世の爺さん婆さんたちが
何故に孫を可愛がるのかというと
子育てという親が背負う重圧が無いからなのだと
今になってようやくわかりました。
養育や教育、果ては躾に至るまでの責任が無いのですから
これはお気楽になって当然です。
自分の子供であればきつく叱らなければいけない事でも
まあまあ、そんなに怒らなくても・・と言わんばかりに
孫を擁護する側にまわってしまうのは仕方ないことでしょう。
ただしそれは
中立を唱えるズルさですけどね。
若い時の僕も自分の子供たちに対して
彼らが幼い頃から(特に長男には)厳しく相対してました。
たぶん娘たち二人には甘いところがあったと思いますけど
男同士である長男とは真剣に向き合っていた気がします。
けれど「真剣に・・」というのは僕の思い込みだけであって
それは子育てへのプレッシャーと
父親としての威厳を保つだけの行為だったのかも知れません。
大人という親でもある者たちの多くは
躾や教育を盾に己を正当化しようとするものですからね。
ご多分にもれず、僕もそうだったんだろうと思います。
やがて子供たちは成長し、中学生くらいになってしまうと
何が真実か、何が正しいのかを自らの目と耳で学び取り
或るときを境に「親離れ」して行くのです。
その時分には、彼らの言い分の方が正しいことが多々あって
受け入れざるを得なくなる親の姿が滑稽でもあります。
あくまで、我が家の場合ですから
そうではないと仰る家庭もあるでしょうけど
僕よりも子供たちの方が、よっぽど大人に見えたものです。
情けないことに、それは現在もそうでして
彼らには頭が上がらず反論も出来ません。
なんたって、生活設計がちゃんとしてますもん。
至らぬ両親を見て育った「成果」が、そこにあります。
生後六日。
おでこに名前を書いておかないと見分けがつかなくなってきました。
木曜に親子三人揃って退院です。
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