2014年10月7日

微熱爺さん



空を見上げると月が色を変え赤く輝いていたなんて、
昔の人はその不吉な色合いに恐れおののいたことでしょうな。
「怪奇月食」という字を思い浮かべてしまうのも
まんざら間違いではないような気がします。
自然界の赤色って、天変地異の象徴みたいなものですからね。

そんな皆既月食が起る夜と自分の誕生日が重なったせいなのでしょうか
何やら体が熱っぽく、バイオリズムが著しく低下しております。
何故だか解らないんですが、ライブが近付くといつもこうで
未だかつて絶好調の体で臨んだ例がないのです。
体の芯が熱くなって来るんでしょうかね?いわゆる微熱。
松本隆氏の著書「微熱少年」が脳裏を掠めます。
胃袋のちょっと上あたりに堆積したマグマが煮え滾っているのか
それとも、僕はきっと風邪をひいてるんです~なのか
いずれにしても、明日がライブ当日であることに変わりはないのです。

毎度のことながら、困ったもんです。
ひざ掛けで暖を取りながらウィスキーを飲んでます。
そう、最近は焼酎じゃないのです。
これは朝ドラ「マッサン」の影響かも知れませぬ。

ところで・・


指が痛い。

一昨日の晩、久しぶりにガシガシ弾いたからなのでしょう。
初心者並みの(か弱き)指に成り下がった己に呆れています。
こんな調子で明日は大丈夫なのか?

ご心配なく。
微熱といい、この指の痛みといい、
体の至る所に詰まっている毒を抜き切れば平気です。
たぶん今はその解毒作業中なんだろうなと
極めて客観的に自分の体を診ています。
きっと明日の朝には清らかな肉体に変わっていますとも。


午後、横浜の某楽器店にスペアの弦を買いに行って来ました。
ここでしか手に入らない格安フォスファーブロンズ、
テンションが低くて低域モリモリの音が気に入ってしまったのです。

税込み¥340、誕生日に合わせて8セット購入したのですが
レジでいきなり5%の値引きとなりました。
知らなかったんですけど、全品5%引きの期間中だったようです。
つまり1セット¥323、安っ!!
これを幸運に恵まれたと喜ぶ小市民なのでした。

この中国工場で生産されているオーストラリアのAshton弦、
1回ぽっきりの使い捨てには申し分のない価格と音質だと思うんですが
未知数なのはその耐久性。正直なところ、ぶっちり切れやしないか不安もあります。
ビトちゃんみたいに(早業で)弦を張り替える技を会得しなきゃなあ。
彼、よく弦を切りますけど、ほんと早いんですよ。
瞬きする間にもう張り替え終わっちゃってる(笑)

その特技を目の当たりにするだけでも価値ある夜。
微熱爺さんの体たらくと連夜の告知、お恥ずかしい限りですが・・

10月8日(水) 東白楽B.C.B.G.
OPEN 19:00 START 20:00 MC+投げ銭
かずら元年、ビト、バースデー・ライブ「自らを祝う夜」
出演:かずら元年、ビト、池内光子(友情出演)

B.C.B.G.
神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3-17-10 小柴ビル1F
TEL 045-633-4665
http://www.geocities.jp/noborderyokohama/bcbg/index.html



パチもんAshtonの耐久レースも見ものですよ!
開演は月が赤く染まった頃。

*

2014年10月6日

一夜漬けと一夜干し



各地に爪跡を残しながら台風18号は慌しく列島を去って行き
今宵の空には真ん丸のお月さんが雲の切れ間から顔を覗かせています。
うすうす気付いてはいましたが、もう10月になってしまったんですね。
時間の方も慌しく過ぎているようなので、空でも見上げながら深呼吸してみましょう。
いい月夜の晩です。

などと・・

呑気に構えている素振りを見せつつも
実は内心穏やかではないのです。
だって、二日後にはライブがあるんですもん。
およそ五ヶ月のブランク、その間なあーんにもしてませんから
試験が近付いて慌てふためく中学生レベルの動揺があります。

いや、ろくに楽器にも触れずなあーんにもしてないどころか
6月には僕の手術と入院、それがようやく完治したかと思いきや
8月には何とカミさんの事故・入院という思わぬ事態が発生して
平穏だった日常が大きく狂い始めた挙句の現在でありますから
今や僕は仕事・主夫・介護のトリプル・ワーカーとも言えるのです。
多忙な毎日、これはけっこうキツかったですね。(今も続いてますけど)

