2021年11月21日

軍配はAppleに、決まり手は押し出し

 









Amazon MusicとApple Musicの比較検証、楽曲は甲乙つけ難い内容でしたが、私の部屋のオーディオ環境ではAppleに軍配が上がりました。レンジが広いのに中抜けが無く、音圧もAmazonより高くて押し出しが効いてます。やはり「音」を効果的に操作する技を心得ているようで、まんまとしてやられた格好ではありますが、非力な8Cmユニットがメインである現状では受け入れざるを得ませんでした。


















その8Cmユニットがマウントされたミニ・バックロードホーン、あれから色々ありまして、今は縦置きとなり吸音材代わりのキルト芯は本来の吸音・防振材であるニードルフェルトに交換されてます。それは或る夜、10X30Cmの切り売り商品が1枚100円で販売されているのを見つけたのが発端で、早速4枚ほど購入して取り替えてみたわけです。


















二つ折りにしてホーン開口に詰めてみると、うまい具合に土管音の中高域を吸い取って低域が気持ち良く締まりました。素材の密度や重さのせいなのでしょうか、厚みが5mmの薄い製品でしたが、キルト芯とは比較にならないほど的確に不要な音を吸ってくれます。(当たり前・・か?)笑 

いやいや・・でもね、実際にキルト芯を吸音材として推奨してる人も居るんですよ。この間ネットで見かけてびっくりしました。けど話の内容を読んでいるうちに、何だかこそばゆくなって途中で読むのをやめちゃいました。そんなに声を大にして勧められる代物じゃないですからね。あくまで代用品です。














かくしてミニ・バックロードホーンはメインモニターの座を射止め、昼間パソコンに向かっている私の傍で嬉しそうに鳴ってくれてます。Apple Musicの音が、このユニットにピタリと嵌ったということが、比較検証で勝利を得た大きな要因だったわけです。

めでたしめでたし。・・なのか?


2021年11月20日

Apple Musicも試してみた

 








Macユーザーなんだし、Apple Musicも試してみっかとサイトを開いてみたら、Amazonと同じでこちらも3ヶ月無料ときたもんだ。さっそく収録音源を比較してみると、Amazon Musicとほぼ同じなれど内容が微妙に異なっている模様。昨日このBlogで紹介したアメイジング・リズムエイシズやアンクル・ウォルツ・バンドは、関連アルバムも含めてAmazonの半分以下の数だった。もしや古い楽曲はAmazonの方がコレクション数が多いのかしらと思いきや、イアン&シルビアを見てみると逆にAppleの方が圧倒的に多かったりで、両社の気分の問題といったところなのかも。

Macで開いた際の両社のアプリのデザインや構成・使い勝手の印象はどちらも一長一短。ライブラリをアーティスト別に整理整頓してくれるAppleの機能は極めて実用的。Amazon Musicの最大の難点はこの機能が無いこと、あれば便利なのになあとずっと思ってた。けれども、何となくクラシックな画面構成のAmazonの方が私は好き。安心感があるし、操作や表示がシンプルでわかりやすい。ま、これに関しては嗜好性の問題だけどね。

で、肝心の音質。ネットの評価ではAmazonの方が優っているという声が多いのだが、ハイレゾに対応してない私の機材で聴いた印象は圧倒的にAppleが良かった。レンジが広くて音圧も十分なのは好印象なんだけど、これは再生機材や音の好みで大きく左右するんだろうね。(今回はデスクトップのパワードモニターで鳴らした時の感想なので、オーディオで再生した比較検証は後日改めて)

Appleの難点を一つだけ挙げるとしたなら、アルバムによって音量が上下すること。特にリマスター盤の音がかなり大きくなる傾向あり。対してAmazonは設定項目で予めレベルを一定に保つ機能があるので、何を聴いても同じ音圧なのは安心感あり。これまた一長一短で評価が難しい部分だけどね。

そして3ヶ月経過後のコスト面。プライム会員なのでAmazon Musicなら月額¥780、Apple Musicの方は割引が無いので¥980、さあてケチケチ山のタヌキ爺さんの結論はどうなることやら。


2021年11月19日

あれからずっと・・

 











今日のWEB上は、オオタ二サンと月の話題で持ちきりですね。

さて、先日書き記したAmazon Musicと私のその後ですが、日々楽しませて頂いてます。あれこれ探してみると、手放してしまった(地味〜な)アルバムや、リマスター盤が相当数見つかるんで助かっています。と言うよりも、かなりマニアックな物までありまして、それを見つけた時は嬉しくなります。検索のコツは英語表記で行うこと、海外のアーティストは片仮名で入力するより確実にヒットします。珍しい物も沢山あって、お店で餌箱を漁るような楽しさに毎日浸りきっております。

