2016年7月31日

はい、元気です。



およそ10ヶ月ぶりとなる昨晩のライブ、
滞りなく、思う存分歌わせて頂きました。

相鉄沿線(ご近所の)初めてのお店。
ドアを開けてご挨拶もそこそこに
ぷはあ〜っと冷たいビ―ルを飲み干してからのサウンドチェック。

そして飲む。飲む。飲む。
いやはや、歌う前からいささか飲み過ぎてしまいました。

おれ、大丈夫かな?

ま、毎度こんな調子ですから
始まってしまえばなんとかなるもんです。
アンコ―ルを含めて1時間半ほど
粗相もなく歌いきることが出来てひと安心。

終演後、再び飲む。飲む。飲む。
さすがに帰る頃には足にきてました。
16年ぶりに再会した古い友人と駅で別れ
ホ―ムのベンチで下りの終電を待つわずかな時間、
ついうとうとしてしまい危ういところでした。
飲み過ぎ注意!ですな。

ああ、それにしても
帰りのギタ―ケ―スって、何故あんなに重いんでしょう。
日ごろ車で仕事場へ行っているせいで
筋力が衰えてしまったのか、それとも寄る年波というやつなのか
いずれにしても体を鍛えなくっちゃダメね。

反省と課題、次回までになんとかします。はい。



画像は友人提供、
そして「134号線の夕陽」動画も。
砂糖とミルクを入れたホットコ―ヒ―を飲みながら
スルメや焼き鳥を食べる不思議な食習慣のみっちゃん、
ありがとうね。

「134号線の夕陽」
https://www.youtube.com/watch?v=9r3kxi9Y0RY

*

2016年7月19日

神様は見てる



長らく愛用していたVistaのデスクトップ、
来年でマイクロソフトのサポ―トが終了するとか
使い慣れたブラウザのChromeに不具合が生じたりとかがあったので
思い切ってWindows10を搭載したDELLのノ―トを購入しました。

エントリ―モデルなので、笑っちゃうくらいの安物です。
それが期間限定で12000円引きになっていたので
酒を飲みながら、深夜に思わずポチッてしまった次第。
(その3週間後、円高還元で15000円引きになりましたけどね・・・ちっ!)

注文したのは7月5日、なんたって中国からの船便での発送ですから
どんぶらこ〜どんぶらこ〜と、到着までの日数はかなり要します。
サイトのオ―ダ―ステイタスを見ると7月13日お届け予定とか。
安いんだし、さほど急いでもいないので
のんびりと気長に待つことにしましたよ。(いいお客さんだよね)
それよりなにより怖いのは、DELLお約束の初期不良!
これさえなければ良いのです。

そんな「良質の顧客」でありますから
予定ぴったり7月13日の配達となりました。
「其方は不平不満を口にしない良き人間じゃ」とばかりに
事あるごとに神様は僕に味方してくれるのです。
おまけにこんなことまで・・

S急便の配達はY運輸のように、ネットで時間指定が出来ないですから
時間を決めて受け取るには、不在票の投函を待たねばならないのです。
不便だなと思いながら当日の朝、荷物追跡で配達中と表示されていたので
午前中に来てくれないかなあと、ダメもとで営業所に電話を入れてみたのです。

プルルルル。
わずかワンコ―ルで電話口に出た女性に要望を伝えると
少々お待ちくださいと言って保留音の間に配達員に問い合わせ
通話時間1分ほどで「12時までにお届け出来ます」と回答されました。
驚異的なサ―ビス品質です。エアコンに続き、ここでも再びの神対応!
営業所(Y運輸のようにコ―ルセンタ―ではなく)に電話したのが9時30分、
その1時間後の10時半頃には(難なく)商品を受け取ることが出来たのです。
旧宅の南本宿でもそうでしたけど、現在のS急便の品質は頗る良いと思いますよ。

蛇足ながら・・
人に何かをお願いするとき、それが客の立場であっても
横柄な口調や、出来て当たり前みたいな態度、あれはいけません。
いわゆるサ―ビス業に対する「サ―ビスの履き違え」て、やつ。
最後は人間が動くわけですから、どう転ぶかは時の運と考えるべきですからね。
出来なくて当然、もしもそれが叶ったなら感謝の気持ち、
何事もそれを忘れちゃあいけませんよ。

そんなこんなで
心配した初期不良も無く、DELLの格安パソコンは快調に動作しています。
やっぱり、神様は見てるんだねえ〜

・・今のところ、ではありますけど(笑)