けれど人間てやつは、異なる環境にもすぐに慣れてしまうようで
最近ではあらゆる煩わしさがさほど苦にならなくなってしまいました。
さすがO型てんびん座、新たな日常に溶け込むのは早いもんです。

そんなO型てんびん座、しかも生まれた日も生まれた土地も同じという
数奇な運命を共にする二人が共に自らを祝い歌う夜、
それが二日後に迫ったライブ(しかも毎年恒例)なのですから
これは気合が入りますし、多忙や疲労を言い訳に手を抜くこともできないのです。

しかしながら五ヶ月間も歌ってないのはかなりヤバイ。
気持ちが入るほどに焦りは増す一方となるのです。
急遽、昨晩の大雨の中をスタジオへと向いました。


公共の安いスタジオですから、防音はまあまあですが室内の吸音が悪く
生音がリバーブ全開の如く響き渡るのでありました。
ここはカラオケボックスか!?みたいな(笑)

これでは勘を取り戻す訓練にはならんのです。
むしろデッドな部屋で粗が全部聴こえてこなきゃだめだんですよ。
お風呂場で歌うオッサンのように、響きがいいと気持ち良くなってしまいますからねえ。

およそ2時間、あっという間に時間は過ぎてしまいました。
思いつきと気分で何曲かはアレンジを変えてしまったんですが
果たして本番はどうなることやら、不安材料が山積みです。
これも中学生に例えるなら「一夜漬け」に等しいことかと。
ある意味、無謀とも言える所業であります。
おかげで今夜は知恵熱状態、困った困った。

降りかかる災いや試練を乗り越える、なんてことはできない性分なので
敢えて全てを受け入れてしまうかずら元年。
そんな男の、月が赤く輝く皆既月食の夜のイベントを改めて。

10月8日(水) 東白楽B.C.B.G.
OPEN 19:00 START 20:00 MC+投げ銭
かずら元年、ビト、バースデー・ライブ「自らを祝う夜」
出演:かずら元年、ビト、池内光子(友情出演)

B.C.B.G.
神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3-17-10 小柴ビル1F
TEL 045-633-4665
http://www.geocities.jp/noborderyokohama/bcbg/index.html



一夜漬けも一夜干しも
美味けりゃそれでいいってもんさ。

*

2014年9月30日

レポート



老々介護の予行演習なのか?と、思ってしまうような毎日です。
家事に追われながらも、仕事場へ行く前の身の回りの世話を欠かさず
入院・手術から今日で43日が過ぎました。
パソコンに向かう時間もさほど無く、バグで扱い難いiPhone6でチラ見はできても
WEBの世界からずいぶん遠ざかってしまった気がします。
Blogの更新もままなりません。

さて、手術から6週目を迎え
踵に挿入されていた太さ6mm長さ150mmほどの巨大なピン2本が
当初の予定通り、今朝の回診時に抜かれたそうです。
今日病室へ行ってみると、綺麗に消毒されたピンが大事そうに仕舞われており
せっかくなので記念に持ち帰るんだとか。
(なんの記念じゃい!)

病室のベッドで、ペンチで引っこ抜かれたとカミさんから報告があり
止血(さほどの出血は無かったようですが)のため包帯が分厚く巻かれておりました。
実はこのピン、6週目で抜くためにケツの部分が踵から20mmほど露出してまして
そこに金属プレートを付けて保護されていたわけですから
踵の出っ張りが無くなったというだけでも、サッパリした気分になることでしょう。
傷口(穴)が塞がれば足を濡らすこともできるので
垢にまみれた(臭い)足を洗ってあげることも叶うのです。

ここ数日のリハビリでは、伝え歩きから杖を使った歩行訓練に移行しています。
調子が良いときは10mほど歩けるそうですが
ヨチヨチ歩きなのでトイレなど急を要する場合には間に合わないので
これから先も暫くの間は車椅子を手放せません。
まあ、ようやく折り返し地点辺りまで辿り着いたといったところでしょうか。
まだまだ長い道のりです。

リハビリの担当医から頼まれていた自宅周辺と内部の写真、
段差部分の寸法や生活空間の設備のサイズなどをレポートに纏め終えました。
明日提出させて頂きますが、なかなかの力作です。
(枠組みや構成、結構大変だったんですよ)

これからは自宅での日常生活に即したリハビリへと進むのです。
第二段階突入、順調な推移と言えそうですな。

・・しかし!
あの日から、あっちゅーまに時は過ぎ
気が付けばもう九月も終わってしまうそうな。
早いもんです。

さらば九月!

