2013年5月22日

バレバレのインチキが好き

力作、なんて代物じゃありませんけど
こんな幼稚でアホらしくなるような悪戯が好きなんです。

大昔にヤフオクで入手した粗悪なデカールが有ったもんで
数年前アリアのドレッドに貼り付けてみたんですけど
今、改めて見てみると、我ながら呆れてしまいます(笑)
仕上げも雑だなあ・・

オリジナルのヘッド


サンドペーパーでデカールごと塗装を剥がし


艶無しのクリア・ラッカーを塗布後に新たなデカールを貼り付け


再びクリア・ラッカーで仕上げ、ペグを取り付け完成


馬鹿ですよね。
自分ではプラモにデカールを貼る行為と同じだと思ってるんですが
いい歳したオヤジがやることじゃありません。
良い子のみんなは絶対に真似しちゃいけませんよ。
それにしても、サイズも違うし粗悪な作りのステッカーですなあ・・

これ、まだ手元にありますけど
なんだか気恥ずかしくて、その後のライブで一度だけ使ったきりなんです。
だって、こんなにインチキ臭い姿なんですもん。


・・でしょ(汗)

MartinはHD-28とD-18を持っていた時期がありますけど
私には分不相応だと思い、どちらもすでに手放してしまいました。
怪しいオヤジには、こんな紛い品がちょうど良いのですよ。

でも、どこぞで見掛けても
決して笑わないでね!

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2013年5月21日

夜明け


夜明けが早くなりました。
四時を過ぎると、裏庭がこんなに明るくなっています。

空気がぴんと張り詰めた冬の朝も好きですが
草木が呼吸を始め、やがて鳥たちが囀り出す
ゆったりとした今の季節の朝は心が和みます。

悶々とした夜を過ごした後に
白々と明けて行く朝を見届けるのはいいものですね。
夜明けに立ち会えたことが、ちょっとだけ嬉しい気分にさせてくれますし
なんだかそれで救われたような気になりますから。

友と多くを語り、そして朝を迎える。
それもまた、かけがえのない素敵な時間だと思います。

幾つになっても
夜更かしはやめられそうにありません。

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2013年5月20日

Blowin' In The Wind

何事も肥やしとなるのだろうから
人生に於ける無駄なものは無いんだろう、とは思う。

けれど日々の営みの中では
無駄な時間を費やすことがあまりにも多過ぎる。

今までいったい何やってたんだあ?
そんなことの繰り返し。

何かを積み重ねたつもりでいても
気が付くと、あちこちに中途半端な土台の
その残骸だけが幾つも転がっている。

なんだ、何ひとつ手にしてないじゃないか。
愕然とするのはそんなときだ。

60年分の残骸に、埋もれてしまいそうになることがある。
ゴミも宝も一緒くたになった荒地の
そしてそこに座り込み、実は途方に暮れるのだ。

いっそのこと、全てが灰になればいいのに。
そう思うときが幾度となくあっても
そんなことは出来やしない。

自らを否定するだけの
確固とした答えなんて何処にも無いのだから。





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2013年5月19日

野太い彼女


GUILDをさ、
数ヶ月ぶりにケースから出して
手放すつもりで手入れを始めたんだ。
もうこれを使うことはないんじゃないかと思ってね。

そしたら

やだよー、あたいのこと捨てないで~!
と、言わんばかりに
むっちゃくちゃいい音で鳴るわけさ、これが。

だめだ、
この音を聴いてしまうと別れられない。
いかに尻軽の私であっても
思い留まるしかないじゃないか。

かのリッチー・ヘヴンスが愛用したGUILD、
そのDNAを受け継ぐ野太い彼女を
ここで見捨てるのは罪だよね。

ごめん。
浅はかだった私を許しておくれ。

そして彼女は再び
私の傍らに座り、寄り添ってくるのであった。

雨音が部屋を包み込む。

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2013年5月18日

顛末

近頃寝不足気味なので
今夜あたりは早く寝ようかと思っていたのだが・・

自動車保険が来月更新なので
あちこち安い会社を探してネットの見積りを始めてしまい
数社を行ったり来たりしているうちに2時間が過ぎてしまった。

結果、条件を整えて行くと
どこにしても変わらんじゃないかあー!!
の、顛末。

ああ疲れた。

おまけに
数字や細かな文面は苦手な私、
やってるうちになんだか苛々してきた。

今夜は中断。
焼酎飲んで寝よっ!!
プンプン。

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2013年5月17日

よう出来てまんなあ~!