*

2016年6月30日

一件落着


 六月の晦日となる今日、四方弁の交換を終えた室外機を携え
サービスマン二名が我が家を訪れ、ようやくエアコンの修理が完了しました。
メーカー保証が切れ、販売店の延長保証も無かった製品でありながら
 「無償」と記された作業完了報告書を受け取るのは嬉しい限りです。

室外機の設置に関しても、近頃の業者のような手抜き工事ではなく
きちんと(手間のかかる)真空抜きを施してくれるあたりが
メーカーの看板を背負った者たちの責任感なのかもしれません。
(設置業者の多くは真空抜きなどせずハイパワーで試運転して終わりですからね)
以前にも記しましたが、今回の一件はその対応の良さに感謝するばかりです。

実を言うと、一度だけミスがありました。
室外機の取り外しを依頼した筈の日曜の午前、
いつもなら朝一番にまず電話があって
在宅の確認と訪問予定時刻を知らせてくれるのですが
その朝は何故か連絡がありませんでした。
もしや・・という悪い予感は的中して
お昼頃まで待った後、サービスセンターに問い合わせてみると
暫くして現場の責任者から平身低頭のお詫びの電話が入りました。
当方は極めて平常な物言いで全く怒ってなかったんですけど
返ってこちらが申し訳なく思えるくらいの口調で
どうやらオペレーションのミスで予定を入力してなかったようです。

何時頃に来られますか?と尋ねてみると
更に申し訳なさそうに「早くても4時から5時くらいになってしまうかと・・」
もはや消え入りそうな声です。
けれどこちらも午後は予定があったものですから
駄目もとで「2時くらいまでに来られませんか?」とリクエストしたところ
15分ほど後に「1時半から2時頃までに伺います」と連絡が入りました。
好天に恵まれた日曜ですから、急な人員確保はとても大変だったことでしょうに
これまた頭が下がる思いで、逆にこちらが恐縮してしまいました。

そして今日を迎えたわけですが
前回の過ちは(お互いのためにも)繰り返したくなかったので
昨日はサービスセンターに確認の問い合わせをしておきました。
すぐに前述の責任者から、間違いなく訪問する旨の連絡があり
ほっとひと安心した次第です。

数えてみるとこの十日間に三度、サービスセンターへ電話したわけですが
そのいずれも、すぐにオペレーターに繋がってストレスを感じることも無く
おまけに迅速で丁寧な対応と、一切の費用負担が無かったことに
改めて富士通ゼネラルの(神とも言える)素晴らしい対応に感謝しています。

再び声を大にして申し上げます。
エアコンを買うなら富士通ですよ!!

*

2016年6月22日

究極の神対応



およそ二ヶ月ぶりのBlog更新です。
最近ちっともUPされてないねえと、心配されてた(かも)しれない皆さま
当方は元気に過ごしておりましたのでご安心ください。

さて、六月も後半となり
ここ横浜はムシムシとした梅雨本番の時期を迎えております。
そんな折、エアコンの本格稼動を前にした先週の土曜
朝からフィルターを洗い、
さあ今年も頑張って活躍してくれよー!と、祈りながら電源を入れたのですが
蒸し暑い室内に勢いよく吹き出して来たのは冷風ではなく
なななんと、熱い温風!!だったのでした。

何度かコンセントを抜き挿しして試みてはみたものの
暖房状態から冷房には全く切り替わらず
こりゃ大変!早速メーカーに修理をお願いしなくっちゃ!!
と、猛暑の夏を目前にして慌てふためいた次第なのであります。

しかしながら、我が家のエアコンは2台とも
旧宅で半年ほど使っただけのほぼ新品を
やがて家を取り壊す予定だからと言う大家さんのご好意で
転居の折にありがたく頂戴してきた代物なのでして
販売店の延長保証すら無い(実費請求必至)の身の上だったのでございます。
保証期間が過ぎた家電修理の実費請求ほど恐ろしい金額はありません。
特に最近の製品は操作パネルに基板が埋め込まれたりしていて
たかが基板・・と、侮れないほど高額な部品代となることも多々あるのです。

いったい原因は何なのだろう?
そして修理に伴う費用は如何ほどくらい?
メーカーのサポートセンターへ電話する前に、ネットであれこれ調べてみると・・
ありました。
冷房と暖房を切り替えるための部品「四方弁」のトラブル。
エアコン室外機に於ける心臓部的なパーツであり
その修理には溶接を伴うため、高額な費用が請求されることがあるそうです。
2013年モデルとはいえ、メーカー保証の切れた製品。
これは恐怖に感じて当たり前じゃないですか。
ぶるぶる。。

月曜の午前、意を決して富士通ゼネラルのサポートセンターへ電話しました。
どうせ混んでてすぐには繋がらないだろうからと
コーヒーを飲みながら持久戦の構えでいたのですが
コールした途端にオペレーターが出てまずびっくり!す、すげえ~!!