たとえばアメイジング・リズムエイシズなんて、ラッセル・スミスのソロアルバムを含め殆どが網羅されてたり、ABCレコードの1stアルバムも当時のアナログ盤より遥かにいい音なので聞き応えがあります。そして何より、とうに手放してしまった音源に再会できる喜びは格別なのでして・・

すでにライブラリには100枚以上のアルバムをコレクションしたせいか、AIが「お薦めのアルバム」をセレクトしてホーム画面に表示してくれまして、これがまた極めて的を得た内容でびっくりしたり感心したりの繰り返しです。音質もCD並みですし、細かな部分に目を瞑れば十分な品質かと。今や手放せないアイテムとなってしまったどころか、アナログ盤もCDも全く聴かなくなりました。ただし椅子に座ったままの時間が長くなり、過度の運動不足に陥らないかが心配にはなりますがね。


















今日新たに見つけた貴重な1枚は、ニルソン「空中バレー」の全曲モノラル盤!これは素晴らしい内容でした。この音源はニルソンのボーカルが際立って、ステレオ盤では味わえないミックスに感動したくらいです。機会がありましたら是非とも聴いてみてほしい1枚です。


















などと、この文章を打ち込んでいる午後、傍のミニ・バックロードホーンから流れているのはボーナストラック付きのアンクル・ウォルツ・バンド1stアルバム。2年ほど前にリイシューされた物ですが、これもまた素晴らしき内容です。昼下がりのBGMには打ってつけですね。持っていなかったので助かりました。

嗚呼、ありがたや。


2021年11月14日

Amazon Musicが私の部屋にやって来た

 









7000万曲以上を配信してるAmazon Musicは月額¥980、プライム会員だと月額¥780とな。これが安いのか高いのか、いまいちピンと来なかったので今までは無視してました。けれど3ヶ月間は無料と言われれば、ちょいと試してみっかあという気にもなるもんです。日頃からコストにうるさいケチケチな私ですが、重い腰を上げて一昨日から始めてみました。

アルバム検索してみると、そこそこ私好みの(地味な)アーティストのアルバムが揃ってるんで、ちょっと驚きながらもニヤニヤしながらポチリまくり。あっという間にライブラリーには60枚以上のアルバムが収められました。全て高音質HDで音質はまずまず、中にはリマスター盤やスペシャルエディションまであって結構楽しめます。




























DAW用に購入したM-AUDIOのオーディオインターフェース、MobilePreがDACとして活躍してくれてます。LINE OUTをパラってるんで、アンプとデスクトップのパワードモニターを必要に応じて切り替えられるのも便利ですし、手元でレベル調整出来るのが何より楽ちんです(座ったまま、あちこちに手が届く狭い空間は安心感がありますよね)一日のほとんどを、このL字コーナーに座りデスクに向かってますから、私の日常はこの僅かなスペースで完結してるとも言えます。(苦笑)














さすがにこれは無いだろうと検索してみると、え?有るの!?みたいなことの繰り返しで、ちょっとだけハマり気味の傾向ありです。反面、えーっ!無いのー!?なんてことも数多くありますから、得なのか損なのか未だにわかりません。けれど手放してしまったアルバムを中心に集めてますんで、今のところはお得感いっぱいではあります。

そんなこんなで、昼間は右手のミニ・バックロードホーン、夜間は正面のパワードモニターと使い分けながら、しばらくの間楽しんでみたいと思っております。

(追記)
アルバムの再生が終わって、そのまま放置してるとAIがセレクトした曲が勝手に流れて来ます。大きなお世話でもありますが、それがデラニー&ボニーだったりダン・ペンだったりすると嬉しくなるのです。きみ、わかってるじゃないかあ!




2021年11月11日

ハーフ嬢はダンプド・バックロードホーンになった


別れ話を反故にして、晴れてロクハンシステムの一員となったハーフ嬢ですが、キルト芯による低域のチューニングが、どうも今ひとつピンとこない。シャキッとした8Cmらしさの硬質感が物足りないのです。私の理想としては、ホーンから出る低域がウーハーであり、ユニット本体の音が広帯域ツイーターの役割となる2Way構成なのです。ところがそれを妨げるかのように、ホーンからは莫大な量の低域と、モヤついた中域が混ざり合いながら溢れ出て来て全体の音を濁してしまいます。そのための対策として、吸音材代わりのキルト芯を開口部に詰め、ある程度の効果はあったんですが、まだ少しだけホーンから出る低域と中高域が上手くマッチングしてないのです。 
音源がシングルレンジ1発ですから、低域が纏わり付いたようなドロッとした中域ほど気持ちの悪いことはありません。更にそれが高域にまで影響を及ぼして、分解の悪い篭った音になってしまいます。うーん。

(Before)
 

(After)


そこで・・ 開口部奥の吸音材はそのままに、キルト芯で開口部を完全に塞いでみました。塞ぐと言ってもいわゆるフィルターですから、嫌な音だけ濾過してくれるんじゃないかと。(障子一枚閉めるだけでも、外の音の聴こえ方が違いますからね)しかし、バックロードホーンの開口部を塞ぐって、どーなのよ。ダンプド・バスレフならわかるけど、ダンプド・バックロードホーン? 