*

2014年9月23日

焦りのツボ



その昔(40年以上前の大昔)
手を離しても倒れないシタールは物が良いんだと
友人から教わったことがあります。
となると、このJ-45も優れものだということでしょうか。
真相は未だにわかりませんが(笑)

カミさんの事故以来、家事と仕事を両立しながら
実に単純明快で規則正しい日常を過ごすようになりましたから
毎日の営みや必需品の買出し以外のことを全く考えない日々が続いています。

が、ハタと気付きました。
ライブが2週間後に迫っています。
なんたって5ヶ月ぶり、これは少々どころではない焦りのツボです。
今の調子で準備が間に合うのでしょうか。

なんとかします、はい。

10月8日(水)東白楽B.C.B.G.にて20時頃から。
出演:かずら元年、ビト、池内光子(友情出演)
同じ星、同じ地上に生れ落ちたビトちゃんと僕の生誕記念祭。
毎年恒例のあれです。
http://www.geocities.jp/noborderyokohama/bcbg/index.html




いやあ、今日は働いたなあ。
朝にゴミを出し、昼に掃除と洗濯と風呂場の掃除を終え
午後にカミさんを見舞って身の回りの世話、
そして夕刻にはスーパーで買出しですもん。
チュラチュララ~と糸を巻くだけの誰かさんの1週間分の仕事を
たった一日でやり遂げたような達成感がありますね。
今や立派な主夫であります。

そう言えば今日のカミさん、
リハビリで(掴まり立ちですが)2メートルほど歩きました。
まだバランスや足の踏み出しを頭で考えながらじゃないと歩を進められませんが
猿以下の動作とは言え、少しだけ明るい兆しが見えて来たような気がします。
まだまだ先は長そうですけどね。

かずら的日常、
主夫業と介護の毎日ですが頑張ります。
入院から今日で36日目。
一日も欠かさず仕事場へ行く前に病室へ立ち寄っている僕、
今のところ皆勤賞であります。
どなたか、ご褒美ください。

あ、自らを祝う二人の生誕祭ライブもよろしく!!

*

2014年9月22日

六十肩?


数日前から、左の腕というか肩というかが痛む。
腕を後に回して背中を掻こうとすると
ある一定の角度と捻り具合で激痛が走るのだが
もしやこれが四十肩・五十肩と呼ばれているやつなのだろうか。

・・僕、もうじき六十二になるんですけど。

この歳になってからこんな症状がようやく現れるなんて、
もしや僕の肉体は二十歳くらい若いってこと?

・・なら嬉しいんだけどね。


アマゾンに注文していたiPhone 6のケースをやっと受け取ることができた。
昼間は猫しか居ないので、荷物が配達されても不在票が入るのみ。
こんなとき、カミさんの長期不在は困るのよね。

今回はSpigen(シュピゲン)というメーカーの製品をチョイス。
毎度お馴染みのハードタイプのクリアだけれど
質感がちょっと風変わりで、ツルンと滑らない素材で仕上がっている。
手にしっかり馴染むし、安かったけどこれはいい買い物だった。

iPhoneクンも気に入ってくれたことだろう。
もう秋だし、素っ裸じゃ風邪ひいちゃうもんね。

携帯電話にはストラップ、タブレットやiPhoneにはケースを纏わせる
これはたぶん日本特有の文化なんだろうな。
繊細な手先指先で物を大切に扱う、いいことです。
日常の道具に過ぎない物を綺麗に保つ日本人て素敵だよね。

たとえば戦争を放棄したこの国は
自衛隊の戦車だって、街中を行く車みたいにピッカピカ。
ひとたび戦場へ赴くと、泥だらけでボッコボコになってしまうのだから
いつまでもピッカピカであってほしいと思うのです。

