今夜それをきっぱりと物申すつもりだったのに
氷上の途轍もなく素晴らしい演技を見せつけられると
ちまちました些細なことなど、もうどうでもよくなった。
王者でも覇者でもなく、もはや彼は神だ。
存在自体が芸術だと言っていいほどに美しい。
音楽やお芝居、スポ―ツやダンス、
はたまた政治の世界でも、表に立つ者に「華」は肝心だ。
ぎらぎらと輝き、躍動感に満ち
心の奥底から燃え上がる炎が人々には「華」として映る。
どんな世界であっても、それが無ければならない。
そしてもうひとつ言うなら、何事もプロとしての自覚だろう。
ぐうの音も出ないほどに圧倒的な力を見せつけられる者こそが
プロフェッショナルと呼ばれる尺度となるのだから。
素人感覚で胡坐をかくフォ―クソングが嫌いなのも
それと同じようなことを感じてしまうからだ。
眼は死んでるのに、ぎらぎらと脂ぎった顔のクソ政治屋も
醜いばかりで華がないどころか嫌悪の対象にしかならない。
舞台に立つ者たちよ
技を磨け、そして見惚れるほどに輝いてくれ。
華の無い私は、たとえ幾つになったとしても
冬の路地裏に佇み、心の刃を研ぎ続ける
ディッセンバ―ズ・チルドレンでありたいのだ。
【後記】神の画像は恐れ多くて使えなかった。