2022年5月27日

ダブルマックと相成りました。

 


「老人と猫」以来、ご無沙汰してしまいました。

あれから色々ありまして私の部屋のパソコン事情、

現在はこんなことになっております。


はい、ダブルマックです。

当初、Mac miniはフリマサイトで売却する筈でしたが

私のと同じLate2014は出品数がやたら多く

ノーマル仕様では値を下げなければ勝ち目がないため

無理して安売りすることもなかろうと思い

そそくさと退散させて頂いたわけです。

けれど、これからどうしよう?

ならば、普段使いのiMacとDAW専用でMac mini

2台とも使っちゃおうじゃないか!

ちょっとばかり贅沢な気もしますけど

こうしてダブルマックと相なった次第なのです。


売却するため初期化したMac miniですから

中身は空っぽ、軽くなってます。

余計なアプリを入れて重たくならぬよう

GarageBandとAmazon musicだけインストール。

いわば音楽専用、といった趣きです。

それが功を奏したのか、以前より速くなった気がします。

幾つも有ったGarageBandの(作りかけ)ファイルも

AirDropのおかげでiMacからサクッと引っ越し出来まして

いやはやWiFi経由のファイル転送はすこぶる便利ですねえ。

ただし、配置換えに伴う機材の移動は大変でした。

オーディオアンプやレコードプレイヤーの場所を換えたり

ケーブルの差し替えやら交換やら掃除やらに汗をかき

古希の爺さんは慣れない力仕事で

腰も肩もパンパンになってしまいました。

その甲斐あって、使い易い形には収まりましたけど

腰にはロキソニンテープ、肩にはアンメルツと

あたしの体、湿布臭いわ!!(笑)



2022年5月15日

老人と猫

 


フォーマットを終え、OSの再インストールも済ませたので

その労に感謝しながらMac miniを綺麗にしてあげました。

Late2014、わずか一年ほどの付き合いでしたけど

Big Sur〜Montereyと至る間、随分お世話になったものです。

これから先、一体どんな人に仕えることになるのやら

良きご主人様に巡り逢うことを願いつつ

そっと元箱に収めたのでありました。


Mac miniと入れ替わって新たな相棒となったのが

先日お知らせしたiMac Retina4K Late2015、

今のところとても快調です。

ただ、付属のマジックキーボード2がどうしても馴染めず

今まで使用していた電池式の1に換えました。

この傾斜角とキーのタッチ感、こちらの方が好きです。

電池もおよそ半年くらいは持つ省電力型なので

交換の煩わしさも気にならないことでしょう。

けれどマウスの方は充電式のマジック2のままにしてあります。

半年ならまだしも、電池の消耗が激しいマジック1では

月に一度の頻度で電池を交換しなければなりませんからね。


デスクからMac miniが居なくなり

スペースがちょっとだけ広がった気がします。

無駄な物を置かないように心がけましょう。


さてと、明日は愛猫の通院日。

なんと今回は3週間ぶりの点滴です。

こんなに長く間を開けることが出来たのは初めてで

昨年の危篤状態から、まさかここまで回復してくれるとは

あの日の失望感が、まるで悪い夢だったかのように

今なら思えてしまいます。


忘れもしない7月3日、

熱海で起きた土砂崩れのニュース映像が流れていた日

生きる力の全てを失ったような眼をして

ぐったりとしたまま横たわっていたのですから。

このまま、悪い夢の記憶が消え失せることを願ってやみません。



2022年5月11日

巣篭もり爺さんは快楽に浸ってます

 



OSをGarageBand対応のBig Surにアップデートしたいがために

Late2012のiMacからLate2014のMac miniに換えた私でしたが

発熱と動作の鈍さが際立つことに悶々としておりました。

それに、Macの機能美と佇まいは

やはり個体ひとつで完結しなければ・・ね。

であれば、デスクトップならiMacでしょ!と、

改めて思った次第です。


そんな折、一昨日のこと。

ぶらりと立ち寄った地元のハードオフ、

Late2015のiMacが3万円で陳列に並んでおりました。

綺麗な外観だし、ちょっと気になり

帰宅してからあれこれ調べてみました。

相場からして、1.6GHzか2.8GHzのモデルかなあ?

どちらにしてもそこそこのスペックなので

翌日(昨日)確認を兼ねて再び行ってみたのです。

プライスカードを見ると、え?3.1GHz??も、もしや・・

その場でググると、なんとRetina4KのLate2015でした。

や、安い!!

速攻でレジへ行き「これ、ください」恥ずかしながら興奮しました。

そして更に興奮度を増してくれたのが付属のキーボードとマウス、

どちらも純正品で箱に収まり使用感が全く無し!

