2015年1月8日
コカ・コーラとハンバーガー
しかしまあ、いったい何なんでしょう。
マクドナルドに攻撃が集中してるのは。
日付が変わる度に続々と新しいネタが更新されて
いくら以前から様々な噂や不祥事があったからと言っても
こうなると標的にされてるような印象を受けます。
客数が減って売り上げが低迷しているところへ
これでもかってくらい世間から叩かれて。
元々ジャンクフードなんて、食品添加物の多さや
本来使っちゃいけないものまで含まれて(いるかも知れない)
体にいいわけないってことは、ほとんどの人が承知してると思います。
それでも好んで口にするなら、相応の覚悟はできてるんでしょうから
今さら異物が混入してたと大騒ぎするのも可笑しな話ですし、
おそらく何処の食品加工工場であっても起り得る
ある意味、防ぎきれないのが実態なんだと僕は思ってます。
余談ですけど・・
昔、カミさんの実家で戴いたとても美味しいご飯には
毎回のように金ダワシの破片が混入してました。
義母がゴシゴシと一所懸命にお釜を磨いた結果なのでしょう。
笑いながらそれを摘んで捨てたものですが、
気付かずに食べてしまったことがあったのかも知れません。
極論ではありますが
食い物ってやつは如何なるときにも毒と紙一重です。
明らかに不衛生な店であっても旨いものは旨い。
この関係をお忘れなく。
危ないなあと感じたなら、高齢者と幼児にだけは喰わせないでください。
自己責任と自己防衛で対処しましょう。
近頃あちらこちらでデッドの話題を目にしてたので
今夜はこの2枚を聴きながら安酒呑んでパソコンに向かってます。
「アメリカン・ビューティー」いいですねえ。
戦後、そして経済成長期の我が国に於いて
コカ・コーラとハンバーガーはアメリカへの憧れの象徴でした。
イジメちゃ駄目!
*
2015年1月7日
昼下がりのパブで
キンクスのアルバムの中で一番好きなのが
この「マスウェル・ヒルビリーズ」なのでありますが
こともあろうにアナログ盤はすでに手放してしまい
夢よもう一度と捜し求めてはいましたけど
あまりにお高いので不本意ながらCDで我慢することにしました。
オークションで800円。
高いような安いような、嘆かわしい結末です。
このアルバム、収録曲の良さはもちろんのこと
見開きジャケットの内側の、この写真がいいんですよね。
アナログ盤の半分以下のサイズなのが残念ではありますが
売り払ってしまった己がいけないわけで
無理やり納得しようとしている自分が情けなくもあります。
そんな(ちょっと荒んだ)心を癒してくれるのが
あたかもアナログ盤の如く温かな音を奏でるSX-3なのでありました。
昼下がりのパブで
一杯やってるような気分にさせてくれるのです。
*
2015年1月6日
カット盤
他よりも安くていい物を手に入れたいという願望は
金銭的な理由と相まって二十代の頃から現在まで変わってません。
その昔、レコードのほとんどは米国盤、それもカット盤を好んで買い漁っていました。
だって安かったんですもん。それで諦めはつきます。
もしもご存じない方がいらっしゃるといけないので簡単に説明すると・・
在庫整理などで通常価格より安く卸す場合にジャケットを切って
通常商品との見分けが付きやすくしたのがカット盤と言われる物です。
日本のように再販制度の無い米国ならではのやり方でして
ジャケットの角をざっくり切った物や、パンチ穴がレーベルを貫通している物まで
様々な形状の穴やカットが容赦なくジャケットに刻まれていました。
レコードを消耗品と捉えるアメリカ人のやることは大胆不敵ですよね。
30Cmのアートと称されるジャケットが切られているなんて
ちょっと悲しい気もするんですけど、安さには代えられません。
中身は同じなんだからと自分に言い聞かせ納得してました。
過日ヤフオクで入手したこのオーリアンズも、左上の角が見事にカットされてますけど
中身良ければそれで善し、なのです。
そもそもレコード盤を神経質なくらい丁寧に扱うのは日本人くらいなものでしょうね。
やれ指紋が付かないようにとか、埃が付かないようにとか
欧米に比べて価格が高いせいもあるのかも知れませんが
音楽を楽しむより、そっちの方に神経を尖らせている人が多い(多かった)のです。
ただし、それは国内盤の性質からも起因してるのだと思います。
米国盤と比較すると、音溝が繊細でとても綺麗な盤面に仕上られていて
僅かな埃や擦り傷、指紋や汚れが付いてしまうと目立つんです。
その点、米国盤はラフな作りでして、表面もザラッとした感触ですから
埃や指紋が目立つということはほとんどありません。
おまけにカッティング・レベルが高いので音溝も太いですからね。
趣味嗜好品と捉える日本と、消耗品と捉えるアメリカと
その国民性の違いが如実に表れているのがレコード盤なのであります。
当時は高額で高級品だったという我が国の事情もあるんでしょうけどね。
それ故、今さら限定販売の高いアルバムが発売されることにムカッとするんです。
*
2015年1月5日
もう一人の30歳
英国ワッツ社のパロスタティック・ディスク・プリーナー。
ご存知ない方のために言うと、これはレコードクリーナーでありまして
中の芯棒に水を湿らせると外側のスポンジが湿気を帯びて
盤面の埃と静電気を取り除いてくれる優れものなのです。
持ち手の付いた(一般的な)形状の物よりも使いやすいですし
甘ったるくて大嫌いな臭いのレコードスプレーを使わないで済みますから
僕は72年頃からずっとこれを愛用してるんです。
けれど残念なことに今ではもう見かけません。
これは我が家に現存する最後の一本、たぶん30年くらい前に買ったまま
小物入れの片隅に仕舞い込まれていたものだと思いますけど、
これが残っていたことでアナログディスクとの付き合いを楽しめてるとも言える
僕にとってはまさに貴重なアイテムなのであります。
(よくぞ生き残っていてくれた!)
