2021年1月14日

泥舟の記憶

 

今日は、旧い友人というか何というかの誕生日。

その男は十数年前に現れ

私のサポ―トをしたいと申し出た者であって

二人乗りの小さな泥舟に四人を乗せ

呑んだくれた挙句、夜の川辺から海を目指したものの

辿り着く前に川底に沈んでしまったことが思い出深い。

彼は今でも私を船長と呼ぶことがあるのだが

あの泥舟を設計施工したのは、あ奴である。

実年齢はもっと行ってる気がしてたが

勘違いだったようで、実際は54歳だったことに気付く。

なんだよ、まだまだ先があるじゃないか。


私もその男も、じきに川底から這い上がり今に至る。

お互い、ちょっとやそっとじゃくたばらないし

強烈な毒を吐くことで生き永らえているような気がする。

顔を合わす機会はほとんど無くなってしまったけれど

今なお音楽道に精進して進化を続けるその男の

これから先を密かに楽しみにしているのだ。


ガンバッテよガンバッテよ いつまで経ってもガンバッテよ

ガンバッテよガンバッテよ 何が起こってもガンバッテよ

 「ガンバッテよ」より  Lyric & Music by Takeboo


2021年1月13日

I am sorry、て落ちかい?

 

乗り難いことこの上ない代車のエヴリィを走らせ

車検が完了したジムニ―くんを引取りに行った。

ドアを開け、シ―トに座った瞬間から

ああ・・やっぱりこれだよなあ・・と

ケツの感覚、背中の感覚、足の感覚、腕の感覚、指の感覚、

車に於ける五感が満たされてゆくのがわかる。

昨日とは一転、春が来たのかと思うほどの陽気の中を

ジムニ―くんは快調に走り抜け、家に帰り着いた。

まずは、ひと安心。


夜になり、伏し目がちな小役人がTVに登場する。

相変わらず状況説明だけで、確固たる意志が伝わって来ない。

さすがに今日は「ご挨拶に代えさせて頂きます」は無かったが、

党内にすら味方の無い孤立無援のその姿を見ていると

なんだか痛々しく思えてきた。(同情とかではなくね)

大嘘と仮病でうまいこと逃げ出したあの伊達男が

膝に犬を抱き、その中継を居間で観ている姿を思い浮かべると

前にも述べたが、あんた、なんでソ―リになったのよ。

I am sorry、て落ちかい?

高給取りの議員さんたちよ、全集中せんかい!


2021年1月12日

ジロキチ亭の主

 

夜にFBを開いたら

旧い友人が一人で「呑み語りライブ配信」してた。

歌うわけでもなく

楽器を奏でるわけでもなく

社会に訴えかけるわけでもなく

ただ淡々と、古家の薄暗い一室で

ちびりちびりと酒を呑みながら呟いている。

一方通行なので、こちらとの「会話」は成り立たないが

不思議なことに、これが妙なリアルさを感じるのだ。

小さなテ―ブルを挟んで、傍でじっと彼の話を聴いてるような

そんな感覚に陥ってしまうから可笑しい。

そもそもWEB配信といえば、何かしらのテ―マが必ず在る。

けれど、その思惑が煩わしく思えることも度々あるのも事実だ。

そのテ―マも必然性も全く無い「日常の呟き」が

むしろ現実味を帯びて心地好く目と耳に入り込んでくる。

これはちょっと見逃せないほど癖になりそうだ。


薄明りの向こうで、

古い柱時計が振り子を揺らしながら静かに時を刻み

これまた古くてデカい寒暖計まで登場するそのセットは

まるで計算されたかのようなドラマ性を引き出してくれる。

一人芝居、これは面白い。

ジロキチ亭の主に、密かに嫉妬してしまった。


2021年1月11日

車検


 







