2013年10月26日

夕焼け電気



そうか、こいつはナツメ球または常夜灯と呼ばれていたのか。

車に例えるならスモールであろう豆電球のことを
我が家の子供たちは小さい頃から大人になった今でも
(カミさんを含め)ずっと「夕焼け電気」と呼んでいるので
すっかりその名前が定着してしまっていたのだ。

夕焼け電気・・
はてな?と思われるかも知れないが、それは夕焼けの色を指したものではなく
夕暮れ時の薄暗くなった室内の明るさを重ね合わせたものだろうと察している。
だとしたら、なんて素敵な名称ではないか。
このわずか5Wの小さな豆電球が、とても愛おしく思えてくる。
家族(家庭)の中になくてはならないものだと思ってしまうほど的を得た呼び名である。

そんな名前を思い付く娘たちが可愛らしい。
三十を過ぎた姉妹が今でもそう呼んでいるのが微笑ましい。
そう思うのだ。

私は言わないが、娘二人は晩飯のことを「夜ご飯」と呼ぶ。
晩ご飯ではなく夜ご飯。
朝ご飯、お昼ご飯、夜ご飯。朝昼晩は彼女たちに言わせると「朝昼夜」となる。
この「夜ご飯」もまた、夕焼け電気と同じように耳当たりがソフトで
実にいい響きを伴って聞こえてくる。

他にもあった気がするが、思い出せないのでいずれまた。


それにしても、近頃の夕焼け電気はよく切れるな。
これは西友のバリュー商品だが、一流メーカー品を選んでも寿命が短い。
電球そのものが昔より切れ易くなり、蛍光管の消耗も早くなってしまった。
原因は中国製だからなのか?
それとも高額なLEDの普及を目論む業界の罠なのか?
おい、フィラメントを馬鹿にしちゃあだめよ。

と、わずか一年足らずで切れてしまった夕焼け電気を取り替えながら思ったことを
だらだらと書き綴った今宵の徒然であ~る。
明日は雨で順延した長男の長男の運動会へ応援に行くのだ。
予報では天晴れなくらいの快晴!1号機よ頑張れ!!

*

2013年10月25日

Polk Salad Annie



Pokeweed、アメリカ南部に生育する食用の雑草である。
彼らはそれをpoke saladまたはpolk saladとも呼んでいる。
間違われそうだが豚肉の「pork」ではない。
さすがに雑草だけあり、根や実(ベリー)に毒を持っているらしく
どうやら春の若芽だけを食べているようだ。
ヤマゴボウ属で味はアスパラガスに似ているそうな。

そんな雑草から生まれた歌がPolk Salad Annie
南部男トニー・ジョーの大ヒット曲であり、エルヴィスもカバーしていた。
私はこの時代のトニーが一番好きなんだよね。


南部に行ったことねぇならちょっと話してやろう
そうすりゃオレの言っていることわかんだろうよ

南部には森ン中とか原っぱとかに草が生えてて
なんかこう,カブの葉っぱみたいのだけど
みんなポーク・サラダって呼んでるんだ。 
ポーク・サラダだぜ。

南部に知り合いの女の子いるんだけど
夜になるとポーク・サラダをたっぷり採りに外へ出て
家に持ち帰って夕食用に料理した。
というのもそれさえ食べてりゃよかったからだ。

ルイジアナではワニがえらく性質が悪いんだけど
そんなワニを手なずけたって
回りに言っていた女の子がいた

ポーク・サラダ・アニー ポーク・サラダ・アニー
みんな言ってる
かわいそうな子だ,あの子の母親はヤクザものに色目をつかってるんだからね。
(イヤな, 性格の悪い女)

毎日夕食前に彼女はトラクターに乗って
ポーク・サラダをたっぷり採りに行き,ずた袋に入れて家に持ってくる

ポーク・サラダ・アニー,あんたのおばあちゃんをワニが食っちゃったんだよ
(むしゃむしゃ)
みんな言ってる
かわいそうな子だ,あの子の母親はヤクザものに色目をつかってるだからね
(ムカツク,意地が悪い,かみそりみたいな女。
神さま,ポーク・サラダをたっぷりオイラにくれよ)

あの子のオヤジは怠け者で頼りにならない
背中が痛いっていつも言っていた
それに兄弟はことあればオレのトラクターからスイカを盗みやがった

ポーク・サラダ・アニー,あんたのおばあちゃんをワニが食っちゃったんだよ
みんな言ってる
かわいそうな子だ,あの子の母親はヤクザものに色目をつかってるんだからね
(ポーク・サラダをくれよ。 えらく食いたいんだ)


訳: HideS(eigo21)

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2013年10月24日

Soul Francisco



憧れの南部男と言えば、やはりトニー・ジョーだわな。
昔から大好き、モニュメントからリリースされたこのベストアルバムなんて
今でも国内盤のアナログディスクで持ってますもん。
野太い声にワウペダルを踏みまくるギター、
ぐっと抑え込まれたボーカルが実に良いのです。

40年以上前、この男のことを私に教えてくれたのが故・岸本哲クン。
京都の伏見で彼に初めて会ったときのことだった。
ゆでめんをリリースしたばかりの頃に大瀧詠一氏から教わったとのこと。
(ちなみに颱風の元歌もトニー・ジョー)

