045-314-8985
http://www.geocities.jp/noborderyokohama/top.html



2012年6月20日

ヒキガタル


或る夜、仕事場の方が夢で見たそうな。
私がフリマ会場のブルーシートの上で
酒を飲みながら陽気に歌っている姿を。
思い当たる節は無いのですが、かなり現実的な線に思わず苦笑。
ちなみにこの方、まだ私の歌を聴いたことが無いのです。
遠慮せずに、いらっしゃーい!(笑)

さて、来週は歌うのです。
定例のツキイチ・ライブ復活。
いつもの歌を、いつものように。
今回はGibsonの「G」でガツンと行く所存。
敢えて、巷では鳴らないと酷評されるJ-45でガシガシと。

「GUILDは違うよなあ~」
先週、一緒に飲んでいた友人と頷き合いました。
そう、私の歌にはチープな音色の方が似合うのです。

飛び入り乱入拒みません。
思い思いのスタイルで遊びにいらしてください。
平日の夜、カウンターで飲みながらお待ちしてます。
かずら元年未体験の方も是非!




「ヒキガタル」
6月27日(水)反町NO BORDER
OPEN 19:00 START 20:00 MC¥500+投げ銭

NO BORDER  横浜市神奈川区松本町4-28-2Rotunda1F TEL 045-314-8985
http://www.geocities.jp/noborderyokohama/top.html




2012年6月19日

Lips & Tongue


足の速い台風4号に気を取られているうちに
本日発売されたベロちゃんを買いそびれてしまった。
あー残念、解禁を祝いたかったのになあ。
やむなく明日までお預け、ベロカメラ・アプリで暇を潰す也。

それにしても凄まじき勢いのグチョル。
仕事場からの帰り道、一般道だというのに
風で煽られ揺さぶられる私の愛車。
海に向かってアクセル踏めば、空を飛んだかも知れないね。

ぐおおおーっと、一気に駆け抜けて行ったグチョル。
台風?おいおい、まだ六月なんだぜ。
竜巻やら何やら、この国は気候までもがおかしくなっているようだ。


永田町の狂気が国土を覆い尽くしているのかも知れないな。
くわばらくわばら。


2012年6月18日

FISHIN' ON SUNDAY


週末に楽しく飲み、語り合った友人からこれを戴いた。
76年に徳間ジャパンからリリースされた高田渡「FISHIN' ON SUNDAY」
私が持っていたアナログディスクは行方不明となっていたので
ずいぶんと久しぶりに耳にした気がする。

友人が何故これを持参して来たのかは分からないのだが
40年近く経過したこのアルバム、敢えて今聴くのがいいのかも知れない。
己の環境で言えば、発売当時の70年代中期から後期にかけて
この「ゆるさ」を、全て受け入れられるほどの余裕が無かった気がするからだ。
ところが、今ならすんなり入ってくる不思議。
ちょうどいい時期に、ちょうど良い物を貰ったようだ。
細野晴臣、中川イサト、山岸潤史、
そしてヴァン・ダイク・パークスを交えたサポートメンバーと一緒に
ロサンゼルスのスタジオの空気を運んで来てくれる。
釣竿の糸を垂らしているのは日本の河川ではない、無国籍な何処かだ。
その「さよならアメリカ さよならニッポン」的なところがまたいいのである。




「フィッシング・オン・サンデー」
作詞・作曲:高田渡

日曜日には 日曜日には
あの小川まで
のんびりと魚釣りにでも
朝早くから夕暮れまで
糸を下げて一日過ごします

脇にゃ酒でも一本抱きかかえ
あの小川まで魚釣りに
日頃の鬱憤を餌にして
糸を下げて一日過ごします

あの爺さんは魚釣りの名人だ
糸を引き上げるその時
しわがれ声を押し堪えて
全身に笑みを浮かべてる
そして そして
糸を引き上げると
すると魔法のように
竿から夕暮れが
辺り一面に広がるではないか

日曜日には 日曜日には
あの小川まで
のんびりと魚釣りにでも
朝早くから夕暮れまで
糸を下げて一日過ごします




2012年6月17日

Like a Rolling Stone


良い週末を過ごした。
金曜は友人夫妻と愉快に飲み交わし
改めて、人との縁の不思議さに思いを馳せながら
心地好く酔うことができた。
何事も理屈じゃない、
その日その時に見たもの聴いたものが
一生の宝物になるんだってことを思い知らされた。

そして友人夫妻の会話を聞きながら思ったのは
「そうだそうだ、お互いを肯定したり擁護したり
はたまた傷を舐め合ったりするのは健全じゃない」
アンチテーゼ無くして前進は無いという当たり前のこと。
容赦のない否定が新たな道を切り開くってぇもんだ。
中途半端な言葉を投げかけるくらいなら
人は貝のように口を閉ざした方がいいに決まってる。

能弁なこの二人、
先行きが楽しみで仕方なくなるほど面白い人間たちだ。
一夜でファンになったぜ!

