2022年6月30日

M-AUDIOらぶ

 



オーディオインターフェース、入れ替えました。

今までのと同じM-AUDIO製、発売時期もほぼ同じですが

Mobile PreからFast Track Proに若干のグレードアップ、

入出力とコントロール系が増えたおかげで

作業効率が格段に良くなったと思います。

ちなみにこれ、某フリマサイトにて送料込み二千円!

10年以上前の製品ですけど、格安だったのと

M-AUDIOに対する密かな信頼感があったので即決した次第。

Mobile Preも使い易かったしMacとの相性が良かったんでね。

サンプリングデプス24bit、サンプリングレート48kHz、

旧型機なのでスペック的には現行機よりも劣りますけど

現在使用中のDAWソフトやAmazon musicの再生には

音質的に全く支障ないので目を瞑ることにしましょう。

いい買い物でした。


さてさて、不要になった機材を整理しなきゃね。

とは思いつつ、毎日の猛暑でヤル気が起きません。

例年にないほど真夏と化した六月は今日で終わり、

一年の半分が過ぎてしまいました。

早いなあ・・



2022年6月1日

あんはあんでもデジアンなのだ

 


今回の配置替えに乗じて、

デジアン(デジタルアンプの略)導入しました。

DAWのモニター用に、以前から使ってみたかったんですよ。

無駄に電気を食って室温が上がるオーディオアンプてえのも

狭い部屋に篭る(貧しき)高齢者にとっては

高騰する電気料金も悩ましいことですし、ねえ。


そんなこんなで今回仕入れた省電力デジアンは

フリマサイトで見つけた個人製作の小出力パワーアンプ。

サイズはW12、H7、D19Cm、MDFのボックス入りで

ご丁寧に木目シートまで貼ってある代物。

小ぶりではあっても電源トランスやコンデンサー、

ヒートシンクに至るまで割と大きな部品が使われてます。

出力は(たぶん)定格5W前後でしょうけど

私の部屋の窮屈な環境ならば十分すぎる音量です。

しかも音がいい!シンプルな構成なので透明感があります。

分離が良いせいか、ややハイ上がりな印象の音ですが

どっこいダンピングの効いた低域もしっかり出ています。

期待した通り、DAWのモニターに打って付けですね。

これでわずか三千円だなんて驚きです。

従来のオーディオアンプなんて必要なくなります。

回路構成と部品数を最小限に纏めると

こんな瑞々しい音になるんですね。


オーディオの概念から言うと良いアンプの定義として

大型のトランスと電解コンデンサーを有した強力な電源部、

それに加えて放熱効果の高いヒートシンク搭載となりますから

デカくて重たいアンプが重宝されてきた経緯があります。

けれど数年前からその牙城を揺るがす勢いで

小型でDC駆動のデジタルアンプが台頭してきました。

私は古い人間ですから、如何に巷で評判になろうとも

小っぽけで玩具みたいなアンプには

ハナから興味を抱くことなどありませんでした。

正直、馬鹿にして見下してましたけど

いざ実際に聴いてみると、完敗でした。

音の色艶とか、細かなことを言い出すと問題点はありますが

モニターとしてなら、これでいいんじゃないでしょうかね。

やや複雑な気持ちながら、認めざるを得ない結果です。

でも、ちょっとだけ悔しく感じるのは

ガソリン車がハイブリット車に負けたみたいな

そんな感覚に思えるところ。

まあ、お互いの良いところを学び合いながら

先へ進んで行かなければね。



2022年5月27日

ダブルマックと相成りました。

 


「老人と猫」以来、ご無沙汰してしまいました。

あれから色々ありまして私の部屋のパソコン事情、

現在はこんなことになっております。


はい、ダブルマックです。

当初、Mac miniはフリマサイトで売却する筈でしたが

私のと同じLate2014は出品数がやたら多く

ノーマル仕様では値を下げなければ勝ち目がないため

無理して安売りすることもなかろうと思い

そそくさと退散させて頂いたわけです。

けれど、これからどうしよう?

ならば、普段使いのiMacとDAW専用でMac mini

2台とも使っちゃおうじゃないか!