しかも前から欲しかったマジック2、充電式ときたもんだ。

(私のは旧型の電池仕様なので、マウスに関しては月に一度

単三2本を交換する煩わしさとコストの悩みがあったのでして

ユーズドでも両方揃えると軽く1万円越えなのです)

それだけでもお得なのに4Kでこの値段ですかあ!?

フリマサイトより2万円くらい安くて3ヶ月の保証付き!

もはや驚愕の嵐にニヤニヤ顔が収まりません。

カード決済とは言え、短期の借金みたいなもんですけど

手元のminiをフリマサイトで売却できたらトントンですし

ちむ家の300ドルの借金に比べたら屁みたいなものかと。

そそくさと車に積み込み

逃げるようにその場を後にしました。

一日かけてデータやファイルを移行しましたけど

いやあ・・想像以上に快適です。

動作が速いし、さすが4K!発色の良さと画像が綺麗!!

幸せだなあ。。。



2022年4月29日

忠さんへ

忠さん、あなたは私にとって

五人目のはっぴいえんどだったんですよ。

1stアルバムで一番好きだったのが

この「機関車」と「からす」だったのも

ほぼ同じタイミングでリリースされた

はっぴいえんどの「風街ろまん」と

全く同じフレーバーだったからです。


アメリカンポップスを愛した大瀧さんは福生へ

土の匂いに拘った細野さんと忠さんは狭山へ

それぞれが米軍ハウスへ移り住み

数々の名曲を生み出した時代に

自身のバンド名を自虐的に

フォー・ジョー・ハーフ(四畳半)としたり

あなたの放つ都会的な洒落っ気が好きでした。


それはアルバム「HORO」で更に磨きがかかり

You Gatと歌う「ゆうがたラブ」のリフや

Horoと歌う「ほうろう」のリフが

とても新鮮に、心地好く耳に入って来たものです。


そして衝撃的だったのは「機関車」のアレンジでした。

カントリーフレーバーだったオリジナルが

「HORO」ではR&Bに曲調を変え

サビのメロとコードをマイナーに変えたことによって

(目が潰れ 耳も聞こえなくなって それに手まで縛られても)

この歌詞が途轍もなく強いものになったからです。

75年、この時に受けた衝撃は今でも忘れられません。


冒頭で「五人目のはっぴいえんど」と表現したのは

エイプリルフール絡みの人脈であることに加え

アメリカンミュージックを日本の風土に合わせて

品種改良に貢献した(日本語で歌う)一人だったからです。


忠さん、あなたは私にとっていつまでも

「五人目のはっぴいえんど」であり続けることでしょう。

私がそちらへ行ったとき、また歌を聴かせてくださいな。


忘れものは もうありませんねと
機関車は走るのです
君はいつでも僕の影を踏みながら
先へ先へと走るのです

目がつぶれ
耳も聞こえなくなって
それに手まで縛られても

「機関車」




2022年4月18日

そんなわけで「ドライブ・マイ・カー」

 