確か当時はこの黒の他に、表面のフェルト地が赤と青の製品もあったと思いますが
どなたか今でも愛用しているという方、いらっしゃいませんか?
お友達になりましょう(笑)
そして今夜はジャクソン・ブラウンから始まりました。
暫くの間、僕はリスナーに徹しますよ。
そうそう、昨晩FBで「お高いアナログ盤」についてボヤいてしまいました。
いったい何枚プレスしたのかは知る由もありませんけど
景気の上向きを力説するアベノミクスを後押しするようなもんじゃないかと思うんです。
いくら好きであっても、あの価格に手を出せるのは一部のマニアじゃないんでしょうか。
それも(中国風に言うと)限られた富裕層。
まるでオークションみたいな価格設定に僕は反対ですね。
ついでに某○ルウッド社の重量級アナログ復刻版についても言うと
いったいどんな人が思いついた企画なんでしょう。
確かに名盤と呼べるものは数点ありますけど、¥3800は足元見すぎです。
断言します、あれは大量に売れ残るでしょう。
趣味嗜好品なら高く売れるだろうという発想はやめてください。
返品と廃盤率を高めるだけなんですから。
アナログ盤を愛する一人として
僕、密かに怒ってます。
*
2015年1月4日
40歳と30歳
どうしてなんだ?
何故このSX-3は、アナログ盤よりもCDの方が心地好い音で鳴るんだあ?
昨晩からずっと気になっていた謎なのだが
仕事場への行き帰り、運転中に考えていてふと思いついた。
カートリッジを特性に癖の無いMCに替えてみよう。
手持ちのMCの中で唯一まだ使えそうなDENON DL-103 GOLDに替えてみた。
使える、とは言っても購入してからすでに30年くらいは経過している老練なので
針先は磨耗してなくともカンチレバーやダンパーはかなり劣化している筈だ。
しかあし!
この策は見事に的中して、アナログ盤が生き生きとした瑞々しい音で鳴ってくれた。
恐るべし放送局仕様のDENONの耐久性!!
SX-3との相性もいいようで、痩せず太らず滑らかに朗々と鳴る。
今まではコンパクト・モニターだったので、シュアーのドスの効いたMMの方が
低域が盛り上がってバランスよく聴こえていたんだろうね。
そのドンシャリ感がウーハーのサイズだけでも倍くらいあるSX-3には逆効果となって
特定の帯域が暴れて耳障りな音を増幅してたんだと思う。
感激するくらい、この古いカートリッジのおかげでアナログ盤が蘇った。
どうやらSX-3は、MCのフラットな特性を艶やかに鳴らす技を身に付けているようで
こうして聴いていると、このマッチングはベストに近い。
昨晩ご紹介したジョージ・ムラーツとローランド・ハナのアルバムも
ピアノのアタックやベースの締まり加減が申し分ない。
うーん、大奮発してDL-103の新品を買ってしまうか!
昔の倍くらいの値段になってはしまったけれど、
安定した品質のジャパン・メイドだからね。
(工場のラインじゃ今でもコイルを手で巻いてるのかしら?)
そんなわけで、シミだらけになってしまったJ.J.CALEのアルバムも
とてもとても良い音で鳴ってくれました。
40歳を超えたSX-3よ、ありがとう!
そして30歳を超えたDL-103もありがとう!
君らとはいい関係になれそうだ。
*
2015年1月3日
誤算?