ちょっとばかり贅沢な気もしますけど

こうしてダブルマックと相なった次第なのです。


売却するため初期化したMac miniですから

中身は空っぽ、軽くなってます。

余計なアプリを入れて重たくならぬよう

GarageBandとAmazon musicだけインストール。

いわば音楽専用、といった趣きです。

それが功を奏したのか、以前より速くなった気がします。

幾つも有ったGarageBandの(作りかけ)ファイルも

AirDropのおかげでiMacからサクッと引っ越し出来まして

いやはやWiFi経由のファイル転送はすこぶる便利ですねえ。

ただし、配置換えに伴う機材の移動は大変でした。

オーディオアンプやレコードプレイヤーの場所を換えたり

ケーブルの差し替えやら交換やら掃除やらに汗をかき

古希の爺さんは慣れない力仕事で

腰も肩もパンパンになってしまいました。

その甲斐あって、使い易い形には収まりましたけど

腰にはロキソニンテープ、肩にはアンメルツと

あたしの体、湿布臭いわ!!(笑)



2022年5月15日

老人と猫

 


フォーマットを終え、OSの再インストールも済ませたので

その労に感謝しながらMac miniを綺麗にしてあげました。

Late2014、わずか一年ほどの付き合いでしたけど

Big Sur〜Montereyと至る間、随分お世話になったものです。

これから先、一体どんな人に仕えることになるのやら

良きご主人様に巡り逢うことを願いつつ

そっと元箱に収めたのでありました。


Mac miniと入れ替わって新たな相棒となったのが

先日お知らせしたiMac Retina4K Late2015、

今のところとても快調です。

ただ、付属のマジックキーボード2がどうしても馴染めず

今まで使用していた電池式の1に換えました。

この傾斜角とキーのタッチ感、こちらの方が好きです。

電池もおよそ半年くらいは持つ省電力型なので

交換の煩わしさも気にならないことでしょう。

けれどマウスの方は充電式のマジック2のままにしてあります。

半年ならまだしも、電池の消耗が激しいマジック1では

月に一度の頻度で電池を交換しなければなりませんからね。


デスクからMac miniが居なくなり

スペースがちょっとだけ広がった気がします。

無駄な物を置かないように心がけましょう。


さてと、明日は愛猫の通院日。

なんと今回は3週間ぶりの点滴です。

こんなに長く間を開けることが出来たのは初めてで

昨年の危篤状態から、まさかここまで回復してくれるとは

あの日の失望感が、まるで悪い夢だったかのように

今なら思えてしまいます。


忘れもしない7月3日、

熱海で起きた土砂崩れのニュース映像が流れていた日

生きる力の全てを失ったような眼をして

ぐったりとしたまま横たわっていたのですから。

このまま、悪い夢の記憶が消え失せることを願ってやみません。



2022年5月11日

巣篭もり爺さんは快楽に浸ってます

 



OSをGarageBand対応のBig Surにアップデートしたいがために

Late2012のiMacからLate2014のMac miniに換えた私でしたが

発熱と動作の鈍さが際立つことに悶々としておりました。

それに、Macの機能美と佇まいは

やはり個体ひとつで完結しなければ・・ね。

であれば、デスクトップならiMacでしょ!と、

改めて思った次第です。


そんな折、一昨日のこと。

ぶらりと立ち寄った地元のハードオフ、

Late2015のiMacが3万円で陳列に並んでおりました。

綺麗な外観だし、ちょっと気になり

帰宅してからあれこれ調べてみました。

相場からして、1.6GHzか2.8GHzのモデルかなあ?

どちらにしてもそこそこのスペックなので

翌日(昨日)確認を兼ねて再び行ってみたのです。

プライスカードを見ると、え?3.1GHz??も、もしや・・

その場でググると、なんとRetina4KのLate2015でした。

や、安い!!

速攻でレジへ行き「これ、ください」恥ずかしながら興奮しました。

そして更に興奮度を増してくれたのが付属のキーボードとマウス、

どちらも純正品で箱に収まり使用感が全く無し!

しかも前から欲しかったマジック2、充電式ときたもんだ。

(私のは旧型の電池仕様なので、マウスに関しては月に一度

単三2本を交換する煩わしさとコストの悩みがあったのでして

ユーズドでも両方揃えると軽く1万円越えなのです)

それだけでもお得なのに4Kでこの値段ですかあ!?

フリマサイトより2万円くらい安くて3ヶ月の保証付き!

もはや驚愕の嵐にニヤニヤ顔が収まりません。

カード決済とは言え、短期の借金みたいなもんですけど

手元のminiをフリマサイトで売却できたらトントンですし

ちむ家の300ドルの借金に比べたら屁みたいなものかと。

そそくさと車に積み込み

逃げるようにその場を後にしました。

一日かけてデータやファイルを移行しましたけど

いやあ・・想像以上に快適です。

動作が速いし、さすが4K!発色の良さと画像が綺麗!!