驚きながらも、型番とシリアルナンバーを伝え、ひと通り症状を説明すると
「それではお伺いして修理見積りをさせて頂きますが、
販売店様の延長保証はございますか?」・・あわわ、一番の困り事。
それは無い旨を伝え、仮に修理を行わなかったとしても
出張料だけは五千円ほど掛かってしまうことを、やむなく承諾したのでした。

はあああ。。(溜め息)
諭吉が2、3枚飛んでしまうようならば、この際買い換えるしかなかろうのぉ。
そう腹を括ってはみたものの、買い替えとなると諭吉が6、7枚飛んでしまう。
先月に車を購入した直後でもあり、さてその財源は!?
小市民は不安を抱えたまま、悶々とした二日間が過ぎて行ったのです。



そして今日、若くて腰の低い好青年のサービスマンがやって来ました。
本体のリセット、基板の状態などをチェックした後に再度電源を入れると
あららら?冷たい風が吹き出して来るじゃありませんか!
彼もまた首を傾げながら中と外を何度か往復して
「エラーコードも出てませんし、原因はわからないんですけど
冷風が出て安定してるようなので、数日間様子を見て頂けませんか?」

狐に摘まれたような思いの僕に、申し訳なさそうに彼はそう語りかけ
そして次の言葉に仰天したのです。

「不良箇所が特定できなかったので、
保証は切れてますけど今回は無償でやらせて頂きます」

え?ええーっっ!!いいんですかあ!?
1時間ほどの悪戦苦闘、出張料の請求は当然なのですが
今のご時世、これは神対応と言えるのではないでしょうか。
ありがたやありがたやと、お礼を言わせて頂きました。
もちろんエアコンからは(快調に)冷風が吹き出ています。

けれど不安が・・
暖房と冷房は正常に切り替わるのか?

作業を終えて片付け始めている彼に
「あの~不安なので一度暖房にしてから冷房運転してみてもらえませんか?」
今度はこちらが申し訳なさそうにそう言うと、彼は快諾してくれました。
冷房→暖房→再び冷房、この運転には結構な時間が掛かるというのに
この時点で本日二度目の神対応です。

温風、出ましたあ。暑い!
さてさて肝心の冷房は・・
ぬ、ぬるい風!!何度試しても冷房にはならず
これぞ修理を依頼することになった現象なのでありました。

再び基板の電流と信号チェック、室外機の分解と
彼はまた忙しそうに出たり入ったりを繰り返したのです。
作業は遂に3時間を越えてしまいました。
そしてファイナルアンサー
「信号は来てるんですが、四方弁が切り替わらないようです」

ぎょぎょっ!!予期していたとはいっても恐怖の回答。
現象が出てほっとした気持ち以上に不安が圧し掛かります。
(四方弁交換て、いくら掛かるの!?心穏やかではありません)
すると彼は淡々と説明を始めました。

「四方弁の交換は溶接作業なので現場では出来ません。
いったん室外機を持ち帰り、修理してから設置に伺いますが
四方弁はメーカー保証が5年間なので無償で行います。」

え?再設置に伴う費用もですか??
「はい、全て無償です」
淡々と、淡々と、物静かに彼は言うのでした。

えーーーっっっ!?
ほんとにほんとに、それでいいんですかあーーーっ!?(焦・焦)

つまり、今回は一銭も掛からず!なのであって
これは究極の神対応、本日三度目の歴史に残りそうな大事件です。
諭吉数枚の負担を覚悟していた僕にとって
これほどまでに驚かされると、もはや目が泳いでしまってました。
トータル3時間半の長丁場、それでも彼は嫌な顔ひとつ見せぬまま
相変わらず淡々とした面持ちで去って行きました。
今日は荷台がいっぱいなので室外機を積めないため
後日改めて取り外しと引き取りに来なければならないことを
これまた申し訳なさそうに謝りながら、彼は去って行ったのです。
す、すばらしいぞ!富士通ゼネラルのサービスマン!!