深夜、ブルーノートやプレステイジからリリースされた
いわゆるジャズの名盤という幾つかを聴くことがたまにあります。
酒を呑みながらなので、CDは手軽で気を遣うことがないので楽なんですが
ジャケットをアートとして捉えると、やはりコンパクトサイズでは物足りません。
30Cm角の中で完結されたそれを縮小すると、まるで別物に感じてしまうからです。
たとえば僕の愛聴盤であるこのアルバム、
ジョージ・ムラーツとローランド・ハナの「ポギー&ベス」
これなんかは完璧にジャケットを見ての衝動買いでした。
トリオ・レコードから76年に発売された(あまり評判にならなかった)物ですけど
写真もデザインも(もちろん演奏も)秀逸な一枚だと思っています。
これが仮にCDだったとするなら、視覚に訴えてくるものが希薄なので
たぶん手に取ることもなかったんじゃないでしょうか。
そもそもプラスチックケースというのが
指先から感じるイメージや直感を阻害しているような気がします。
紙の素材や質、インクの乗り具合なども内容を伝える重要なファクターなのですから
デザインと併せそれらが凝縮した30Cm角のアートは唯一無二の物と言えます。
絶滅寸前まで追い詰められ、再び脚光を浴びる形になったアナログ盤の醍醐味は
実はこんなところにもあるのですが、こうして外観だけで捉えるなら
文庫本と単行本の違いみたいなものでしょうかね。
そんなアナログ盤の音を楽しむため、暮れに旧いスピーカーを買ってしまいました。
僕には以前から根拠のない思い込みがありまして
30Cmのディスクを再生するには同サイズのターンテーブルと
そして30Cmのウーハーがマウントされたスピーカーが最低限必要なのだと。
今までに使用した中で一番理にかなっていたのはJBLの4311でしたが
大きな音で鳴らせない現在の住環境では宝の持ち腐れになってしまうので
妥協できるぎりぎりのところでビクターのSX-3という
70年代初頭に一世を風靡した国産モデルが安く売られていたので入手したわけです。
ウーハーは持論に反して25Cmですが、これはやむを得ない結果でしょう。
ただしこれ、僕はずっと反目していたモデルでして
名機と謳われ、とても評判の良かった物なんですが
当時の僕は尖った音が好みだったので、滑らかで綺麗な音には全く関心が無かったのです。
それが・・年齢のせいなんでしょうかねえ、
今じゃ受け入れられるどころか「いい音」に聴こえてしまいます(笑)
いや、ほんとこれはいいですよ。
ソフトドームのツイーターは刺激音も無くスーッと伸びていますし
2KHzでクロスするウーハーとの繋がりもとてもスムーズです。
当時の評判通り、音の響きがいいんですよね。
フロントバッフルがスプルース材だからなのか
密閉箱なのに天板を叩くと、スコーンと抜けの良い音が響くから不思議です。
アコースティック楽器の音は特筆ものですね。
ま、これがクラシック音楽を愛好する方々に認められた所以なんでしょうけど
若い頃の僕がどうしても受け入れられなかったのは、この「音の甘さ」なんです。
それがどうでしょ、今ある僕には心地好い。
けれど、たったひとつだけ誤算がありました。
アナログ盤より、むしろCDの方が艶やかに鳴るんです。
デジタルの音源が、極めてアナログっぽい音がするもんで
ここ数日はヤフオクで仕入れたLPはそっちのけでCDばかり掛けています。
これはある意味嬉しい誤算てやつですな。
40数年の時を経て、老兵が現代に蘇ったようなもんです。
ようやく働ける場を得たような、そんなところでしょうけど
マーチンはマーチンらしく、ギブソンはギブソンらしく
見事に鳴り分けてくれるんですよ、これが。
数日前、FBで呟いた言葉
「往年のフォークソングの響きだ」と書いてしまったのは
解説するとこういうことだったんです。
いやはや
侮るなかれ国産機、ですな。
呑みながら綴っていると
だんだん訳がわからなくなってきてしまいました。
他にも言いたいことがあったような気がしますけど
それはまたいずれ。
ジャック・エリオットが気持ち良さそうに歌っている夜でした。
*
2015年1月1日
はっぴ(いいえ)んど
振り返ると
あっという間の一年
日の出と共にやって来る新年とは
意地悪で悪戯好きなのか
暦に終止符を打って
あたかも非連続な日常が
其処から始まるかのように思わせる
我が家の長女に言わせると
今日は13月1日なんだそうな
盆も正月も無い忙しい人間にとっては
確かにそれも一理ある
どうだい
ここいらで昔の姿に戻ってみないか
正月の三が日くらいは皆が休んで
静かに新年とやらを迎えてやろうじゃないか
そうでもしなきゃ
去年と今年の境い目なんて無い
慌しく13月を迎え入れるのは
忙しなくて嫌だし
何かを引き摺ってるみたいで
先へ進めそうにもない
24時間営業や年中無休は
過剰な便利さだといつも思ってる
おまけに人間を馬鹿にしてしまうだけで
工夫や知恵は生まれて来やしない
少しは不便さにも慣れなきゃだめだってば
・・なんだか
毎年同じ事を書いているような気がしてきた
こんな具合に2015年は始まる(始まってしまった)
わけであって
2014年も僕の中では
「はっぴ(いいえ)んど」だったのである
*
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