そして今日は、
午後から女房と長女を車に乗せて長男宅へ出掛けた。
父の日を祝うためにこちらから出向くのもおかしな話だが
これは成り行きとキャパシティの問題からして致し方ない結論。

その席で父の日と、やがて来る還暦の祝いを兼ねて
ずいぶんと高級なシェーバーのセットをプレゼントされた。
ありがたいことだ。
親としてどうかと思う私なんぞに、何ともありがたいことだ。

長女から戴いたTシャツが、その私を物語っている。
私は今も転がり続けているだけなのだ。
野心も野望も無く、ひたすら道をコロコロと。
長いこと転がり続けていたせいか
角が取れ、ずいぶんと丸い石になってしまった感がある。

いずれは磨り減って消滅してしまうのだろうが
たぶんそれまで止まることはない。
丘のてっぺんから、先の見えない終着点まで
私はずっと転がり続けて行く。
Like a Rolling Stone




・・(酔)




2012年6月12日

筆不精?



近頃はすっかり筆不精となってしまい
言いたいことや書きたいことは数あれど、Blogの更新を怠っておりました。
たぶん、Twitterやfacebookで時折呟くことによって
少しずつガス抜きされていたのも一因かなと思うんですけどね。
ま、ぼちぼちとやって行きましょう。

最近はGillian Welchの歌声にハマッてます。
相方のDave Rawlingsのギタープレイも素晴らしいんですが、
彼女が弾くJ-50のシンプルな音がとても心地好く響くんですよね。

YouTubeでは大きなステージでの映像が多いんですが
NPR Tiny Desk、この小さな空間のライブは必見です。



Gillian WelchもDave Rawlingsも、とてもセクシーで
アコースティックな音が奏でる優しさと激しさに飲み込まれてしまいます。
生で聴いてみたいですね、いつか。




2012年6月6日

次の駅、次の町


今年で20年目を迎える西荻窪のブルーズ居酒屋「ほうぼう屋」さん、
このお店の女性オーナーの方からFB(facebook)を通してメッセージを戴きました。
はて?いきなり何故・・?と思いながら文面を見てみると
私の旧い友人であるツトム君と23年来のお付き合いで、
その彼の奥様は彼女の友達であることが書かれていました。
たまたま昨晩、お店に顔を出したツトム君が私のことを話していたのがきっかけだそうです。
こういう繋がりって、面白いですよねぇ。

先日40年ぶりの再会を果たした知魅さんとの出来事が奇跡であるように、
実はこのツトム君と再会するまでにも30年以上の空白がありました。
その昔(大昔ですが)渋谷界隈で歌っていた私のバックでベースを弾いていた彼とは
私が一線から退いて、ほぼ失踪状態となって以来交流が無くなっていたのですが
2005年に昔の名前である「かずら」で再び歌い始めた直後に
NET検索でたまたま私のことを知った彼からメールが送られて来たのです。
びっくりするやら嬉しいやら、その後私のライブに来てくれて30年ぶりの再会となりました。
ところが、その席では懐かしいね~また逢おうね~などと談笑していながら
あれから7年ほど(再び)音信が途絶えてしまっていたのです。

そんな彼から先月、FBの友達リクエストが突然送られて来たのです。
NETやメールに疎い(疎かった)男からなので、とても驚きました。
その前の30年に比べると、7年目の今回は短い期間ではありますが
再々会を果たすべくお膳立ては整ったと言えるのかも知れません。
たぶんそんな経緯から、ほうぼう屋さんで私の話が出たんでしょうね。
くしゃみは出ませんでしたが、知らない処で話題にされて
そして話を聞いたという方からメッセを戴き、そこからまた繋がって行くという流れは
仮にNETを媒体とはしていても、どこか人間臭さを感じさせるものでして
これは明らかにアナログな行為なのだと思えるんですよね。
見ず知らずの方と繋がって行く様、素敵です。
予測できない楽しさと冒険に満ちています。

ここのところ、FBを通じてこんな出会いが増えて来た気がします。
旧い友人たちとの再会は、遠い過去を懐かしむことよりも
お互いの今ある姿を確認することで「これから先」の世界を思い浮かべてしまうのです。
なんだか、とってもワクワクしています。
この歳になって、未来というまだ見ぬ世界に興奮しているのです。
思わず、しゅっしゅっぽっぽーっ!と叫んでしまいそうになるくらい
私の中の一番列車は、真っ黒な煙を吐きながら雪の原野を突っ走って行くのです。
次の駅に着くのが楽しみで仕方ありません。

前述の「ほうぼう屋」さん、近いうちに訪ねてみます。
(画像はFBの「Blues居酒屋 ほうぼう屋」から転載させて頂きました)