60年代、モッズ・ムーブメントのシンボル・マークはイギリス空軍のラウンデル。
ファッションは細身のスーツにモッズ・コートと呼ばれた米軍のミリタリー・パーカーが定番で
だっぷりとしたカーキー色のコートは若い時分の私の好みでもあった。
カーキー(Khaki)、本来は土埃という意味であり陸軍の軍装色なのだが
「茶色がかった黄色」と表現されるその色は、緑からベージュまで実に幅広い。
そのせいだろうか、私が好きな緑に近い色を近頃はオリーブと呼ぶようになった。
戦闘機や戦車が好きだった幼少時代が影響しているのか、
ミリタリー調の物はこの歳になった今でも大好きであり
カーキー色(オリーブ)のジャケットやコートにはつい目が行ってしまうのだ。
ケツが隠れる程度の丈で、細身で邪魔臭くないコートが欲しいなあ。
(車に乗るときブカブカのコートだと運転するには邪魔臭くて落ち着かないのだ)
そう思いながら店の中を物色していると、モッズ・コートが目に付いた。やはりね(笑)
細い作りだけれど、ツイル・コットンとキルティングの裏地でかなり暖かい。
値段も手頃だったので、即決で買ってしまった。もちろんオリーブ色だ。
(年甲斐もなく)日頃は細いパンツを履いているもんで
この手のデザインはやはり一番しっくりくる。
あ~なんか嬉しい。
憂鬱な仕事場へ向うのが苦にならないような楽しさが込み上げる。
身に纏う物を買った時って、これがいいんだよなあ。
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