・・飛躍しすぎたか。

*

2014年9月19日

そして今夜も冷めてます


行列の半分はSIMフリーを大量に買い求める中国人だったそうですね。
24時間で400万台もの予約注文が殺到したのも彼らのせいでしょうか。
自国で転売すると最低でも12~15万円で売れるらしいのですが、
一説には円安の影響で三倍もの利益が生まれるとも言われています。
恐ろしやあ、かの国。

僕が受取場所に指定した地元の郊外型ソフトバンク・ショップ、
予約時間より少し早めに着いてしまったので15分ほど椅子に座ってましたけど
名前が呼ばれて手続きが始まったのはオンタイムの10:30でした。
これはストレスが無くありがたいことです。
窓口のクルーの対応も非常に良く、なんやかんやと1時間ほど話し込んでしまいました。

驚いたのは開店時刻の11時(6予約客のみ8時からの特別対応なのでした)
クルーが入口に大きなポスターを掲げたので見てみると
なんと「在庫あります!」の大きな文字が書かれているじゃありませんか。
これにはびっくり。入荷状況を尋ねてみると、予想した以上の数が入って来たとか。
128GBのシルバーとスペースグレイのみでしたが、さっそく飛び込み客が購入してました。

巷の噂では、今回ソフトバンクが優遇されて他社よりも多く入荷したそうです。
ストアや他のキャリアは早期に予約した人でも入荷待ちなんだとか。
つまり、ソフトバンクの店舗を受取場所に指定した僕は幸運だったわけです。

でもね、
いったい何でしょうね?世間のこの盛り上がり方は。
メディアを含め、ヤラセに近いものを感じます。
事実、Appleユーザーである僕の友人や知人、誰一人として騒いでませんもの。

僕も半分は冷めたまま、その6を発売当日に(運良く)手にしたわけですが
感動が無いどころか、特段の高速性能も感じられません。
おまけに4や5で体験した「わっ!!」と驚くようなポイントも全く無いのです。
魔術師ジョブズが居ないと、こうなってしまうのですね。

一番残念だったのは・・


背面のこのデザインです。
なんじゃこりゃ!と、誰もが思うアンテナの絶縁を兼ねた太いライン。
iPhoneといえば、裏も表もボディの隅々までがうっとりするような美に溢れていたのに
これはないでしょう、Appleさん。
はっきり申し上げて、他社のアンドロイド端末みたいです。

僕は4のときも5のときも、背面の林檎を隠したくなかったので
いつもクリアケースを愛用していたくらいです。
今回もご他聞に漏れず(未だ届いてませんが)クリアを注文しました。
なので、このごついラインを見ているとムカムカしてくるのです。

磨いてあげたくなるような、あの「美」はどこへ行ったんじゃい!!

iOS8を含め、チップもプロセッサも、何がどう変わったのやら実感が無いのは
はたして僕だけなのでしょうかねえ。
大きく美しくなった液晶以外に、さしたる魅力を感じ得ないのです。

・・残念。

*

2014年9月18日

前夜



iPhone 6の発売日を翌日に控え
アップルストアの前には東京駅まで続きそうなほどの行列が出来てるそうです。
皆さん、熱いですね。

僕、なぜか案外と冷めて淡々としてます。
もう若くないからなのか、胸躍らせるような興奮はありませんし
実はさほどの期待感も無いんです。
所詮は端末、日常のツールのひとつでしかないんですから。

ショップから連絡があり、明日の朝(難なく)受け取ることに決まったからでしょうか?
いや、違うと思います。
入荷まで数週間待つくらいの気持ちがあったのに
それが発売当日に手に入ると聞かされて、少々戸惑ったほどなんですから。

よくわかりませんけど、
明日の朝、地元のソフトバンク・ショップまで引き取りに行って来ます。
なんでも明日から三日間は、朝8時から11時までを
iPhone 6購入者のために臨時で早朝営業するんだそうです。

販売する側も手馴れてきましたね。
毎度の混乱を避けるためにあの手この手を繰り出します。
オンライン予約もそのひとつでした。

とは言いながら
明日、お店の前まで行ったときには
子供みたいにワクワクするのかも知れません。

パッケージの蓋を開けて本体を取り出す瞬間、
大人気なくニヤッと笑ってしまいそうで怖い。
けど、Appleユーザーってそんなもんです。

6を迎え入れるため、Tunesに5のバックアップをしておいた
そんな発売前夜です。

すみません。
少しだけ、楽しみになってきました。

*