2012年10月6日
Nドラがイイネ!
正直、ドラマ好きです。
それもNHKの渋めのもの(Nドラと勝手に名付けました)
今夜、吉田茂を描いた「負けて、勝つ」が最終回でした。
渡辺謙さん演じる吉田茂がスマート過ぎるのは難点でしたが
動乱の時代のダイナミズムは十分に伝わってきました。
マッカーサーが言い放った「この国に責任者はおらんのか!」という台詞、
現在のこの時代に聞いても耳が痛かったです。
正面から交渉できるような、そんな政治家は居ません。
相変わらず責任者不在の我が国が、恥ずかしく思えて仕方ないですが
外交が国の行く末を決めるという原理を、政治家諸氏は肝に銘じてほしいものです。
世界に対して言うべきことは言う、そして賭けとも思えるような駆け引きで
お互いの妥協点を見出すような演出は、いつの時代にも必要なのだと思います。
密約で調印された日米安保条約、今なお残る多くの米軍施設など
日本のその後に影を落とす結果となったことは否めませんが、
この小さな島国が連合国による分割統治とならずに済んだことを考えると
いったい何が正しかったのか、何が過ちだったのか、分からなくなります。
けれどひとつだけ言えるのは、やはり平和憲法は遵守すべきだということ。
理想としての第九条は、決して改訂するべきではないと思うのです。
不毛な武力衝突を避けるためにも、強い外交力がどれほど重要か
「負けて、勝つ」の五話を見終え、改めてそう思いました。
そしてもう1本。
毎週火曜日が待ち遠しくなるようなドラマがあります。
「つるかめ女産院~南の島から~」http://www.nhk.or.jp/drama10/tsurukame/
キャスティングとストーリーがとても良い作品です。
仲 里依紗と余 貴美子の掛け合い、そこへ重厚な演技の伊東四郎が加わり
軽いポップな作りではあるんですが、重心の低い内容になっています。
あまり感情を露にしない仲 里依紗、いいですね。
この(素人っぽい)何処にでも居そうな顔とスタイル、好きになりました。
ぶっきらぼう感の表現はピカイチですもん。
こちらは全8話、10月16日が最終回です。
再放送その他、1話からご覧になれる機会がありましたら是非!
さてと、明日の休日は8日に迫ったバースデー・ライブ(またの名をカンレキ・ライブ)
それに備えたリハーサルという名のリハビリに徹します!(笑)
*
2012年10月5日
土地の柄
北海道の実家へ戻って暮らし始めた旧い友人のBlogを読んでいて
うんうん、確かにそうだ。と、頷いてしまいました。
若い世代の方々の今の暮らしぶりは分からないのですが
あの地では、高齢者がストーブをガンガンに焚く習慣が昔からあるのです。
冬は勿論のこと、春先でも秋口でも、果てはちょっと冷える夏でも
寒いな、と感じると居間の大型ストーブのスイッチを入れます。
関東のヤワな家とは違い、断熱効果の高い住宅内のそれはかなり暑くなるのですが
長きに渡っての生活習慣のせいか、暑がる私を尻目に家主は平然としています。
氷点下20℃近くまで下がると、野外は痛いほどの寒さです。
ところが室内は暑いくらいで、真冬でも家主は薄着のまま暮らしているから驚きます。
私の父も晩年まで、寝床から「らくだの下着」のまま抜け出てくると
そのままの格好で勢いよくストーブを焚いていたものです。
寒いときでも厚着しようとはせず、ふだんの服装で暖かくなるまで焚くのです。
(私の父の冬の家着が、らくだの上下だったほどですからね)
幼少の頃は一緒に暮らしていたので、当たり前だと思っていたのかも知れませんが
しばらく遠ざかっていると異様な光景に驚いてしまいます。
冬が来る前でも、煙突に繋がった大型のストーブが赤々と燃えてるんですからね。
省エネなど眼中に無いくらい徹底していて、ある意味あっぱれで滑稽です。
その反面・・
私が中学生くらいまでの頃は石炭ストーブだったものですから
週に一度は煙突を全部外してススを抜く大作業「煙突掃除」がありました。
真冬の日曜の早朝、家の窓や扉全てを開け放っての極寒での過酷な作業です。
凍てつく北海道で朝の8時前から、防寒着を着込んだ父はそれを始めるのでして
寝起きでまだ体が温まってない私は泣きそうになりながら手伝っていたものです。
汗ばむくらいの室温と、真逆の外気と同じくらいの室温。
少年時代、冬はこの落差が嫌でたまりませんでした。極端すぎます。
やがて燃料が石炭から石油に変わり、煙突掃除の光景は見なくなりましたけどね。
今振り返ってみると、古の北海道民の営みはダイナミックなものでした(笑)
友人のBlogを見て、あれこれ想い出した光景に苦笑いしています。
*
2012年10月4日
これぞニッポンの子供!!
先月、飛行機デビューして北海道の私の実家へ遊びに行き
そして今月は新幹線デビューまでして山口まで行くという(一歳未満児のくせに!)