幸せだなあ。。。



2022年4月29日

忠さんへ

忠さん、あなたは私にとって

五人目のはっぴいえんどだったんですよ。

1stアルバムで一番好きだったのが

この「機関車」と「からす」だったのも

ほぼ同じタイミングでリリースされた

はっぴいえんどの「風街ろまん」と

全く同じフレーバーだったからです。


アメリカンポップスを愛した大瀧さんは福生へ

土の匂いに拘った細野さんと忠さんは狭山へ

それぞれが米軍ハウスへ移り住み

数々の名曲を生み出した時代に

自身のバンド名を自虐的に

フォー・ジョー・ハーフ(四畳半)としたり

あなたの放つ都会的な洒落っ気が好きでした。


それはアルバム「HORO」で更に磨きがかかり

You Gatと歌う「ゆうがたラブ」のリフや

Horoと歌う「ほうろう」のリフが

とても新鮮に、心地好く耳に入って来たものです。


そして衝撃的だったのは「機関車」のアレンジでした。

カントリーフレーバーだったオリジナルが

「HORO」ではR&Bに曲調を変え

サビのメロとコードをマイナーに変えたことによって

(目が潰れ 耳も聞こえなくなって それに手まで縛られても)

この歌詞が途轍もなく強いものになったからです。

75年、この時に受けた衝撃は今でも忘れられません。


冒頭で「五人目のはっぴいえんど」と表現したのは

エイプリルフール絡みの人脈であることに加え

アメリカンミュージックを日本の風土に合わせて

品種改良に貢献した(日本語で歌う)一人だったからです。


忠さん、あなたは私にとっていつまでも

「五人目のはっぴいえんど」であり続けることでしょう。

私がそちらへ行ったとき、また歌を聴かせてくださいな。


忘れものは もうありませんねと
機関車は走るのです
君はいつでも僕の影を踏みながら
先へ先へと走るのです

目がつぶれ
耳も聞こえなくなって
それに手まで縛られても

「機関車」




2022年4月18日

そんなわけで「ドライブ・マイ・カー」

 

家内が持病持ちで、ここ数年は街中へ出たことがないので

私が例のやつに感染してしまうと大変なことになりますから

自粛という名目で外食や外飲み、果てはライブに至るまで

繁華街へ出掛けることを避ける生活が未だに続いています。

私はどちらかというと引き篭もり気味の性分でしたから

それをさほど不便には感じませんでしたが

評判の映画が上映されても観に行けなかったのがちょっとね。


そんなわけで「ドライブ・マイ・カー」も

U-NEXTの無料トライアルを利用して

今日ようやくNETで観ることが出来ました。

およそ3時間の長い作品ですが

熱くもなく冷たくもなく、淡々と流れる時間を

サーブのシートに座って眺めているような感覚で

現実と背中合わせの非日常的な世界と舞台を

行ったり来たりしながら、つい見入ってしまったのは

やはりキャスティングの妙もあるのでしょうか。

三浦透子さんはさすがの存在感でしたけど

霧島れいかさん、そしてパク・ユリムさんも凄かったですね。


私、日本映画で一番気になるのが声の大きさだったんですが

どの作品もレベルをかなり上げないとほとんど聞き取れませんし

台詞が聴こえないほど小声の作品が多いのは何故なんでしょうね。

それと全体的な映像の暗さも好きじゃありませんでした。

いわば、真っ暗闇に近いシーンと息を殺したような喋り方

これが延々と続くのが日本映画の特徴だと思ったくらいです。

その点でも、淡々と一定の声量と棒読みで喋る演出と

暗くなりすぎない映像は好印象でした。


ひとつだけツッコミを入れたくなったのが

原作には無い後半の北海道へと向かう下り。

時間をかけて丁寧に構築されたそこまでの流れが

唐突に、やや乱暴で雑味なものに変わってしまったのが残念です。

季節柄、予めスタッドレスを履いていたとしても

広島から来て、そのまま冬の中頓別を走るのは無理があります。

しかも、旧いサーブ900ターボで。


その昔、サーブは私も好きな車でした。

バブル期にちょっとしたブームもあって

割と頻繁にそこいらで見かけたものです。

けれど、日本の夏の過酷さには耐えられなかったようで

高速の路肩にオーバーヒートで止まっていたのは

ダントツでサーブの確率が高かった記憶があります。

高温多湿の日本の夏は外車にとって過酷すぎますからね。

なので、一度も乗ることなく終わってしまいました。


もしかすると、主役がサーブ900ターボだったというのが

この映画を3時間も観ていられた最大の要因なのかもしれません。

そしてハンドルを握っている時のエンジンやサスの感触、

それらが無ければ生まれない発想やイメージがあることを

強く共感したからなのかもしれません。