散歩がてら、髪を切りに出掛けました。
実は私の髪の毛と爪、暖かくなってくると急激に伸び始めるのでして
冬の間とは比較にならないほどのスピードで伸びるのであります。
なのでここ数日間、なんだか鬱陶しく感じていたもんですから
思いきってバッサリと。
夜になると首筋がスースーしますけど、頭が軽くなりました。

雨後の緑は綺麗ですね、公園の芝がとてもいい色をしてました。
私はこの写真のように、逆光気味に日陰から捉えた緑が好きなんです。
瑞々しく、深い色合いになりますから。
光降り注ぐ夏には、このベンチでビールを飲むのもいいでしょう。
ゆっくりと時間が流れて行きそうです。


家に戻ってから、EKOのネックと弦高の調整をしました。
ブリッジのローズウッドが偽物臭さをプンプンさせた色合いだったので
オレンジオイルで磨いて、それらしい色にしてあげましたけど
この作業はあと数回必要かも知れませんね。
オイルが乾くと少しだけ元の色に戻ってきましたから。
恐るべし!合板の自己主張!!(笑)

(使用前?の風合い)


それはそうと、最初に張られていた弦が謎なんです。
巻き線の色がやたらに赤く(銅色ではなく明らかに赤!)
初め見たときは驚きましたもの。

画像じゃわかり難いでしょうけど、
ブロンズじゃなくて真紅に近い色合いだったんです。
今日張り替えてしまったので(一般的な色合いの)ブロンズに替わりましたが、
いったい何者なんでしょうね?中国っぽい真紅のブロンズ弦て・・
謎です。


張り替えた弦をチューニングしていて思ったんですけど、
ゼロフレットって、ピッチが正確ですね。
以前ご紹介したIwaneko Guitarsさんが指摘されている通り、
フレットとほぼ同じナット高になるので、ナットとフレット間の角度が変わらず
指板を押さえたときのシャープになる傾向が全く無いんです。
ですから3弦と2弦(巻き弦と単弦)の間に潜むチューニングの厄介さ、
これが無いのはとても有り難いことであり、ちょっとした感動も覚えました。
皆さんも経験あるでしょ?
解放では合っていてもフレットを押さえるとシャープになるあれです。
こんなところにもゼロフレットのメリットはあるんですね。
と、感心した次第。

それにしてもこのEKO、よう出来てまんなあ~!(中川イサト風)笑

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2013年5月16日

クソジジイと呼ばれるその日まで


三十数年間、人前で歌うことをやめてしまっていた私。
子供たちも大きくなり、やがて長男が家庭を持った頃に
その封印を解き再び歌い始めたのが8年前のこと。
バック・バンドにコーラス隊まで、総勢10名ほどを従えて
1時間半ほどのステージを歌いきったその夜のことは今でも忘れられない。
70年代から時空を超えて、かずら元年が息を吹き返した記念すべき夜だからだ。

あれから行く先々で、いろんな人間と出会った。
いい奴ばかりに囲まれ、私は幸せ者だと思えることが嬉しくて
演奏を終えた後、皆と遅くまでよく飲んだものだった。
仮に誰かが毒を吐くことがあっても、それは直向さゆえのこと。
言い得て妙な言葉が飛び交う中で飲むのはとても楽しいことで
その居心地の良さに、ついいつも深酒となってしまうのだ。

その数多くの友人たちの中でも、ひときわ毒を盛大に吐く男が居た。
いわゆる「ボロクソに言う」てぇやつ。
魂やポリシーを感じさせないような音楽に対しては容赦の無い言い方をするのだが
これを聞いていると、そうそう!と相槌を打つことが多く、実に楽しくさせてくれる。
(いや、ならばそれを毒と呼ぶのは語弊があるかも知れないな)
その熱き男の口から飛び出す言葉は、いつも正論なのだから。


今日はその男の誕生日であることをSNSで見掛け
夜になってからお祝いのメールを送るとすぐに返信があった。
どうやら50の大台に到達したらしい。
50年といえば半世紀、歴史に名を残すことは無いにしても
その人間の一生に於ける偉大な航跡だ。
とても素敵なことには違いない。つい、おめでとうを連発してしまった。

たぶん彼なら、これから先も変わらずに
死ぬまで(妙薬となる)毒を吐き続けてくれるだろう。
私は60を過ぎてしまったが、この調子で行けば
10年20年後には素晴らしき「クソジジイ」が世の中に溢れていそうで
それを考えると何だかやたらに楽しく思えてくる。

毒と薬は紙一重、毒には毒をもって制すとも言われる。
世の中には絶対に毒も必要なのだ。
毒にも薬にもならないような、そんな人間にだけはなりたくない。

鈴木クン、
クソジジイ!と呼ばれるなら
それは僕らにとって最高の勲章だよね!!
お互い「物言うジジイ」になろうじゃないか。ねっ(笑)

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