今や北から南まで列島を縦断する勢いのポンタの顔を見に娘の家まで行って来ました。
会う度にデカクなっていて、おまけに何らかの知恵まで付けていて、
子供の成長ってやつは本当に早いもんですね。
高速ハイハイの次に、本人の目下の課題は二本足だけで立ち上がることのようで
今日も時折、お相撲さんの「はっけよーい」みたいな格好をしながら悩んでおりました。
たぶん、立ち上がるタイミングと重量バランスの相関関係について
本能的に体が試行錯誤を繰り返しているんでしょうね。
誇らしげに立つ姿が見られるのも、そう遠くない気がします。
母親としての娘を見ていて思うのですが
この時期の子育てって、子供のペースに上手く合わせて行くことが肝心なんでしょうね。
鬱陶しいとか煩わしいとか、そんな気持ちがちょっとでも湧いてしまってはいけません。
子供と一緒に自分も成長して行くことを楽しみながら毎日を生きている、
そんな娘の母親としての姿がとても素敵に感じてしまいます。
もちろん、その生活を支える父親(娘の旦那)の逞しさがあってこそですけどね。
(・・たまには旦那のこと、褒めてあげなくっちゃネ!)
写真は夕飯時のスナップ。
お粥、お野菜、豆腐、全て完食しました。
飯粒が付いてる顔って、いいなあ~
これぞニッポンの子供!!
この子が大きくなり、やがて生意気な言葉を口にする歳頃になるまで
私が歌っていたとしたら面白いだろうなあ。
「お爺ちゃんの歌、どうだった?」
・・果たして、その答えは!?(笑)
*
2012年10月3日
裸体
弦を外したギターは裸体のようなもんです。
露な姿を見ていると、何だか恥ずかしそうですもの。
成田のショップから注文していたパーツが届いたので
ひと夏の垢を落としたり、ボディのケアをしてあげたりしました。
ちょっと嬉しそうに微笑んでくれた、ような気がします。
眼が悪くなったもんで、相変わらず弦の張替えには苦労します。
糸巻きの穴に弦を通すのに難儀したり、
巻き具合を確かめようにもボヤけて見えなかったり、
なので今日は指先の勘だけでやっつけてしまいました。
見えてなくても、案外と上手く行くもんですね(笑)
新品の弦の響きは新鮮で気持ち良いものです。
アコギの場合は特にそう感じます。
けれどもこのGibsonていう代物は、逆に響かない方が心地好いから不思議です。
「J-45は鳴りが悪い」ほとんどの人はそう酷評します。
でもそれは鳴らないんじゃなくて、鳴りを抑えた音作りだからなんです。
敢えて音を響かせない、それって凄いコンセプトだと思いませんか?
太く野暮ったい音で、ちょっと詰まったように聴こえる性格が
私みたいに低音弦をミュートさせたストロークには良く合うんですよね。
面白いことに、最近は古くなって伸びきった弦の音が好みになりました。
いわゆるガシャガシャしたチープな音。
力ずくで持って行くような、そんな感じがGibsonには合ってるような気がします。
ちなみにこのJ-45、夏場だというのに2ケ月ほど張りっ放しでしたからね。
しかしながら、さすがにそのままライブで使うわけには行かないので
(渋々)後ろ髪を引かれる思いで張り替えてしまったわけです。
切れる心配が無ければ、そのままにしておいたんですけどねぇ。
ショップに注文の折、愛用のピックが値下がりしてたんで纏め買いしました。
この製品の厚みと弾性が一番しっくりきますし、なんたって安いのが素敵!
単価80円がなんと50円に値下がりってのは嬉しい限りです。
しかも従来品と比べて少し硬めの素材になったのも有り難いことでした。
(数年前に仕様変更されて柔らかめになってましたからね)
J-45をガシガシ鳴らすには良き相棒となることでしょう。
さてと、ライブの準備をしなくっちゃ。
鈍った体も鍛え直しておかなきゃね!