今月は、まもなく19万Km超えのジムニ―くんの車検。

あれこれ考えた末、購入したショップに預けてきた。

予定では二泊三日、代車はワンボックスのエヴリィだったが

ハンドルが寝てて切り辛いやら

遊びが全く無くて走行中は重ステだったりと

乗り難いったらありゃしない。

走行性も操縦性も、あたしのジムニ―は最高だわ。

と、思った次第。


そして本日は成人式、新成人の諸君おめでとう。

当時のあたしは「群れ」が嫌いで敢えて行かなかったけれど

中止となると、楽しみにしていた諸君には残念なことよね。

門出の彼らに何か言葉を贈るとしたなら、

安易に群れないこと、そして流されないこと、かな。

爺さんからの「贈る言葉」笑


・・あ、旧成人式の1月15日。

あたしら老夫婦の結婚記念日だった。

いま思い出したけど、当日まで憶えていられるだろうか。


2021年1月9日

畜生

 

誰がソ―リを務めていたとしても

ウィルスの蔓延は止められない。

だから、あんたのせいだとは言わないよ。

でもね、出来ないことは出来ないって

ハナから正直に言っちゃいなさいよ。

僭越ながら、あたしがお手本を示したげる。

たとえば記者会見の場で・・

「何が正解なのかはわからない。

 しかし、あらゆる方策を試してみなければ

 未知の敵とは戦えないし答えも見出せない!」

これくらい言ってみぃ。ならば誰も責めやしないよ。

ところがあんたは・・

「我々は経験から学び、わかったことがある。

 飲食です、これが最たる感染源なのです!」

わかりもしないくせに、弱々しい目付きで

こんな力強く宣言しちゃってさ。

その「経験」て、Go toなんちゃらか?

ならばまず、二階の住人と一緒に詫びなさい。

勝負のなんちゃらに負けたことを認めなさい。

おまけにロ―ドマップも無ければ

次の手立てだって「仮定の事は考えてない」ですって?

あんた、なんでソ―リなんかになったのよ。

誰もやりたがらないタイミングで

貧乏くじを自ら引いてまでして

(二階の住人に担ぎ出されたのだとしても)

なんでソ―リなんかになったのよ。

政治生命を懸けるって、みんな口癖みたいに言うけど

失敗して議員辞職した人、ほとんど居ない。

命を軽々しく口にするんじゃないよ。

あんたが幾度も「前向きに・・」と言ってる間に

昨日も今日も、生きててほしかった友人知人が

仮にウィルスのせいではなかったにせよ

無念の死を遂げてしまったことが悔しい。

残念とか惜しいとかじゃなく、悔しいのだ。

(力強く)言い逃ればかりしていた伊達男は

卑劣にも余力を残して力強く逃げ切った。

あんたはきっと、気の利いた台詞のひとつも残さず

弱々しく退陣するんだろうね。

畜生め!悔しいよ、ほんと悔しいよ。


*BGMは、いなのとひら・のとこば「新・内閣総理大臣」


2021年1月8日

回帰線

 

朝、訃報を目にした。

ステ―ジで、倒れたらしい。

昔は細くて、格好良かったんだよなあ。

なんて想いながら

ずっと、ナミさんの歌を聴いていた。

向かった先は

北なのか、南なのか

そんなどうでもいいことを

思い浮かべてた。


2021年1月7日

大根役者

 

例によって、台本棒読み。

消え入るような小役人の言葉には、

力も無ければ説得力もまるで無い。

大根役者とは、まさにこの男のことだ。

一度だけ、力を込めて放った台詞が

「我々は一年かけて学んだことがある」

「飲食の場が主たる感染源だ」

・・一年かかって、これかい。

トラベル、イ―トはその実験場だったのかい。

空いた口が塞がらない。

仮病でとんずらした嘘つき男の尻拭いとはいえ

もはや同情の余地は無い。

芝居小屋の幕を下ろしたくないのなら

発声と台詞をしっかり学び

舞台稽古に精進してから出直して来い。

内容に欠ける三流以下の脚本ではあっても

少しはドラマチックに響くだろうよ。

客は、二度と足を運ぶことはないけどな。

おっと、その前に

大根に謝れ!