こちらの都合で、次の日曜の午前に来てもらうことにしました。
そして修理を終えた数日後に、再び設置に来るわけですが
今日を含めた全ての工程が無償だなんて、
これほどの神対応がこの世にあるのでしょうか。
どんよりとした厚い雲が空を覆った憂鬱な風景の休日、
僕は幸福感でいっぱいになりながら幸せな気分に満ち溢れておりました。

皆さん!エアコンを買うなら富士通ゼネラルにしましょうね!!



画像はですね、
エアコン故障で家中の窓とドアを開放した結果
自由にどこでも行き来できるようになって満足気に二階で寛ぐ猫、でした。

*

2016年4月21日

エゴとエコは紙一重


情報のスピードが速すぎて、おまけにそれが真実ではなかったり、なんだかSNSってやつが鬱陶しく思えて、しばらくFBからも遠ざかっていました。その間に熊本は大地震に見舞われ、5年前の記憶が交錯する中で様々な情報を目にしてはいましたが、敢えて言葉を発することはしませんでした。不確かな情報が錯綜するのがネットの怖さですから、拡散希望とは銘打たれていても、軽はずみなシェアはしないよう心掛けていたのです。ネットの世界ではあっても、軽率なワンクリックが現場の混乱を更に増幅してしまうのではという危惧もありました。虚偽の情報が二次災害を生み出す危険すらありますから、緊急を要する内容ではあっても、それが怖くて躊躇したのも事実です。
熊本で被災された多くの皆様、遠く離れた地で傍観していたことをお許しください。これから何らかの支援はさせて頂く所存ですが、今ここで皆様に対してガンバレ!とは言いません。言えません。どうか決して無理はなさらないでください。行き場のない怒りや悲しみを抱いた心中、お察し致します。頑張らなければならないのは被災された皆様であり、決して我々が皆様に対して言える言葉ではありません。
そして、もしも支援物資に酒や煙草を加えてほしいなら遠慮なく仰ってください。ライフラインの水や食料は最優先でしょうけど、避難生活の中でそれで少しは気が紛れるのなら、僕は決して不謹慎な事だとは思いませんから。どうか、ありのままの言葉を発してください。「おめえらに何がわかるんじゃあ!!」と、TV局のレポーターに怒鳴って頂いて結構です。今にも崩れそうな家の前にカメラを据えて、余震で倒壊する光景を実況中継するような輩ですから、マイクを向けられたなら何を言ったって構いません。生きるか死ぬかの修羅場を潜り抜けた身にとっては、綺麗事じゃ済まされない事ばかりでしょうからね。
地震大国ニッポン、明日は我が身と思いつつ久しぶりの呟きでした。

話は飛びますが、自動車のカタログデータって、信用に値するものなんでしょうかね?今さら燃費性能の捏造と非難するのも不思議な気がします。今も昔も実測と異なるのは当たり前なんですから、あまり目くじらを立てないようにしましょうよ。あくまで「参考値」なんですから、その誤差が数%なら許容範囲内でしょう。リコール隠しは言語道断ですけど、事故に繋がるような不正ではないのですから、やんわりと受け入れましょうよね。データの捏造について言うなら、怒りの矛先は違う処にあるんだと思います。それも生死に関わるような重大な捏造が。決して「エコ」という綺麗事に騙されないでくださいね。

2016年4月4日

散々な連休でしたけど



繁忙期が過ぎ、日曜と月曜の連休を頂きました。
天気が良けりゃあ花見かなあ、とか
疲れた体を労わってあげる予定・・だったのですが。

日曜の夜に発熱しました。
布団に入っても足が氷のように冷たく
体の表面がぴりぴりと痛むなんて
こんな症状は久しぶりだったので
薬を飲んで11時前には寝てしまったほどです。

実は昼間から倦怠感がありました。
SX-3でアナログ盤を聴いていても楽しくなく
なんだか退屈で眠たくなってしまったので
久しぶりにギターを手にしてみたのですが
これがまた、ちーっとも楽しくない。
もはや僕は音楽に見放されてしまったのか!?

