2020年11月7日

狂気

 

ここ数日、大統領選挙に関するテ―マで書いてきた。

その理由は、バイデンを正義の象徴として

多くのメディアがトランプを袋叩きにしていたからだ。

確かに彼は暴言も多く、歯に衣着せぬ物言いは

アンチ派の反感を増幅させ、良識派と呼ばれる知識人を

敵にまわすには十分すぎる材料を提供したことだろう。

その素行から、野蛮で狂気に満ちた男というレッテルを貼られ

メディアは疎か、知識人・文化人・ア―ティストに至るまで

良心と正義は対抗馬であるバイデンにあり!と、

国中が(ある意味では世界中か)声を上げる結果になったのだ。

この群集心理にも似た一連の流れを生んだのがメディアであること、

人心をコントロ―ルするかのような偏向した報道姿勢、

そこに危惧を抱いて書き始めたのが発端だったわけで

僕は決してトランプ支持者ではないということを言っておきたい。

(ただし、個人的にはバイデンを信用してはいないけどね)


未明のミシガンで、いきなり13万票がバイデンに上乗せされ

前夜までの優勢を寝静まっている間に逆転されたことから

不正な選挙が行われているとトランプは断言したが、

おそらくそれを確実に物語る証拠は出て来ないと思う。

超大国アメリカだ、仮にどちらが不正行為に手を染めたとしても

物証を残すようなヘマはしないだろう。

証拠は隠滅する、知り得る者は消す、そして別の答を捏造する。

国家の存亡に関わることなら、何処の国も同じだろう。

不利益なことは闇へ葬り、国民の目を逸らさなければならないからだ。

むろん、日本も。

そのプロパガンダの片棒を担ぐのがメディアだということ、

それが我が国でも太平洋戦争の時代から変わらずに続いている。

それこそが狂気であり、最も恐れることなのだ。



2020年11月6日

Helpless


モリ―・タトルが、ニ―ル・ヤングの「Helpless」をカバ―していた。
これがまた、実に良かったので紹介させて頂こう。
彼女のギタ―プレイのル―ツがブル―グラスであることから
カントリ―系のイベントやライブに出演する機会が多かったのだが
現在はジャンルに拘ることなく自由に演奏しているのも好印象だ。
オール・カバー・アルバムの「But I'd Rather Be With You」を
今年の8月にアナログ盤とCDでリリ―スしているが、
スト―ンズやデッドの名曲を含めたその内容にも嬉しくなってしまう。
(Helplessが収録されてなかったのはちょっと残念)

【追記】YouTubeで全曲聴けます。


















テキサスが聖地とされるカントリ―ミュ―ジックは
その地域性から保守色が強く、共和党員も多い。
イラク戦争が始まる直前にブッシュを露骨に非難したのが
ディクシー・チックスという女性3人のカントリ―グル―プ。
「あんな大統領と同郷で恥ずかしい」と発言したことで
共和党員や愛国者を名乗る連中から激しいバッシングを受け
やがて活動を休止せざるを得なくなったほど凄まじいものだったようだ。
2年ほど前にもテイラー・スウィフトが民主党支持を公言して
白人ナショナリストが怒り狂ったという「事件」も起きたが、
カントリ―ミュ―ジック界も、変わりつつあるということだ。

さて、南北戦争さながらの激しい戦いが続く合衆国に
どうにもできないよという意味を込めて「Helpless」


2020年11月5日

もやもや

 

200年以上に及ぶ選挙人制度による投票方式。

当時が識字率の低い時代だったとは云え

その代表選挙人となるのは地域の名士や知識人、

いわゆる富裕層であり白人だった。

奴隷制度で黒人が多かった南部では

有権者である白人の人口が少なかったため

黒人を3/5人と計算して選挙人の数を決めていたそうな。

つまりそこには、人種差別と迫害の歴史も秘められているのだ。

近年、制度の是正や改革を促す声も盛んなようだが

それもごく一部の訴えでしかないようだ。

ちなみに人口と選挙人の数による1票の格差は

ワイオミングとテキサスでは4倍ほどにもなるわけで

総得票数が多くても落選するケ―スが度々あるのはこのためだ。

他国の政(まつりごと)をとやかく言いたくはないが

超大国アメリカの民主主義って、なんなのかねえ。

今夜も、もやもやしてる。


2020年11月4日

Gamble

 
アメリカ合衆国が、真っ赤に染まる勢いだ。

海のこちら側の曖昧模糊とした民族にとっては

馴染みのない選挙制度の仕組みに戸惑うけれど

派手なパフォ―マンスとギャンブル好きの国民性に於いては

大方の予想を覆すような、こんな展開が好みなのかもしれない。

YES or NO、いずれにせよ明快だ。

さて、何処へ行き着くことやら。



2020年11月3日

Letter to you

 

シカゴとサンタモニカを結ぶ66号線。

その広大な土地を旅する人と車の姿を

少年だった頃、僕らは憧れの眼差しで見ていた。

USAという名の巨大な鷲は海を越え

遥か遠い国に棲む僕らの心を虜にしたんだ。

そんなアメリカが、好きだった。

いや、好きとか嫌いとかではなく

否応なしに心を鷲掴みにされていたのだろう。

YESかNOでしか弁明しない彼らの生き方も

曖昧模糊としたこの国で生きる僕らにとって

十分すぎるほどの驚きだったのだから。

そんなアメリカが、

今では思い出だけになってしまったようだ。





2020年11月2日

とほほ六日目

 

五日目にして、ようやく膝の痛みが薄れてきた。

とは言っても、階段の上り下りが苦痛な時と

まったく痛みを感じない時とが交互に現れる。

人間の体というのは不思議なものだ。

午前中、わずかな距離を散歩程度に歩いてみたが

陽の光を浴びるのは、やはり気持ちの良いものである。

明日は雨、たぶん終日屋内で過ごすことになるだろう。

文化の日は、晴れの確立が高かった気がするけれど

思い違いだったろうか。


2020年11月1日

壁紙

 

ハロウィンに因み、デスクトップの壁紙は南瓜の画像だった。

今日から11月、さてどんな絵柄にしようかなと迷っていたら

やはり夕陽がお好みのようで、これに目が留まる。

季節感は無くてもいい。

夕陽と海が織りなす風景には物語が潜み

言葉とも音とも取れぬ得体の知れないものが

いつの間にか頭の中で渦巻いている。

沈む夕陽を見つめる傍らで

影を伸ばしているのは、不安や悲しみなのかもしれない。

それでもお構いなしに、じゃあまたねと去ってしまう。

夕陽とは、案外と薄情なものなのだ。

そこが、またいい。