折りしも本土に接近中の大型台風27号、
その名前が「フランシスコ」ってぇことで
今夜は焼酎の肴にこれを喰らってみた。


Tony Joe White - Soul Francisco


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2013年10月23日

SOUTHERN NIGHTS



寒いね、これでも喰らうか。

北海道で生まれたせいなのか、物心ついた頃から
「南部」という言葉の響きには妙に惹かれるようになった。
今でもそう、むしろ憧れにも似た感情が沸々と湧き起こる。

私の故郷は一年を通して空気が乾燥している。
東京の静電気が起きるほどの異常乾燥ではないにしても
町も人の繋がりも、どこか乾いていて淡白すぎるところがある。
優しそうでお人好しに見えても、実はクールなのだ。
それがギスギスして、ときには棘のように刺さったり
私には痛い思い出しか残っていないのである。
少年時代を過ごした己の田舎というのは
得てしてそんなものなのかも知れない。

以来、私は漠然と南部に憧れを抱くようになり
その空気に触れたいがために多くのミュージシャンを聴き漁った。
アラン・トゥーサンもその一人、ぬめっとした適度な湿り気がたまらない。
SOUTHERN NIGHTS、タイトルからしてツボである。

寒い夜は、これでも喰らおう。

*

2013年10月22日


無性に眠くなる一日だった。
それは朝目覚めたときから。

ぬくぬくのお布団から出たくないような
今日が休みならいいのにと思えるような
そんな朝だったのだ。

冬だね。


今夜から焼酎は芋に替わった。
お湯割りが旨い季節になったということだ。

添え物の辛子マヨネーズ入り納豆棒を喰うべきか否か
今はそれを考えている。
いや、その前に
一昨日仕事場で戴いたきんつばを喰うべきなのか。
深夜ゆえにかなり悩むところだ。

芋といえば・・


ポンタは初めての芋掘りを体験したらしい。
誇らしげに収穫した芋の前に立ってはいるが
寒い屋外、よく見ると鼻水がダラダラではないか(笑)

土に触れる
泥に塗れる
自然の恵みと接するのは良いことだ。

ポンタ、お前が立ってるそこが地球の真ん中だよ。
しっかりと踏ん張って
未来へと歩いて行きなさい。

私は地球の端っこ辺りで
見守っているよ。

*

2013年10月21日

な、一日。



昨年に続き、知人のレザーアートの個展に足を運んだ。
石川町の元町口から坂道を上った先にある小さなギャラリー、
出迎えてくれた夫婦の笑顔はちっとも変わっていなかった。

とにかく風変わりな物を作りたがる人で、
この煙草もトレーに乗せられた万札も全て革製なのである。


ありきたりな作品はもう飽きてしまったらしく
今一番作りたい物は男と女の性器だと言い放つ。
私と同じ世代の人間の言葉としては、とても刺激的で楽しくなる。
是非来年こそは作り上げてほしいものだ。
(実はこの作品願望、去年も熱っぽく語っていた)

エッセイや短編小説も手掛けるこの方、
その動機はと言えば「小遣い稼ぎ」と嬉しそうに語る。
大賞の30万円を獲得するまでは執筆を続けたいんだとか。
その安直な答が実に痛快だ。

他人に聞かれると、くだらなすぎて呆れるような
そんな会話に終始しながら、しばし屋外で煙草を燻らせての談笑。
男は幾つになっても子供のままなのだ。
山手の丘に吹く清々しい風が、二人を少年に変えて行く。
そんな夕暮れ時だった。


そこで出会った美人さんをナンパして
(うそうそ、偶然会った旧い友人ね)
山手の丘を下り元町を歩き、やがて中華街へ。
ギラギラした灯りを避けるようにしながら薄暗い路地裏の小さな店に入る。
長い付き合いながら、彼女と飲むのは初めてだ。
中華をつまみながら、四方山話に花が咲く。
これもまた楽しいひと時。
思いもしなかった展開に、たまには電車で出掛けるのもいいもんだなと実感。
旨い酒だったわあ。

な、一日。

*

2013年10月20日

お猫様



今朝、憂鬱な雨の音に目が覚め居間へ行ってみると
ファンヒーターが出され冬バージョンに模様替えされていた。
そしてその前には専用ベッドに心地好く座る猫の姿。
お犬様ならぬ、お猫様状態。
げっ、かあちゃん!まだ10月だぜ!!(汗)

いくら猫が寒そうにしてたからって
価格が高騰する灯油を、こんな早い時期から使っちゃダメでしょ!
北海道の人に笑われるじゃありませんか。

聞けばエアコンのリモコンの電池が切れて動かなかったんだとか。
ひゃあ勿体ない、早速私の部屋のリモコンから単4電池を外して入れ替えましたわ。
ふう。。

しかしだねぇ、
灯油18Lが1900円ほどしてるわけだから、これを月に5回買うと約1万円ほどの出費。
エアコンで暖房する電気代と、どちらが安く済むのかしらね?
計算してみると微妙な差、悩むわあ。

いや待てよ、
ほとんど差がないのなら、しゃらくせえ東電の電気は使わぬ方がいいってことか?
寒い玄関先でチマチマ灯油をタンクに補充する手間を惜しまず
この冬も電力消費を抑え込まなきゃ原発が動き出してしまうってことなのか?
だとしたら、多少高くついても灯油を使うべきだぜ!

と、威勢よく結論づけてはみたものの
今年はたぶん2000円の大台に乗るんだろうから
出費が嵩むのは困るんだがねぇ。。

あたしの少年時代、夜更かししてると親父がよく怒って言ったもんだ。
電気と燃料が勿体ないから早く寝ろ!って。
ごもっともなお言葉です、はい。



明日は休日、
束の間の晴れ間は夏日再来だとか。
ぶらっと電車に乗って、知人の個展にでも出掛けてみるとするか。

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