家内が持病持ちで、ここ数年は街中へ出たことがないので

私が例のやつに感染してしまうと大変なことになりますから

自粛という名目で外食や外飲み、果てはライブに至るまで

繁華街へ出掛けることを避ける生活が未だに続いています。

私はどちらかというと引き篭もり気味の性分でしたから

それをさほど不便には感じませんでしたが

評判の映画が上映されても観に行けなかったのがちょっとね。


そんなわけで「ドライブ・マイ・カー」も

U-NEXTの無料トライアルを利用して

今日ようやくNETで観ることが出来ました。

およそ3時間の長い作品ですが

熱くもなく冷たくもなく、淡々と流れる時間を

サーブのシートに座って眺めているような感覚で

現実と背中合わせの非日常的な世界と舞台を

行ったり来たりしながら、つい見入ってしまったのは

やはりキャスティングの妙もあるのでしょうか。

三浦透子さんはさすがの存在感でしたけど

霧島れいかさん、そしてパク・ユリムさんも凄かったですね。


私、日本映画で一番気になるのが声の大きさだったんですが

どの作品もレベルをかなり上げないとほとんど聞き取れませんし

台詞が聴こえないほど小声の作品が多いのは何故なんでしょうね。

それと全体的な映像の暗さも好きじゃありませんでした。

いわば、真っ暗闇に近いシーンと息を殺したような喋り方

これが延々と続くのが日本映画の特徴だと思ったくらいです。

その点でも、淡々と一定の声量と棒読みで喋る演出と

暗くなりすぎない映像は好印象でした。


ひとつだけツッコミを入れたくなったのが

原作には無い後半の北海道へと向かう下り。

時間をかけて丁寧に構築されたそこまでの流れが

唐突に、やや乱暴で雑味なものに変わってしまったのが残念です。

季節柄、予めスタッドレスを履いていたとしても

広島から来て、そのまま冬の中頓別を走るのは無理があります。

しかも、旧いサーブ900ターボで。


その昔、サーブは私も好きな車でした。

バブル期にちょっとしたブームもあって

割と頻繁にそこいらで見かけたものです。

けれど、日本の夏の過酷さには耐えられなかったようで

高速の路肩にオーバーヒートで止まっていたのは

ダントツでサーブの確率が高かった記憶があります。

高温多湿の日本の夏は外車にとって過酷すぎますからね。

なので、一度も乗ることなく終わってしまいました。


もしかすると、主役がサーブ900ターボだったというのが

この映画を3時間も観ていられた最大の要因なのかもしれません。

そしてハンドルを握っている時のエンジンやサスの感触、

それらが無ければ生まれない発想やイメージがあることを

強く共感したからなのかもしれません。



2022年4月11日

あたしのこと、父ちゃんのこと、家族のこと


ここ2週間ほど、やたら元気です。

ご飯も日に30gほどは食べるようになったので

以前より少しだけ肉付きが良くなりましたし、

なんと言ってもチャームポイントの眼ヂカラ復活が嬉しいです。

完治するのは難しい病気ですけど

ほんの少しだけ安心できる程度には回復しました。

今日、先生と相談して

点滴の間隔を2週間くらいにすることにしましたので

通院のストレス緩和にもなるかと思います。

以上、心配されてた方々へ本人からの近況報告でした。(たー)


ついでに父ちゃんの話をします。

カムカムが終わった後、心はまだ岡山と京都にあるようです。

この分だと、沖縄へは暫く行けないでしょうね。

今朝、ほんのちょっとチラ見する程度に

チムチムエブリバディ(ちゃうて!)の感触を確かめたようですが

やっぱりつまんなそうな顔してました。

父ちゃん曰く、フツーの朝ドラに戻っちゃったと。

たぶん、半年間ずっとチラ見を続けるんでしょうね。

父ちゃん!料理番組だと思えばいいんだってば!(たー連投)


もひとつついでに。

双子のお孫ちゃんがこの春から小学生になったそうです。

でっかいランドセルが初々しいですよね。

毎日楽しそうに通ってるんですって。

いいなあ、人間は。

あたしも学校行きたかったなあ。。(たー三連投)

以上、本日はたーにゃんによる寄稿でした。



2022年4月10日

私なりの朝ドラ考

 


大阪局の朝ドラの歴史には本局との壮絶な戦いがありました。

「純と愛」で大阪局が派手に転けた翌年から始まったのが

「あまちゃん」⇨「ごちそうさん」⇨「花子とアン」⇨「マッサン」と続く

東京と大阪局の(ん)で終わるタイトルの攻防戦であり

それはいずれも見応えがある良い作品の目白押しとなりました。


その後「まれ」の不人気で東京局が失速してしまいましたが

その秋の「あさが来た」の成功によって大阪局は面目を保ちました。

大きな失敗作となった「純と愛」以降は大阪局に名作が多いのです。

おそらく本局の大河に相当する熱量が朝ドラの制作に注がれているのでしょう。


タイトルに関して続けると、名作「ちりとてちん」を含め

「てっぱん」「カーネーション」「おちょやん」等々、

大阪局の(ん)で終わるタイトルに拘る姿勢は尋常ではなく、

地味でしたけど私が密かに好きだった「べっぴんさん」も大阪局でした。


総じて、わたし的には大阪局制作の朝ドラが毎回面白いと思う訳でして

その歴史の中でも極め付けである「カムカム」が終わってしまったことで

今なお余韻に浸りながらも空虚な日々を過ごさざるを得ないのです。

特に今回は制作と準備に三年も費やし、三部作構成とは言え

半年間に三本の濃厚なドラマが放映されたことになるわけですから、

私にとって、その喪失感は計り知れないものがあります。

この壮大な物語の制作は大阪局だからこそ成し遂げられたのであって、

時間と労力、膨大な費用が必要となる大河を抱える本局では

たぶん企画の段階から決して許されなかったことでしょう。


そんな大阪局の心意気を嬉しく思いながら

今日もまた、カムカム百年分の記憶の断片を拾い集めに

私は夢想と夢遊の旅へと出掛けて行くのでした。