なんか、すごく落ち込みました。
しばらく遠ざかっている間に
戻ることができなくなってしまった悲しみのような
そんなこんなでひどく落胆したのですが
体調が悪かったせいなんですね。

・・うとうとうとうと

早めに布団に潜り込んでも
熱があるせいか熟睡は出来ず
いろんな夢をたくさん見てました。
体が温まり気持が和らいだ頃
ようやく深い眠りに落ちたようです。

そして朝。

すっきり!とは行きませんでしたけど
まずまずの目覚めにひと安心。
今日はカミさんを病院まで送らなければならなかったので
車のエンジンをキュルルルンと、掛ける筈でした。

・・が、

先日の悪夢の再来。
セルは元気良く回るというのにエンジンが掛かりません。
あれからプラグも交換したというのに、前回と全く同じ症状です。

やむなく病院はキャンセル。
いったん家に戻り、雨が上がるのを待ちながら
少々だるく感じられた体を休めるために
3時間ほど布団でうとうとうとうと。

すると、たくさんの夢の合間に天の声が!
あることを思い出させてくれました。

それは前にネットで見掛けた対処法。
「いったんブレーキを踏むと一発で掛かったよ」の文言。
車種は違えどこれは試してみるべきです。
ついでにシフトレバーも動かしてみましょう。
パーキングの位置が悪さをしてるのかも知れません。

雨上がりの午後、ブレーキペダルを踏んでみると
なんと!がっつり固まってロックされてるような状態にびっくり!!
なんじゃこりゃあー!

かなり強く踏み込むと、すーっと押し込まれて行って
その後は元の状態に戻りました。
念のためシフトレバーも動かした後に掛けてみると

ブルルーン!!一発始動でした。

なあるほど、こういうことだったのかあ。
大元の原因はまるでわかりませんけど
現象面での原因と対処法が見つかったのは救いです。
詳しいことはグーグル先生に尋ねることにして
これで次からは慌てなくて済みそうです。

めでたしめでたし。
散々な連休でしたけど・・

*

2016年3月11日

あれこれ



五年前、僕はダイハツのテリオスキッドに乗っていて
鶴ヶ峰に在る代理店、岩崎自動車へ車検をお願いした。
二泊三日の工程なので代車を借り、その車を預けたのが10日の午後。
翌日はライブを予定していた。

11日の午後、ライブに備えて自宅でリハーサル中に
経験したことも無いほどの長い横揺れに襲われる。
十勝沖地震を筆頭に、何度かの大きな揺れを体験してきた僕にとっても
あの日の揺れ方は尋常ではなかった。
棚にセットしてあったモニタースピーカーが目の前に転げ落ち
僕はベッドに避難したまま呆然と家が軋む音を聞いていたのだ。

しばらくしてテレビに映し出された三陸の光景は
ハリウッド映画のワンシーンじゃないかと思えてしまうほど
精巧に作られたCGかミニチュアのように見え
現実として受け入れるまでにかなり時間が掛かったことを覚えている。

電車も止まり、車も無いのでライブは中止にしてもらった。
仮に車で行ったとしても、渋滞で身動きが取れなかったことだろう。
いや、それ以前に僕が歌える状態ではなかった。
正直ビビッていたのだ。

報道という名の下に
リアルタイムで茶の間に送られて来るメディアの映像が
途轍もなく恐ろしいものに感じられたのもこのときだった。
当たり前の日常が、静かな山村の営みが
目の前で破壊されて行く光景ほど怖いことがこの世にあるだろうか。
冷静でいられるわけが無い。

翌日、自動車屋へ電話してみると
(予想に反して)整備は滞りなく終わっていた。
車を引き取り、家までの道を走る黄昏時の
ふだんと変わらぬ街の風景が印象に残っている。
静かだ。

けれどその翌日、街は豹変していた。
仕事場へ向うため車を走らせると
近くのガソリンスタンドに長蛇の列が出来ていたのだ。
道路に沿って300メートルほど、いやもっとか?
見通しの良い道なのに最後尾が見えやしないほどの車の列。
首都圏のコンビナートの火災の影響から
ガソリンが不足するという噂が一気に広まった結果である。
深刻な被害を被った避難民など居る筈もない横浜で、だ。
しかもそこに並んでいるのは殆どが一般家庭の乗用車。
見るからに乗る機会も少なそうな車と運転者ばかりだった。

それは鶴見の仕事場までの間の、どのスタンドでも同じ光景で
信号(交差点)を幾つも挟んで延々と車列が続いていたのだ。
その内の何台かはガス欠が切迫している運送業の車だったが、
他はどれも乗用車ばかりで、低燃費のハイブリッド車も沢山並んでいた。
まるでハイエナじゃないか!僕は吐き気に襲われた。
物が不足したり、物流が滞ったりした時の
必要ないほどの買い溜め買占めは、たぶんこの先も変わらないだろう。

あれから五年、わずか五年。
ビビッたチキンではあっても、僕の怒りは消えてない。

*