調べてみると、あるんですねえ実際に。正式にはダンプダクト・バックロード、ホーン開口部にバスレフのダクトを付けたような形状です。文献によると「開口部にダンプダクトを使用することで、中高音の漏れを抑えつつ低域をコントロールすることが出来る。低音から中音にかけてのアバレも減少して、バックロードのクセであるボーボー感(土管音)を抑制する効果がある。ただし、バックロード特有の躍動感や開放感、鳴りっぷりの良さは後退する」と、ありました。 私が吸音材を詰め込んだのは応急処置的なものでしたが、方向性とやり方に関しては間違ってなかったようです。 

やってみると・・ 流石にこれは効果てきめんでした。当たり前かもしれませんが低域がタイトになって、中高域への被りが低減したせいか、小口径らしい本来の音で鳴るようになりました。具体的に言うなら、ボーカルが前に出て、スネアとハイハットの抜けが良くなった、てえところでしょうか。全体が締まった分だけ低音が量感的に少しだけ減少しましたけど、ベースもキックも十分に張り出してくれてます。これならきっと、ハーフ嬢の憂鬱も晴れることでしょう。

(蘊蓄) バックロードホーンというのは、ユニットから出る裸の音と、ホーンから出る土管を通って来たような低域がミックスされて耳に届きます。帯域が違うのでそれぞれの音質は全く異なりますから、バランスを良くするためには量と質のチューニングがとても重要になるわけです。

(オマケ)
1曲だけガイ・クラークのアルバムを空気録音したのでYouTubeに上げてみました。iPhone内蔵のマイクで収録したので低域不足のバランスの悪い音になってしまいました。参考にはならないかもしれませんが・・お恥ずかしい限り!(苦笑)





2021年11月10日

秋の便り

 











帯広の姉から画像が送られて来た。 
実家の玄関から表通りに繋がる20mほどの小路を
風で落ちた紅葉が塞いでしまったようだ。 

後片付けが大変だと嘆いていたけれど
綺麗だね、ずっと眺めていたくなる。

玄関を開けただけで、気持ちが和らぐ。
そんな家がいいよね。


2021年11月9日

「16センチの神様」はいからはくち編

 











予報通り、雨の火曜となりました。 
ハーフ嬢とのやり取りには都合の良い天気です。 

 似合うかどうかは解らないまま 
前日に仕入れておいた40X50Cmのキルト芯を
ひたすらハサミで5Cm幅にカットして
それを四つ折りまたは八つ折りに畳んでは
ホーン開口部の奥に詰め込んで行く地味な展開。 
目分量・当てずっぽの行き当たりばったりですが
吸音材の代用品として、いい仕事してくれる筈。 
黙々と手だけを動かしながら
思い通りの格好にセットできた姿を目にした時、 
とても似合っているようで安心しました。


















このハーフ嬢というのは
あのダメダメさに失望したM-800のことです。 
ダブついてボンついた低域さえ抑え込めたなら
中高域が立って使い物になるんじゃないか? 
恥ずかしながら、何となく諦めきれないまま
数日間そんなことを考えた末の結果なのです。














吸音材代わりのキルト芯のセットを終え
恐る恐る彼女の第一声を聴いてみると・・ 

大成功でした。 
顰蹙を買った箱のボンつきが抑えられ、
おまけに低域も締まって適度な量です。 
これは狙った通りの音、 
中高域も俄然良く鳴るようになり
ボーカルの声質が私の許容範囲となるほどの
大変身を遂げてくれたのです。 
これ、これがフルレンジの音なのだ! 
百均のキルト芯、いい仕事してくれました。














そんなわけで、別れ話は反故にして
私のロクハンシステムに(正式に)
ハーフ嬢を迎え入れることとなりました。 
禁断の横置きですが、今やバランスは問題ありませんし
彼女には一番似合っているんじゃないでしょうか。


















69年に及ぶ私の人生。 
さしたる計画も無いまま、いつも思いつきだけで
トライアンドエラーを繰り返しながら生きて来ました。 
猫の額ほどの僅かな未来と
悔やむことさえ難しいほど遠い過去の
その隙間を縫うようにしながら、能天気に暮らしています。

ざんぎり頭を叩いてみれば、はいからはくちの音がする。 
そう、私は
唐紅の 蜜柑色したひっぴーでありたいのです。


はっぴいえんど「はいからはくち」