ちょいと前の暮らしなら
あれもやらなきゃこれもやらなきゃと
まるで子供が宿題を一気に片付けるような勢いで
12月という追い詰められた時間の中を
バタバタと駆け抜けて行ったものだ。
けれど忙しいのは決して自分ではなく
職場や学校、役所の都合でそうなるのであって
そこに師走やら繁忙期やらの漢字を宛がわれると
なんとなく暇にしてちゃいけないような
そんな脅迫めいた気分になるだけのことなのである。
だから、慌てないことにした。
たとえやり残した事柄があったとしても
潔く放り投げ(放棄とも言う)
一年の中で僕が一番好きな時間である大晦日と元日を
静かに過ごそうと思うのだ。
子供たちに手が掛かり、何かと金も入り用な
若き夫婦の営む所帯の忙しさは重々承知しており
甚だ申し訳ない気にもなるのだが
それらから開放された身であるがゆえの
小さな幸せ、小さな抵抗として開き直るのだ。
この歳になると、常に思う。
時の世に踊らされるな、惑わされるなと。
そう、何事も淡々と相対して生きなければ。
熱くなりすぎてはいけない。
余談ながら・・
バーズがカバーした名曲「Turn! Turn!Turn!」
これを僕は「淡々と」と、勝手な解釈で訳したことがある。
ロジャー・マッギンのアレンジが、そう感じさせたものだからね(笑)
そう すべては淡々と
成されるままに淡々と
その時が来るまで
静かに見守っていよう
今、改めて読み直してみると
原詩から遠く懸け離れた誤訳とも思えないので安堵している。
ピート・シーガーからは叱られそうだが・・
The Byrds - Turn! Turn! Turn!
https://www.youtube.com/watch?v=W4ga_M5Zdn4
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