*
2012年10月2日
避けては通れない高齢者としての入口に佇む
遂に・・
こんな物のお世話になる時がやって参りました。
国民の皆様、すみません。
将来的な財源不足が明白とは言え
この冬から収入が激減する身としては頼らざるを得ないのです。
しかしですねぇ、
内容を見てみると、この仕組みは極めて複雑です。
一般の人間には分かり辛くて(たぶん)損をする人も多いでしょう。
高年齢雇用継続給付金(ネーミングもすごいっしょ!)を申請した私、
一体いつから、どれほどの額面が減額されて頂戴できるのか
今の時点ではさっぱり分かりません。
と言うよりも、あちこちに罠がたくさん潜んでいる気がします。
実際は「なるべく多くを払いたくない」ような魂胆が伺えるほど難解な内容なのです。
60歳以降も仕事を続ける場合は、その必要書類をひとつ提出する度に
年金の支給額は減って行く仕組みなのですが、その計算方法は分かり辛く
或る意味アバウトな表現であったり、やたら厳しい漢字が並ぶ名称だったり、
とても庶民の手に負えるようなものではありません。
しかも前述の高年齢雇用継続給付金の申請書は、
会社を通じてハローワークへ送られるため年金機構とはその時点でリンクしないのです。
つまり、ハローワークが給付の決定と給付金の金額を算出するまでは
おそらく私の年金は支給されないんだと思います。
契約の関係から、60歳以降の(減額された)給与が最初に支払われるのは12月。
そこで初めて以前の給与との差が生じるわけですから
それ以降じゃなければ給付金の算出はできないのですし、
その額面が分からなければ年金の減額も計算できないことになるので
実際に私の口座に年金が振り込まれるようになるのは2月くらいになるかも知れません。
その間の数ヶ月、少ない給料で生活を維持して行かねばならんのです。
これはちょっと深刻な問題。
取り敢えず見切りで払ってくれて、多かった分は次回に相殺してくれるような
そんな(気の利いた)サービスがあれば有り難いんですけどねぇ。。
いやあ、それにしても
老齢厚生年金やら、在職老齢年金やら、高年齢雇用やら、
見渡す限り「老」と「高齢」の文字が躍っています。
それらが自分の置かれている立場なのだと考えると
これはかなり憂鬱になってしまいますなあ。
加齢臭が漂って来そうな本日の文面、
最後までお読み頂いた方には申し訳なく思います。
ごめんなさい!
*
2012年10月1日
ぽっこり
台風一過、さぞかし夕焼けが綺麗なんだろうなと思い
外へ出てみると陽が落ちた後でした(笑)
ずいぶんと日が短くなったもんですなあ~
休みの日はなるべく歩くことにしています。
さしたる買い物が無くても、
急な坂道を下って丘の下のコンビニまで煙草を買いに出掛けてみたり。
そして帰りは遠回りしてみたり。
それで日頃の運動不足が補えるわけでもありませんけど
自分なりに努力はしている(つもり)なんです。
それというのも・・
ヤバイんですよ、腹が。
ぽっこりと出て来てしまいました。
私と接するほとんどの方は、私が細身だと思っています。
確かに見た目は全体的に細い。けれどお腹だけが・・
ここ数年、健康診断の度に腹周りは年間1Cm程度増えていました。
春に計測したときも前年比+1Cmくらいだったのですが、
それはお腹を露にした場合であって、洋服を着てしまえば誤魔化せる範囲でした。
ところが最近では、洋服の上からでも「ぽっこり」が分かるほど出っ張ってきたのです。
真横から見られると一目瞭然、隠しようがないほどにまで(汗)
Tシャツ1枚だけになると、自分でも目を背けたくなってしまいます。
そこへ家族の(容赦ない)言葉の攻撃、今じゃ反論することもできません。
それどころか、爆弾喰らって失意の連続です(泣)
旧い友人であった京都の故・岸本哲クンは若い頃の或る日、
靴下にあいた穴を嫁から咎められたときに「美だ!」と言い切ってました。
シャツや靴下にあいた穴は、彼に言わせると「男の美学」だったようです。
けれど「ぽっこり・もっこり」の腹はどうなんでしょう。
中途半端な生き様にしか見えないでしょうね、きっと。
いっそのこと、貫禄十分なほどにどっかーんと太く大きな体になってしまえば
それはそれで歳相応の美があるような気がします。
何事も中途半端は駄目ですね。
10月は「ぽっこり」から始まりました。
*
2012年9月30日
台風、のち月
九月最後の日は、台風17号と共に足早に駆け抜けて行きました。
強風、停電、電車の運休と、ライフラインにかなりの影響が出たようですが
皆さまの身の回りは如何でしたでしょうか。
ここ横浜、台風の通過後は月を見たというツイートが溢れています。
そう、今宵は中秋の名月。
台風一過の空に、雲の切れ目から月が顔を出しているなんて
空の姿の変わりようにも、これまた素早すぎて呆気に取られてしまいますが
ふと見上げた夜空に浮かぶ月は、心を和ませてくれるものです。
月を見上げながら一人静かに酒を飲む。そんな風情に憧れはしても
正確に時を刻むデジタル時計に支配されている現代社会には
そのような余裕も無くなってしまったことが残念でなりません。
「概ね何時」そんな暮らしができたなら素敵なんですけどね。
月といえば、
私はスピルバーグが描いたこの月が一番好きです。
幼少の頃、言われるままに何度目を凝らしてみても
兎が餅をついている絵柄など見えてこなかったことへの反動なのかも知れません。
ひねくれたガキは「なんで月に兎が?しかもなぜ餅つき!?」
そんなことばかり考えてましたもの。
蒼い月、いいですよねぇ。
月の光が降り注ぐ蒼い夜、これがまたいいのです。
500マイルも向こう 遠く離れていたとしても
今宵夢路より来たりて 君の柔らかな髪を揺らしているんだ
・・などと。
*
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