ハーフ嬢とのやり取りには都合の良い天気です。
似合うかどうかは解らないまま
前日に仕入れておいた40X50Cmのキルト芯を
ひたすらハサミで5Cm幅にカットして
それを四つ折りまたは八つ折りに畳んでは
ホーン開口部の奥に詰め込んで行く地味な展開。
目分量・当てずっぽの行き当たりばったりですが
吸音材の代用品として、いい仕事してくれる筈。
黙々と手だけを動かしながら
思い通りの格好にセットできた姿を目にした時、
とても似合っているようで安心しました。
あのダメダメさに失望したM-800のことです。
ダブついてボンついた低域さえ抑え込めたなら
中高域が立って使い物になるんじゃないか?
恥ずかしながら、何となく諦めきれないまま
数日間そんなことを考えた末の結果なのです。
恐る恐る彼女の第一声を聴いてみると・・
大成功でした。
顰蹙を買った箱のボンつきが抑えられ、
おまけに低域も締まって適度な量です。
これは狙った通りの音、
中高域も俄然良く鳴るようになり
ボーカルの声質が私の許容範囲となるほどの
大変身を遂げてくれたのです。
これ、これがフルレンジの音なのだ!
百均のキルト芯、いい仕事してくれました。
私のロクハンシステムに(正式に)
ハーフ嬢を迎え入れることとなりました。
禁断の横置きですが、今やバランスは問題ありませんし
彼女には一番似合っているんじゃないでしょうか。
さしたる計画も無いまま、いつも思いつきだけで
トライアンドエラーを繰り返しながら生きて来ました。
猫の額ほどの僅かな未来と
悔やむことさえ難しいほど遠い過去の
その隙間を縫うようにしながら、能天気に暮らしています。
そう、私は
唐紅の 蜜柑色したひっぴーでありたいのです。
はっぴいえんど「はいからはくち」